ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --オムディアのタブレットおよびノートパソコン用ディスプレイとOEMインテリジェンス・サービスに関する新たな分析によると、BOEは2025年にアップルのMacBookパネル供給のうち51%のシェアを獲得する見込みです。アップルのMacBook製品ラインは、最高水準のノートパソコン向けLCDディスプレイを採用していることで知られており、高解像度、酸化物バックプレーン、ミニLEDバックライト、低消費電力といった高度な技術が取り入れられています。ノートパソコンのサプライヤー各社も、今後数年のうちにLCDからOLEDへの移行を進める準備をしています。






アップルのMacBook用パネルの購入数量は、2025年に2250万台に達すると予測されており、前年比で1%の緩やかな増加となる見込みです。アップルは、2024年後半に予想されるアメリカの関税政策に関する不確実性により、OEM生産拠点を中国からベトナムへ移転しました。同社はまた、アメリカ市場向けにMacBook製品、特にMacBook Airの在庫を、2024年第4・四半期および2025年第1・四半期に事前に確保しました。この対応により、BOE、LGディスプレイ、シャープを含むパネルメーカーからの出荷が増加しました。しかし、2025年第2・四半期以降、主要なMacBookパネルのサプライヤーは、MacBook Airモデルを特に供給しているBOEを除き、控えめな予測を受ける可能性があります。


これまでアップル最大のノートパソコン向けパネル・サプライヤーであったLGディスプレイは、2025年にはシェアが35%にまで低下し、2024年と比べて9ポイントの減少となる見込みです。同社の供給数量は、アップルがMacBook Airのディスプレイ発注をBOEに移行したことや、MacBook Proの需要の減少により、前年比で12.2%減の848万台に落ち込む見込みです。


オムディアの最新予測によると、BOEの2025年におけるMacBookパネル供給シェアは51%に達する見込みであり、前年比で12ポイントの増加を示しています。


「BOEは、特に人気のある13.6インチおよび15.3インチモデル向けに、MacBook Airのパネル受注を拡大しています。これにより、BOEが初めてアップルのMacBookパネル受注の過半数を確保することとなります」とタブレット、ノートパソコン用ディスプレイおよびOEM担当シニア・プリンシパル・アナリストのリンダ・リンは述べました。「BOEは、2025年にアップル向けに1150万台のノートパソコン用パネルを供給することを目指しており、前年比で大きな成長を示しています。」


リンはさらに次のように述べました。「シャープは、今後も14.2インチおよび16.2インチサイズのMacBook Pro向けパネルに注力していきます。しかし、2025年のMacBook Proに対する需要の低下により、同社のアップル向け年間供給数量は前年比で20.8%減の310万台に落ち込む可能性があり、市場シェアは14%になると見込まれます。」


「ディスプレイ性能に優れ、より薄型・軽量なフォーム・ファクターを実現するOLED技術は、2026年からMacBookに導入される予定です。2026年にはサムスン・ディスプレイがアップルのMacBookサプライチェーンに加わる可能性が高く、市場がLCDからOLEDへと移行する中で、ディスプレイ・メーカー間の競争が激化するでしょう」と、リンは締めくくりました。


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記事名:「 BOE、アップルのMacBook用ディスプレイパネルの2025年最大サプライヤーになることがオムディアによって明らかに