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ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、Technology Solutions社(本社:英国)の新ウェアラブルRFIDスキャナ「1153」に、高集積・低消費電力のAS3993リーダICが採用されたことを発表しました。
1153 Bluetooth(R) Wearable RAIN (UHF) RFID Readerは、サイズが10.2cm x 5.5cm x 5.6cm、重さがわずか157gと小型で軽量な設計となっており、ユーザが容易に手にはめることができるようにパームストラップ備え、タブレット型端末へ装着するための固定金具が装着されています。Technology Solutions社の1153リーダは、小売店、ヘルスケア、文書のトラッキング、ランドリー、配送などに従事するスタッフによる利用を想定して開発された製品で、長時間のバッテリ駆動時間を実現しています。そのため、長時間充電することができないアプリケーションに適しています。
Technology Solutions社1153の開発チームは主に、性能、サイズ、および電力消費という設計上の制約を抱えていました。そこで、Technology Solutions社は7mm x 7mmの小さなQFN48パッケージに収められたams社製リーダICであるAS3993の採用に至りました。AS3993は2.7Vの低電圧で動作し、1153リーダに内蔵された1,130mAhリチウムポリマー電池に対応しています。通常モードでは、AS3993の動作電流はわずか65mAです。
Technology Solutions社の設計者は、ウェアラブル機器のフォームファクタに完全なRFIDリーダを収容する上で、高レベルの集積化を実現するAS3993のメリットを享受することでできました。RFフロントエンドとRFIDプロトコル処理回路を組み合わせ、シンプルな8ビットの外部マイコンを追加するだけで、AS3993はEPC Class 1 Gen2規格に完全対応したRFIDシステムを実現します。
AS3993は、1153において、ISO18000-6Cに適合したUHFトランスポンダの読み/書きを実行します。AS3993は、透過モードでのISO18000-6A/Bサポート機能も備えています。
AS3993は、最小-90dBmまで選択可能な受信感度を実現し、20dBmの送信(出力)電力を持つパワーアンプを統合しています。本製品は、過酷な動作環境であっても安定したパフォーマンスを維持するため、1153に非常に高いリンクバジェットを提供します。1153は最高2mまでの公称読み取り範囲、および最高1mまでの書き込み範囲が指定されています。
1153 RFIDリーダは現在、2次元バーコードイメージャ付き(無し)でヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア向けバージョンにて提供されています。
Technology Solutions社、マネージングディレクタ、デイビッド・エバンス氏のコメント:「当社は、超小型のウェアラブルUHF RFIDリーダに対し読み取り性能と低消費電力の最高の組み合わせを提供するAS3993を採用しました。当社は、わずかな消費電力で効率的な読み取りパフォーマンスを実現するための必須要件を満たすために、amsのAS3993を選択しました」
ams AG、ワイヤレスコネクティビティ部門担当マーケティングマネージャ、ジョンジー・バーギーズのコメント:「AS3993 RAIN RFIDリーダIC開発時に掲げたamsの目標は、OEMメーカに最高の性能と消費電力を最小パッケージで提供することでした。本デバイスは、バッテリ駆動時間が極めて長い、非常に小さい軽量設計の1153リーダに理想的なアプリケーションとして、認められました」
AS3993は現在量産中です。販売価格等の詳細については、当社の販売代理店までお問い合わせください。
デモキットおよびリファレンスデザインボードは、amsのオンラインショップICdirectからご購入頂けます。詳細情報およびサンプルのご請求に関してはこちらをご覧ください。www.ams.com/UHF-Reader-IC/AS3993
ams広報担当:神谷
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