ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、NXPセミコンダクターズ社のCMOSセンサ事業を取得したことを発表しました。amsは、相対湿度、圧力、温度など複数の環境変数を一つのセンサデバイスとして測定する高度なモノリシック集積CMOSセンサを取得することで、当社の環境センサポートフォリオを拡大しました。

ams、マーケティング&戦略担当エグゼクティブ・バイスプレジデント、トーマス・リーナーのコメント:「環境センサは、匂い、圧力、温度をモニタリング・測定することで人間の反応を再現したり強めたりすることができます。この情報を電子的に取り込むことで、データ駆動型の意思決定が自動的かつ効率的に行われます。NXPのCMOSセンサ事業取得により、既存の環境センサ技術を拡充し、当社のケミカルセンサ機能やスマート照明ソリューションへの相乗効果が望めます。このポートフォリオにより、amsは環境センサのワンストップショップとなることができるのです」

amsは、当社の環境センサ製品ポートフォリオをさらに充実させたことで、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、その他のモバイルデバイス、並びにスマートビルディング、産業、医療、車載市場に価値の高いビジネス機会が創出されることを期待しています。コスト効率に優れたスマートセンサシステムは、人間の快適性の向上、エネルギーコストの削減、さらに安全性やセキュリティを高めるため、インテリジェンス、有線・無線インタフェース、および高度なパワーマネジメントが組み合わされていくことになります。新センサの特長は以下の通りです。

-最小サイズのチップスケールパッケージ(CSP)技術を採用
-パッケージの複雑性とコストを大幅に削減
-非常に低い電力消費
-業界トップクラスのアナログフロントエンド
-卓越した性能と精度
-他のセンサとの複合化が容易

特別に開発されたセンサ・フュージョン・ソフトウェアは、環境内の複数のソースからの情報を組み合わせることを可能にし、コンテキスト・アウェアネスを用いたユーザへの情報提供を実現します。

サンプルアプリケーションには、以下が含まれます。
- モバイルデバイス/ウェアラブルデバイス:空気品質または呼気アルコール濃度の検知が期待でき、さらには天気アラームの提供ができます。また、センサはガスセンシングの湿度補償も行い、快適なアウェアネスや屋内ナビゲーションも可能にします。

-ホームおよびビルディングオートメーションでは、揮発性有機化合物(VOC)センサと分布した相対湿度(RH)と温度(T)センサの組合せにより室内環境や空気品質の正確な監視が可能になり、エアコンや換気装置をより効率的に使用するのに役立ちます。VOCやRHセンサは、食品など傷みやすい商品の流通網で使用し、輸送中および保管中の品質を監視することができます。また、RHとTセンサは、空気中の湿度や紙の湿気をセンシングすることから、インクジェットプリンタの乾燥工程の向上に役立ち、さらにはトナーに含まれるRHをセンシングすることから、トナープリンタの印刷品質の向上に役立ちます。

-車載向け:センサが車内の湿度や空気品質を検査し、フロントガラスの曇り取りやエアコンの運転など、車両に指示を出して空気の流れを変えることができます。

環境センサ製品ポートフォリオに加わった新製品は、現在サンプル出荷中です。温度と相対湿度センサソリューションは2016年初めに量産を開始する予定です。


本件に関するお問い合わせ先
ams広報担当:神谷
Tel: 03-5269-1038 Email: ams@jspin.co.jp






情報提供元: Dream News