オムディア(Omdia)、2026年第3四半期、メモリ危機が競争環境を再構築する中、世界のスマートフォン市場は20%縮小と発表
ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --オムディア(Omdia)の速報値によると、2026年第3四半期の世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比20%減となり、前四半期の6%減から大幅に悪化した。新型フラグシップモデルの発売や年末商戦に向けた流通在庫の準備にも関わらず、出荷台数は前期比でも減少した。依然として続くメモリやストレージのコスト圧力により価格設定の柔軟性は下がり、メーカーは薄利デバイスの出荷を縮小する動きが強まっている。
この市場低迷により、競争環境の二極化をさらに加速させている。Samsung社とApple社で世界の出荷台数の45%を占め、前年度から8ポイント上昇した。マスマーケット中心の競合他社が大幅な低下を見せる中で2社が見せた持久力から、今回の市場低迷が業界の競争上の地位を再構築していることがうかがえる。 Samsung社は、23%の市場シェアで首位を維持し、前年同期比での出荷台数は減少したものの、シェアを伸ばした。8月に発売した「Galaxy Z Fold8」および「Flip8」シリーズにより同社の優位性を確保しつつ、広範な製品ポートフォリオおよび世界のチャネルで確立された存在により、市場低下の影響を抑えた。今後は、出荷規模とポートフォリオの収益性、およびプレミアム化とのバランスを取ることが、同社の競争優位性を維持する上で一層重要になるとみられる。
Apple社は、22%の市場シェアで2位となり、市場全体の低迷下でも高い底堅さを示した。「iPhone 17」シリーズの持続的な需要に加え、9月に発表された「iPhone 18 Pro」および「Pro Max」により、その勢いを維持に寄与した。「iPhone Duo」は同社の折りたたみ式スマートフォンカテゴリへの参入を意味し、従来のフォームファクターを超えてポートフォリオを拡大し、進化する消費者ニーズへの対応と新たな需要の取り込みにつながる可能性がある。AI機能はまだ消費者の主要な購買動機にはなっていないものの、Apple Intelligenceはユーザー体験を差別化し、エコシステムでの長期的な優位性を維持するために非常に重要な役割を担う可能性がある。Xiaomi社は、12%の市場シェアで3位を維持し、続いてOPPO社(realmeおよびOnePlusを含む)が9%で続いた。vivo社が市場シェア8%で5位入りを果たした。メモリコストの高騰があらゆる価格帯の収益性を圧迫しており、特に価格志向型のカテゴリで特に顕著となっている。
こうしたプレッシャーにより、メーカーはエントリーモデルの収益性の見直しを迫られており、製品のポジショニング、価格設定、市場カバレッジにおいてより選択的な決定が求められています。各社は出荷額と収益性の維持のために、平均販売価格(ASP)の引き上げやポートフォリオの最適化を最優先事項で図っている。
「コンポーネントコストの上昇とそれに対するメーカー各社の反応の差異により、競争の様相が再構築されていますが、市場シェアだけでは全体像を語ることはできません。」と、オムディア(Omdia)のプリンシパル・アナリストであるHayden Hou氏は次のように述べている。「メーカーが出荷拡大、利益、収益性において様々な妥協を行う中、各社の成果は出荷台数を超えたところで測られるべきです。さらに重要なことに、この下降局面における戦略的決定は、現在のコストサイクルを超え、長期的な影響を残します。新しいチャネルパートナーシップ、デバイス向けのファイナンス機能、そしてより強力なプレミアム・ポートフォリオへの投資が、コスト圧力の緩和後に、どのメーカーがより高い競争力と持続的なビジネスモデルで台頭してくるかを決定づけることができるでしょう。」
オムディア(Omdia)のシニアアナリストであるLucas Zhong氏は次のように述べている。
「価格競争力を全面に出していたメーカーにとって、出荷規模を犠牲にすることなく収益性を保持しようとすることは非常に難しくなってくるでしょう。」Lucas氏はさらに次のように付け加えた。
「この重圧は、価格に敏感な消費者が多く、既に薄利であるエントリーレベルのデバイスにメーカー強く依存する新興市場で特に顕著となっています。しかし、利益を確保するために出荷台数の縮小することは、特に新興メーカーにおいて長期的リスクを生み出します。市場プレゼンスを失うことにより、ブランドの可視性やチャネルのマインドシェアが弱まり、その再興に数年かかることもあります。メーカーは、全面的に撤退するのではなく、競争の土台を決め、収益性と市場の妥当性の両方を維持できる市場および製品に対するリソースに集中するためのより慎重な選択が求められています。第4四半期を見据えた時に、新しいフラッグシップモデルの発表やプロモーション、年末商戦での需要では、持続する供給側の圧力を完全に相殺することはできないでしょう。」と、Lucas氏は加えた。「メーカーは、広範な値下げに頼ることなく機種変更を維持するため、厳格な在庫管理と、より効果的な融資、下取り、通信会社との提携を組み合わせることが重要です。出荷台数は依然として圧迫されていますが、価格上昇により顧客の価格期待は徐々に調整されており、将来の買い替えサイクルにおいて、より高価値のデバイスにとってよりよい機会を創出する可能性があります。こうした高価格帯製品への購入ハードルを下げ、ユーザー体験において有意義な改善を実行できるメーカーは、次の買い替えサイクルにおいてより優位につくことができるでしょう。」
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オムディア(Omdia)について
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