株式会社ビジネス社(東京都新宿区:代表取締役社長 唐津隆)は、2015年10月21日に『世界経済の破断界 世界に吹き荒れる後退とデフレの真実』を発売いたしました。

乱高下する株価。めまぐるしく変わる為替。世界経済は一体、どういう状況になっているのか。1990、2010年代の超円高など数々の予想を当ててきた、伝説のトレーダー若林栄四氏が、その答えを提示したのが本書です。
まず、著者は米国の中央銀行であるFRB(米国連邦準備制度)は100年に及ぶ歴史において、何度も失敗をしてきたにもかかわらず、その政策を信じることの愚を説きます。FRBによる金融緩和、いわゆるQEによって一見、米国は景気回復したかのように思えるが、実は、実体経済にはお金が回っていないと喝破。一例として、米国の家計は2001年を80%も上回る債務負担に苦しんでいると、データをもって証明しています。また、2014年の原油暴落でデフレに突入したと断言しています。さらに、好調に見える米国株価も実は2015年夏にピークを迎えており、今後2016年第4四半期から2017年第1四半期に「イニシアル・ショック(大恐慌安値)が訪れ、本格的なリセッション(景気後退)に突入すると予測しています。
では、他の地域はどうなのか。欧州は財政も経済状況もEU加盟国間でバラバラにもかかわらず、共通の通貨・金融政策の下に置かれ、同じ通貨のユーロを使わなければならないことの限界を指摘。ユーロ圏はやはり米国同様デフレに突入し、2023年にユーロ圏が解体すると見ています。また世界中が注目する中国経済はブラックボックスで予測困難ながら、上海株式市場はさらに下落すると推測。中国共産党発足100年を迎えた2022~23年、ちょうど習近平政権の任期満了とともにメルトダウンの危険性があると述べています。
こうした世界的な景気後退のなかで、肝心の日本はどうなっていくのでしょうか。結論からいうと、日本経済は最悪期を脱したとしています。著者が日頃から研究している黄金分割の日柄からすると2011~12年に歴史的転換を果たし、日本経済はデフレを脱出したと指摘。ただし、あくまで黄金分割の日柄から必然であり、アベノミクスはまったく景気回復に寄与していないといいます。それどころか余計な国債を抱えてしまい金利上昇のリスクを背負わざるを得ない失政だとさえ述べています。株主のほうしか見ないROE(自己資本利益率)の重視や金融緩和といった欧米の政策はいずれも失敗に終わっておるにもかかわらず、これらを真似た政策など意味がないというのです。そうではなく従来の日本式経営である、株主ではなく従業員を重視し、モノづくりに力を入れるスタイルに戻るべきだと主張します。
株などの投資、そして生活防衛の面を考えるあたり不可欠なマクロ的経済予測の最新知識が満載の本書で、日本の、そして世界の経済の新たな行く末が見えてくること、間違いありません。

本書の構成
序 章 FRB(米国連邦準備制度)主導のバカ騒ぎ
第1章 米国の変貌「SEA CHANGE」
第2章 FRBはどこで間違ったのか
第3章 QEバブル破裂後の米国経済
第4章 日本経済の行方
第5章 欧州はどうなるのか
第6章 ブラックボックス中国経済

著者:若林栄四(わかばやし・えいし)
1966年、京都大学法学部卒業。東京銀行(現三菱東京UFJ)入行。同行シンガポール支店為替課長、本店為替資金部課長、ニューヨーク支店次長を経て、1987年、勧角証券(アメリカ)執行副社長。1996年末退職。現在米国(ニューヨーク)に在住。日本では外国為替コンサルタント会社である(株)ワカバヤシエフエックスアソシエイツの代表取締役を務める。独自の想麦稈に国内外の機関投資家に絶大な人気を誇る。著書に『2014年日本再浮上』(ビジネス社)、『異次元経済 金利0の世界』(集英社)、『富の不均衡バブル』(日本実業出版社)、『ドルの復活 円の失速』(ダイヤモンド社)などがある。(株)ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 電話03-5695-7750 FAX03-5695-1150 http://www.wakafxinfo.com


(著者)若林栄四


(価格)1,500円+税 

〈発売日〉2015年10月21日 

〈出版元〉ビジネス社


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情報提供元: Dream News