ルベド・ライフ・サイエンシズ、GPX4モジュレーター「RLS-1496」を用いた脱毛症治療の臨床試験を発表し、初のヒトex vivoエビデンスにより毛包の顕著な成長を実証
AGAを対象とする臨床試験を2026年秋に開始予定。米国皮膚科学会の元会長で、450件を超える皮膚科臨床試験で治験責任医師を務めたデイビッド・パライザー医師(MD、FACP、FAAD)が主導
ルベドのRLS-1496は、現在臨床試験中の初にして唯一のGPX4モジュレーターであり、男性型脱毛症(AGA)のヒトex vivoモデルにおいて、フィナステリドに匹敵する、またはこれを上回る優れた毛包回復効果を示す。結果は、休眠状態の毛包を活性化する二重のSenoAdaptive作用機序と一致
カリフォルニア州マウンテンビュー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --ルベド・ライフ・サイエンシズ(Rubedo Life Sciences, Inc.、以下「ルベド」)は、男性型脱毛症(AGA)患者を対象とする開発中のRLS-1496の新たな臨床試験を2026年10月に開始し、初期データは2027年上半期に得られる見込みであると発表しました。本試験は、脱毛症を対象とするGPX4モジュレーターの初の臨床評価となり、RLS-1496が、種類を問わずヒト臨床試験に進んだ世界初のGPX4モジュレーターであることを確立した開発プログラムをさらに発展させるものです。
RLS-1496は、日光角化症および皮膚老化のほか、乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を対象とする臨床試験ですでに有効性を示しており、ヒトにおける新たなエビデンスにより、病的老化細胞を除去するとともに、ストレスを受けた老化細胞(幹細胞や前駆細胞を含む)のNRF2経路を調節することでレドックス・リセットを促進する二重のSenoAdaptive作用機序が示されています。ヒト毛包を用いたAGAモデルのex vivo試験では、上記画像に示すように、毛包の成長の回復が認められました。
独立したヒトex vivo AGAモデルでは、AGAの男性患者から採取した構造を保持したヒト毛包にジヒドロテストステロン(DHT)を曝露することで、AGA患者にみられる毛包のミニチュア化が生じる環境を再現しており、RLS-1496は、ビークル対照と比較して、2つの用量で毛包伸長量の統計学的に有意な増加と統計学的に極めて有意な増加をそれぞれ示し、最高用量では、フィナステリドと比べて平均伸長量が数値上大きい傾向を示しました。
6日目の毛包伸長量は、RLS-1496のすべての用量でビークル対照を上回り、最高濃度で最も強い効果が認められ、標準治療薬であるフィナステリドを上回る傾向を示しました
このパターンは、毛包ニッチに存在する老化細胞を標的とすることで、休眠状態にある幹細胞が再活性化され、毛包が本来の成長プログラムを再開できるようになるという、成長期(活発な成長段階)の回復と一致しています
ルベドの最高経営責任者(CEO)であるフレデリック・ベディングフィールド3世(MD、PhD、FAAD)は、次のように述べました。「毛包老化の根底にある老化細胞の生物学的機序は非常に説得力があり、当社のRLS-1496開発プログラム全体で得られた知見と非常によく一致していますが、治療標的としてはほとんど研究が進んでいません。私たちは今回初めて、幹細胞の休眠と毛包のミニチュア化の根本原因となる老化細胞を除去するよう設計された薬剤を臨床段階に進めています。パライザー医師と連携してこの取り組みを進められることを誇りに思うとともに、RLS-1496を世界で初めてヒト臨床試験に進んだGPX4モジュレーターとしたのと同じ緊急性をもって、開発を進めています。」
AGAは世界で最も多くみられる脱毛症で、米国だけでも約5,000万人の男性と3,000万人の女性が罹患していますが、30年近くにわたり、FDA承認の真に新しい治療法は登場していません。2世界のAGA市場は、2025年に32億ドルと評価され、2035年までに68億ドルに達すると予測されており、その中心となっているのは、毛包が徐々に縮小・変性する過程である「毛包のミニチュア化」を引き起こすホルモンシグナルを抑制するミノキシジルとフィナステリドの2つの治療薬です。毛包のミニチュア化はAGAを特徴づける生物学的所見であり、成長サイクルを重ねるたびに毛髪がより細く短くなり、最終的には毛包が目に見える毛髪を形成できなくなります。いずれの治療薬も、老化細胞(老化して機能不全に陥った細胞)には対処しておらず、現在では、こうした細胞が毛包ニッチに蓄積し、細胞レベルでこのミニチュア化を進行させることが分かっています。3、4、5
脱毛症の二次的なホルモン性要因を標的とする既存の治療法とは異なり、RLS-1496は、根本的な細胞老化機序、すなわち、幹細胞の働きと毛包の再生を能動的に抑制し、毛包のミニチュア化を進行させる老化状態にある毛乳頭細胞およびストレスを受けた毛乳頭細胞の蓄積に作用するよう設計されています。ファーストインクラスのSenoAdaptive DrugであるRLS-1496は、細胞の状態に応じて、これらの細胞を選択的に除去するか、その機能を回復させることで、毛包の再生そのものを妨げる細胞レベルのブレーキを取り除くことを目指しています。3、4、5、6
ルベドの共同創業者兼最高科学責任者(CSO)であるマルコ・クアルタ博士は、2026年10月1日~3日にハーバード大学で開催される、長寿科学に特化した世界最大の会議「第13回Aging Research &Drug Discovery(ARDD)年次会議」において、ex vivoデータおよびRLS-1496に関する追加データを発表します。脱毛症を対象とするGPX4モジュレーターの開発プログラムが、長寿科学分野の主要な会議で発表されるのは今回が初めてです。
クアルタ博士は、次のように述べました。「RLS-1496は、AGAの病態カスケードにおける複数の収束点に作用するとみられ、当社では、毛包再生を抑制する老化細胞を除去し、炎症性のSASPシグナル伝達を低減するとともに、NRF2経路を調節し、成長期への再移行を制御するWnt/β-カテニン経路を活性化することで作用すると考えています。当社の知る限り、このレベルの生物学的機序に作用する承認済みのAGA治療法はありません。」
ルベド独自の「ALEMBIC™」による空間トランスクリプトミクス解析を患者の毛包生検試料に適用した結果、細胞老化マーカーと、毛包前駆細胞の増加、および毛包退行期を促進する主要因子の発現低下を含む毛包再生カスケードの活性化と整合するトランスクリプトーム・シグナルが特定され、老化細胞の生物学的機序に対するRLS-1496の作用が毛包組織にも及ぶことを示すヒト臨床エビデンスが得られました。RLS-1496は、前臨床動物試験でも、ビークル対照を約32%上回る毛髪再生を示しました。1、6、7
イースタン・バージニア医科大学の皮膚科学教授であり、バージニア・クリニカル・リサーチ(Virginia Clinical Research, Inc.)の治験責任医師を務め、RLS-1496の脱毛症臨床試験を主導する予定のパライザー医師は、次のように述べました。「これまでに確認したRLS-1496の予備データは科学的に興味深く、臨床評価を実施する根拠となるものでした。AGAの根底にある細胞老化の生物学的機序は、公表文献による裏付けがますます強まっており、RLS-1496はこれに対する真に新しいアプローチです。依然として満たされていない医療ニーズがある中、患者を対象とした試験で、データが何を示すか、注目しています。」
RLS-1496およびGPX4モジュレーションについて
ルベドのリード候補薬RLS-1496は、外用および経口投与向けに開発されているファーストインクラスの疾患修飾型GPX4モジュレーターで、慢性加齢関連疾患を引き起こす病的老化細胞およびその他のストレスを受けた老化細胞を選択的に標的とします。対象となる疾患領域には、免疫・炎症(I&I)、皮膚科領域および皮膚老化、脱毛症、メタボリックシンドローム(肥満、糖尿病、肝線維症)、サルコペニア、神経変性疾患が含まれます。
特定の病的細胞では、老化はGPX4の不均衡と関連しています。GPX4を調節すると、プログラム細胞死の一種であり、老化細胞の弱点と考えられているフェロトーシスに対する細胞の感受性が高まります。フェロトーシス感受性の老化細胞(「エイジド」細胞)でGPX4を調節することにより、RLS-1496はこれらの細胞を除去して疾患に対処するとともに、健常細胞が適切に機能し、組織恒常性が回復することを支援できる可能性があります。LS-1496は、病的老化細胞内で選択的フェロトーシスを誘導する選択的セノリティック作用に加え、ストレスを受けた近傍細胞で制御されたホルミシス反応を通じて重要な「レドックス・リセット」を誘導する修復的モジュレーターとしても作用し、慢性炎症の発生源を効果的に除去しながら、健全な組織恒常性を積極的に再確立することができます。この二重作用機序により、RLS-1496はAdaptive SenoTherapeuticsという新たな薬剤カテゴリーに位置付けられます。
RLS-1496は、ルベド独自のAI駆動型創薬プラットフォーム「ALEMBIC™」を活用しており、病的老化細胞内の標的を特定するとともに、これらの標的に対する選択的細胞若返り医薬品を開発します。
ルベド・ライフ・サイエンシズについて
ルベド・ライフ・サイエンシズは、慢性の加齢関連疾患を引き起こす老化細胞を標的とした革新的な選択的細胞若返り医薬品の幅広いポートフォリオを開発している臨床段階のバイオテクノロジー企業です。当社独自のAI駆動型創薬プラットフォームALEMBIC™は、肺疾患、皮膚疾患、腫瘍疾患、神経変性疾患、線維性疾患のほか、脱毛症を含むその他の慢性疾患の進行に重要な役割を果たす病的細胞および老化細胞を選択的に標的とする、ファーストインクラスの新規低分子化合物の開発を進めています。当社のリード候補薬RLS-1496は、ファーストインクラスの疾患修飾型GPX4モジュレーターとなる可能性があり、現在、第1相臨床試験を実施中です。ルベドの経営陣は、化学、AI技術、長寿科学、ライフサイエンス分野の業界リーダーや初期のパイオニアで構成されており、大手製薬企業と主要なバイオテクノロジー企業の双方で培った医薬品開発および商品化の専門知識を有しています。同社は米国カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、イタリア・ミラノにもオフィスを構えています。詳細については、www.rubedolife.com をご覧ください。
参考文献
ルベド・ライフ・サイエンシズ。DHTを負荷した男性型脱毛症のex vivoモデルにおいて、RLS-1496が毛包の伸長を示す。社内データ。2026年。
Global Market Insights。男性型脱毛症治療市場の規模・シェア・動向分析レポート。2026年
Bahta AW, Farjo N, Farjo B, Philpott MP。脱毛部由来の毛乳頭細胞のin vitroにおける早期老化はp16(INK4a)の発現と関連する。Journal of Investigative Dermatology2008;128(5):1088-1094. doi: 10.1038/sj.jid.5701147
Yang YC, Fu HC, Wu CY, Wei KT, Huang KE, Kang HY。アンドロゲン受容体はDNA損傷に関連してヒト毛乳頭細胞の早期老化を促進する。PLoS ONE 2013;8(11): e79434. doi: 10.1371/journal.pone.0079434
Upton JH, Hannen RF, Bahta AW, Farjo N, Farjo B, Philpott MP。男性型脱毛症を有する男性の毛乳頭細胞における酸化ストレスに関連する細胞老化。Journal of Investigative Dermatology 2015;135(5):1244-1252. doi: 10.1038/jid.2015.28
Pappalardo A, Kim JY, Abaci HE, Christiano AM。老化細胞の除去による毛包誘導能の回復。Aging Cell 2024;24: e14353. doi: 10.1111/acel.14353
ルベド・ライフ・サイエンシズ。RLS-1496が前臨床動物試験でビークル対照を32%上回る毛髪再生を示す。社内データ。2026年。
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