過去最多の応募数を記録した「ザイード・サステナビリティ賞」、2027年のファイナリストを発表
前年比32%増となる177か国から10,233件の応募を記録
ファイナリストが健康、食糧、エネルギー、水、気候変動対策の分野で実践的かつ拡張性の高いソリューションを提供
同賞を通じて世界4億1,100万人以上の人々の生活にプラスの影響を創出
アラブ首長国連邦、アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --数か月先の妊娠合併症を予測するAIや水道網を移動するロボットから、劣化した土壌の新たな再生技術やサンゴ礁を再構築する高温耐性を持つサンゴに至るまで、「ザイード・サステナビリティ賞」は、これまでで最も競争の激しかった審査を経て、2027年のファイナリストを発表しました。
2027年のサイクルでは、177か国から史上最多の10,233件の応募が寄せられ、前年比32%増となりました。これは、UAEが世界的な課題に対する革新的なソリューションを対象として創設した先駆的な賞が、世界規模で広がりを見せていることを示しています。
審査委員会による厳正な審査を経て、健康、食糧、エネルギー、水、気候変動対策、グローバル・ハイスクールの6つのカテゴリーにおいて、ファイナリストが選出されました。
ファイナリストには、すでに現場で測定可能な成果を上げているソリューションが選出されています。その活動は、妊産婦の健康、食料安全保障、エネルギーへのアクセス、水不足、生態系の回復、防災などにおよび、実践的なイノベーションがいかにレジリエンスを強化し、必須サービスへのアクセスの拡大や地域社会への持続的な機会の創出を実現できるかを示しています。
受賞者は、2027年1月12日、アブダビ・サステナビリティ・ウィークの期間中にザイード・サステナビリティ賞授賞式で発表される予定です。
UAE産業・先端技術大臣であり、ザイード・サステナビリティ賞事務局長を務めるスルタン・アフマド・アル・ジャバー氏(博士)は、
「レジリエンス、安定性、そして人々の幸福が未だかつてないほど重要視されている時代に、今年のファイナリストたちは、たゆまぬ努力と確固たる使命感が結びついたときに何が実現できるのかを、改めて示しています。ファイナリストたちの取り組みからは、最も大きな成果を生み出すソリューションとは、現実的なニーズに根ざし、障壁を取り払い、意義のある測定可能な成果をもたらすものであると理解できます。シェイク・ザーイドの後世に長く残る功績にインスピレーションを受け、UAEは引き続き、人間の尊厳を守り、自立性を高め、世界中の地域社会に永続的な社会経済的価値を創出する実践的なソリューションの推進に取り組んでいきます」と述べています。
2027年のサイクルでは、全ファイナリストに資金援助が保証されており、同賞による支援が最終的な受賞者だけにとどまらず、さらに多くの実効性の高いソリューションの推進と拡大を後押しします。
健康、食糧、エネルギー、水、気候変動対策部門の団体ファイナリストにはそれぞれ10万米ドルが、グローバル・ハイスクール部門のファイナリストにはそれぞれ2万5,000米ドルが提供されます。各部門で優勝したファイナリストに贈られる優勝賞金は、団体部門が100万米ドル、グローバル・ハイスクール部門が15万米ドルとなります。
2026年のサイクルから導入されたこの資金増額は、同賞の最終評価段階に選出されたソリューションの実証済みの効果、そしてその可能性を評価するものです。
審査委員会委員長であるオラフル・ラグナル・グリムソン氏は、
「2027年のファイナリストたちは、レジリエンスの強化、人々の幸福の向上、そして地域社会がますます複雑化する世界を切り拓いていく力を養う上で、イノベーションが持つ永続的価値を実証しています。彼らの取り組みは、意義ある進歩がテクノロジーだけによって築かれるのではなく、確固たる決意、現地の知見、そして地域社会が適応し、発展していく力によって築かれることを示しています。この賞を通して、さらなる安定、機会、繁栄をもたらすソリューションを引き続き見出し、支援していきます」と述べています。
健康:患者への早期支援
今年の健康部門のファイナリストたちは、人工知能、地域密着型の提供体制、そして先進的な医療技術を活用し、医療へのアクセスの拡大、早期診断の改善、そして第一線の医療体制の強化を図っています。
米国の中小企業であるElytheaは、AIを活用して妊娠初期の定期検査データから、6~8か月先までの妊娠合併症を予測します。5か国での試験において、6万3,000人以上が直接的な受益者となり、妊産婦の有害転帰を減少させています。
オランダの中小企業であるGOAL 3は、耐久性に優れたベッドサイド用のバイタル・サイン・モニターとタブレット端末を用いた患者記録を組み合わせ、小児や新生児の容態悪化をより早期に検知し、48の病院で15万7,000人以上の直接受益者にサービスを提供しています。
スペインの中小企業であるMarsi Bionicsは、筋肉の動きを模倣するインテリジェントなロボット関節を備えた小児用外骨格を展開し、67台のデバイスを通じて3,000人以上の子どもに一人ひとりに合わせた歩行支援を提供しています。
食糧:ゼロからのレジリエンスの構築
食糧部門のファイナリストたちは、先進的なテクノロジーと再生型手法を駆使して、農家のレジリエンスの強化、土壌の健全性の回復、農業生産性の向上、そして廃棄物の削減を推進しています。
米国の中小企業であるAdaptive Symbiotic Technologiesは、内生菌と有益な土壌細菌を組み合わせた微生物バイオテクノロジーを活用し、作物が干ばつ、熱、塩分、栄養ストレスに耐えられるよう支援しており、これまでに1,300万エーカー以上の農地を処理し、収穫量を30~200%増加させています。
コロンビアの中小企業であるALSEC Alimentos Secosは、太陽光発電による加工プラントにおいて特許取得済みのバイオテクノロジーとナノテクノロジーを活用し、手作りチーズ生産者から排出される、汚染を引き起こす液体状の乳清を、タンパク質原料と精製水に変換しています。これにより、2,270万リットルの乳清を回収し、43億リットルの水を保護しています。
日本の中小企業であるTOWINGは、特殊培養された微生物を配合したバイオ炭処理剤「宙炭」を製造しています。この製品は、通常3~5年かかる土壌の健全性の回復を約1か月で実現し、収穫量を20%増加させ、5万ヘクタールの農地を処理しています。
エネルギー:アクセスの拡大と蓄電の進展
エネルギー部門のファイナリストたちは、効率性の向上、ラスト・マイルにおけるエネルギーのアクセスの拡大、そしてエネルギー貯蔵技術の進展に取り組んでいます。
ナイジェリアの中小企業であるEnergy Assuredは、従量課金型の家庭用太陽光発電システム、クリーンな調理用コンロ、および共有型の移動式太陽光灌漑ポンプを提供しており、460万人以上の人々と130万人の小規模農家にサービスを提供しています。
シンガポールの中小企業であるFlintは、亜鉛マンガン電極を用いたセルロース系充電式電池を開発しており、リチウム、コバルト、ニッケル、および可燃性電解液を一切使用していません。月あたりの生産能力は40万個で、1年間で最大150トンの二酸化炭素換算排出量の回避につながります。
インドの非営利団体であるSustain Plusは、実績のあるクリーン・エネルギー技術を、ブレンデッド・ファイナンス、コミュニティ・オーナーシップ、そして地域の供給・提供ネットワークと組み合わせ、3万4,000件以上の分散型ソリューションを展開し、250万人の受益者にサービスを提供しています。
水:一滴一滴を守る
水部門のファイナリストたちは、コミュニティ・オーナーシップ、循環型処理システム、そして先進技術を組み合わせ、安全な水へのアクセスの拡大と水ストレスに直面する地域社会におけるレジリエンスの強化に取り組んでいます。
ボリビアの非営利団体であるFundación Aguatuyaは、分散型のモジュール式処理プラントを運用し、廃水を灌漑用水、生物由来の殺菌剤、および堆肥に換え、再利用の目的で年間108万立方メートルの処理水を回収しています。
バングラデシュの非営利団体であるRupantarは、逆浸透膜濾過システム、再生された池、および雨水活用を駆使した、女性が所有・運営する水事業を展開し、約45万人に年間を通じて安全な水を供給しています。
インドの中小企業であるSolinasは、AI搭載のクローラー型ロボットを駆使して上下水道管を内部から点検・清掃しており、点検した配管1キロメートル当たり1日最大60万リットルの水を節約し、1,700万人に恩恵をもたらしています。
気候変動対策:自然システムの回復
気候変動対策部門のファイナリストたちは、炭素除去、気候変動へのレジリエンス、生態系の回復の分野にまたがり、テクノロジーと、自然システムを強化し生計を支援する取り組みを組み合わせています。
ペルーの非営利団体であるAquafondoは、「アムナス」、「コチャス」、高地アンデス湿原など、代々受け継がれてきた水管理システムを再生し、帯水層への涵養、水流の調節、および微小集水域全体での水安全保障の強化を図っており、6,000ヘクタール以上を再生し、年間1,400万立方メートルの地下水の増加に寄与しています。
フランス領ポリネシアの非営利団体であるCoral Gardenersは、水中養殖場で耐熱性のあるサンゴを育成し、AI、センサー・ネットワーク、3Dサンゴ礁マッピングを駆使した回復活動を行っており、22万1,000個以上のサンゴを植え付け、2万5,100平方メートルのサンゴ礁を回復させています。
インドの中小企業であるString Bioは、メタン由来の微生物性バイオスティミュラント「CleanRise®」を製造しており、水田への施用とガス監視、衛星追跡、カーボン・クレジットの分配を組み合わせることで、メタン排出量を最大50%削減し、収穫量を最大39%増加させています。
グローバル・ハイスクール:次世代の主導
グローバル・ハイスクール部門のファイナリスト校は、6つの地域において、それぞれの地域社会における持続可能性の課題に対し、生徒主導のプロジェクト型ソリューションを考案しています。
アメリカ大陸:エコール・セコンダール・ラコンブ・コンポジット・ハイスクール(カナダ)、インスティトゥト・エトノエドゥカティボ・ディストリタル・タイロナ・デ・ブンクイマケ(コロンビア)、インスティトゥト・テクニコ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ファティマ(アルゼンチン)
サブサハラ・アフリカ:アシフィワ・インスティテュート(コンゴ民主共和国)、オルーシルコン中等学校(ケニア)、スワミ・ヴィヴェーカナンダ州立中等学校(モーリシャス)
中東・北アフリカ:アプライド・テクノロジー・スクールズ、アジュマーン校(アラブ首長国連邦)、インキル中等学校(シリア)、ラシャヤ高等学校(レバノン)
ヨーロッパ・中央アジア:ガンダラ・マール学校群(ポルトガル)、アスタナ市第101一般中等学校(カザフスタン)、ケバン・マルチプログラム・アナトリア高校(トルコ)
南アジア:A/カガマ・トラクト09中等学校(スリランカ)、モーティタン高等中等学校、ティンプー(ブータン)、シュリー・サラスワティ中等学校(ネパール)
東アジア・太平洋地域:ガルダ・バトゥロトク中等学校(インドネシア)、ヴォトゥアレヴ・カレッジ(フィジー)、YKパオ・スクール(中国)
受賞者の発表は、アブダビ・サステナビリティ・ウィークの期間中の2027年1月12日に開催されるザイード・サステナビリティ賞授賞式で行われます。
ザイード・サステナビリティ賞は、受賞者を通じて、世界4億1,100万人以上の人々の生活に好影響を及ぼし、医療、栄養価の高い食糧、信頼性の高いエネルギー、そして安全な水へのアクセスを拡大するとともに、より強靭でレジリエンスの高い地域社会を支援しています。
出典:AETOSWire
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