Bluetooth Special Interest Group(本部:米国ワシントン州カークランド、以下Bluetooth SIG)は、Bluetooth(R) Smart Meshワーキンググループの設立を2015年2月24日正式に発表しました。同ワーキンググループでは、Bluetooth Smart技術におけるメッシュネットワーク機能の標準化を目的としたアーキテクチャーを策定する予定です。Bluetooth Smartセンサーの家庭での利用の急増につれて、消費者のBluetooth対応スマートロック、照明、空調システム、さらには家電製品が連携し、シームレスなスマートホーム体験を実現する上で、メッシュネットワークが不可欠になります。

Bluetooth SIGのエグゼクティブディレクターであるマーク・パウエルは次のように述べています。「Bluetooth SIGが得意とするのは、対象の技術を標準化し、製品間の相互運用性を確保するためのプラットフォームを確立しつつ、各メンバーによる技術革新のための柔軟性を実現することです。Bluetooth SIGのメンバーは、スマートホームのみならず、Bluetooth Smartを利用するあらゆる分野のメッシュネットワークに非常に大きな関心を持っています。ワーキンググループに参加している企業の数だけを見ても、この技術がメンバーにとっての優先事項であることは明らかです」。

すでに80社を超えるメンバー企業がSmart Meshワーキンググループへの参加を申し出ており、同グループはBluetooth SIGワーキンググループの中でも有数の規模となっています。これは、同構想に対する業界の強力なサポートを表すものです。同グループは、自動車や携帯電話/モバイル、産業オートメーション、ホームオートメーション、家電製品、コンピューターをはじめとする、多岐にわたる業界の企業から構成されています。その目的は、ある特定のユースケースを重点的に扱うことではなく、すべてのメンバーが開発に利用できる共通のプラットフォームを確立することです。Smart Meshワーキンググループでは、照明や空調制御、資産追跡、セキュリティなど、メッシュネットワークの実現でメリットが得られる多くのユーザーシナリオを評価しています。

パウエルはさらに、次のように述べています。「モノのインターネット(IoT)においてBluetooth技術が提供する価値は、類を見ないものです。Bluetoothは、消費電力が最も少なく、最も低コストで、今日のIoTを実現するワイヤレスソリューションとして最も普及しています。Bluetooth規格にメッシュネットワークを盛り込めば、この技術はまったく新しい市場区分へと前進するでしょう」。

Smart Meshワーキンググループでは、年内に仕様のプロトタイプテストの準備を完了する予定です。Bluetooth SIGでは、2016年に各種プロファイルを採択することを目指します。

Bluetooth SIGのアソシエイトメンバーとプロモーターメンバーは、Smart Meshワーキンググループに随時参加し、Bluetooth Smartに対する今回の重要な機能拡張に貢献できます。グループへの参加に関心をお持ちの場合、以下のウェブサイトをご覧下さい。https://www.bluetooth.org/groups/group.aspx?gId=622

Bluetooth(R) 無線技術について
Bluetooth無線技術は、幅広い電子機器を簡単な操作で接続することができる世界的な無線規格です。Bluetooth Smart技術は、低消費電力を特徴とする更新可能なプラットフォームであり、「接続された世界」を背景に携帯電話、家電、パソコン、自動車、医療と健康、スマートハウスなどの領域で新しい可能性を創出します。およそ30 億の年間出荷台数を誇る Bluetooth 技術は、世界中の開発者、製品メーカー、消費者に実証されたワイヤレスソリューションを提供できる唯一の技術です。Bluetooth SIGは、業界をリードする企業を中心に 25,000 を超えるメンバーが参加する団体であり、Bluetooth 無線技術でのコラボレーション、技術革新、普及推進に取り組んでいます。詳細については、www.bluetooth.comをご覧ください。


<本件に関する報道関係者からの問い合わせ先>
Bluetooth SIG PRセンター
(株式会社アクティオ内)
TEL: 03-5771-6426
担当:有本、本間、増田
e-mail:sig@actioinc.jp

情報提供元: Dream News