SAIFパートナーズ、シノバック・バイオテックの2025年特別株主総会に向けた最終委任状資料を提出、高い資質を備えた取締役候補者10人を指名
シノバック株主に公開書簡を送付し、混乱の収束に向けた新たな取締役会の必要性を強調
SAIFの指名候補者は、多額の費用を伴う法的紛争の解決、6年間停止中の株式取引の再開に向けた対応、株主に正当に帰属する現金の分配促進に取り組む方針
シノバック株主に対し、SAIFの取締役候補者に賛成する「ゴールド委任状カード」への投票を呼びかけ
北京--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --最大の単独投資企業であり、シノバック・バイオテック・リミテッド（以下「シノバック」または「同社」）の発行済普通株式の約15%を実質保有しているSAIFパートナーズIV L.P.（以下「SAIFパートナーズ」）は、シノバックの株主による特別株主総会へ向けて、同社の取締役会（以下「取締役会」）に10人の取締役候補者を選任するための最終委任状説明書を提出したことを発表しました。この株主総会は、 大西洋標準時2025年7月8日（火）午後8時（中国標準時2025年7月9日（水）午前8時）に開催される予定で、その後に再開・延期・中断・再設定された会議（特別株主総会）としても実施される見込みです。
さらに、SAIFパートナーズは他のシノバック株主に向けて公開書簡を発表し、現在シノバックが直面している重大な課題を効率的に解決し、すべての株主に価値をもたらすためには、優れた資質を備えた新たな取締役が必要であるとの考えを示しました。書簡の中でSAIFは、過去数年間にわたる深刻な混乱の後も、取締役会がシノバックを効果的に導いてこなかったことについて詳述しています。その中には、戦略上の誤判断、多大な費用と混乱を招く法的争い、取引が停止されたままの株式、本来株主に分配すべきにもかかわらず同社が理由もなく保有し続けている多額の現金などの問題が含まれています。
SAIFパートナーズの指名候補者は、当選した場合、これらの課題に対処するための計画を策定し、規律あるコーポレート・ガバナンス、適切な資本配分、戦略的な先見性、そして卓越した業務運営をシノバックにもたらすべく、経営陣と協力します。SAIFパートナーズは、取締役候補者が当選した場合に取り組むべきシノバックの最重要課題として、追加配当の宣言、普通株式の取引再開の実現、株主間の紛争解決などを挙げています。
書簡の全文は以下のとおりです。
2025年6月16日
シノバック株主の皆様へ
シノバック・バイオテック・リミテッド（以下「シノバック」または「同社」）の発行済普通株式の約15%を実質保有する最大の単独投資企業であり、長期株主でもあるSAIFパートナーズ（以下「SAIF」）は、同社の製品と、すべての株主に長期的な価値をもたらす大きな可能性を深く信じています。しかしながら、シノバックの取締役会（以下「取締役会」）は、過去数年間にわたる深刻な混乱の後も、シノバックを効果的に導いてきたとは言えません。その中には、戦略上の誤判断、多大な費用と混乱を招く法的争い、取引が停止されたままの株式、本来株主に分配すべきにもかかわらず同社が理由もなく保有し続けている多額の現金などの問題が挙げられます。
取締役会はこれらの問題を是正するための対応を一切取っておらず、私たちが取締役の交代を求めて特別株主総会の開催を強制した後になって、ようやくその一部を認識し始めたに過ぎません。率直に言って、このままでは何も変わりません。
シノバックには今こそ、規律あるコーポレート・ガバナンス、適切な資本配分、先を見通す戦略力、卓越した業務運営を通じて、同社を正しい軌道に戻すことに尽力し、すべての株主の利益のために行動する、新たで経験豊富な取締役が強く求められています。そのためSAIFは、2025年7月8日に開催される特別株主総会において、優れた資質を備えた取締役候補者を指名しています。
私たちは、シノバックが抱える重要な課題に対処するために、この重要な行動を起こしました。当選後、私たちの候補者が最優先で取り組む事項は、次のとおりです。
1.追加配当の実施。私たちは、シノバックの口座には数十億米ドル規模の現金が存在し、2025年4月1日に取締役会が発表した1株あたり55.00ドルの特別配当に加えて、さらなる配当を株主に支払うことが可能であり、またそうすべきだと確信しています。この特別配当も、私たちの関与がなければ発表されることはなかったでしょう。さらに、シノバックの子会社からは配当が支払われているにもかかわらず、株主には配当が行われていません。
私たちの候補者は、経営陣と緊密に連携しながら、留保利益の適切な配分を判断し、長らく滞っていた全株主へのリターンの分配を推進します。
2.シノバックの普通株式の取引再開。シノバックの株式は6年以上にわたり取引が停止されており、株主が本来享受すべき流動性を奪っています。
私たちの候補者は、コンプライアンス上の問題に速やかに対処し、同社の株式の取引再開に向けて迅速に取り組んでまいります。
3.株主間の紛争を解決し、シノバックの可能性を最大限に活用。シノバックは2018年以降、終わりの見えない紛争と長期化する訴訟に巻き込まれてきました。私たちは、最近始まった一連の法的紛争が、同社および株主の利益にさらなる混乱と損害をもたらすのではないかと懸念しています。
私たちの候補者は、シノバックの本来の企業使命に立ち返り、成長と企業価値の向上を推進するために、これらの株主と積極的に対話を行うことで、現在進行中の紛争の円満な解決、対立解消による株主間の協調の促進に取り組みます。
4.株主価値創出に向けた企業戦略の抜本的見直し。現在のシノバックの取締役会には、現在の市場環境における現状を反映し、バイオ医薬品分野で新たな機会を活かせるよう同社の体制を整えるための戦略的な計画がありません。
私たちの候補者は、シノバックの経営陣と緊密に連携し、すべての株主に長期的な価値をもたらすための明確な業務目標を備えたビジネス戦略を策定します。
信頼を回復し、これ以上株主価値が損なわれないようにするためにも新たな取締役会が今こそ必要不可欠です
シノバックの株主の皆様には、一部の特定株主のためではなく、すべての株主の利益のために行動し、公正な意思決定を行う取締役会がふさわしいと私たちは考えています。現在、取締役会のメンバーは1人を除き、1GlobeおよびOrbiMedの代表者で構成されており、両者のシノバックにおける持株比率はそれぞれ9.5%および3.8%にすぎないにもかかわらず、彼らの影響力はその割合をはるかに上回っています。
これらの候補者は、シノバックの最高経営責任者（CEO）兼創業者である尹衛東や、SAIFパートナーズ、ビボ・キャピタル、CDHインベストメント、アドバンテック・キャピタル、そして1Globeといった、シノバックの主要株主の幅広い支持基盤を代表しています。私たちは、当社の候補者が業界に関する幅広い知識、豊富な経験、深い洞察を備えた、バランスの取れた多様性ある取締役会を構成し、多大なコストと混乱を招いている内部対立に終止符を打ち、すべての株主に持続可能で長期的な価値を最大限にもたらす明確な戦略を実行できると確信しています。私たちの候補者の一部は、シノバックにおける重要な経営経験を有しており、同社の経営陣と緊密に連携しながら、すべての株主に長期的な価値をもたらすために尽力します。
シノバックがその大きな可能性を実現し、すべての株主のための企業価値を高めるべく必要な変革を実行するのに優れた資質を持つ私たちの候補者をぜひご支援いただき、ゴールド委任状カードにご賛同の票を投じてくださいますよう、お願い申し上げます。
ぜひ、ゴールド委任状カードでご投票ください。
敬具
SAIFパートナーズ
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SAIFパートナーズについて
SAIFパートナーズは、累計運用資産40億米ドル超を誇る、アジアを代表するプライベート・エクイティ投資会社です。当社は、積極的なリードインベスターとして投資先企業と緊密に連携し、有機的な成長および買収の両面から事業の発展を支援しており、投資先同士のシナジーある連携を促進し、優れたコーポレート・ガバナンスと最良の経営手法の推進を通じて株主価値の向上を図っています。
追加情報および閲覧方法について
本書は、SAIFパートナーズによるシノバックの取締役会への10人の取締役候補者指名に関する勧誘資料と見なされる可能性があります。この勧誘に関連して、SAIFパートナーズは、シノバックの取締役選任に関する特別株主総会に向けて、最終版の委任状説明書および委任状カードをシノバックの株主の皆様に郵送いたしました。SAIFパートナーズが郵送した最終版の委任状説明書は、2025年6月16日頃に提出されたSchedule 13D/Aの添付書類1としても提出されています。株主の皆様には、シノバックの特別株主総会に関連して、同社が郵送および米国証券取引委員会（SEC）に提出する予定の委任状説明書（その修正または補足を含む）、および、参照情報として組み込まれている可能性のある文書を含むその他の関連文書が入手可能になった際には、必ず注意深くお読みいただくようお願い申し上げます。これらの文書には取締役候補者、特別株主総会および関連事項に関する重要な情報が含まれています。シノバックの株主の皆様は、特別株主総会に関連してSAIFパートナーズが郵送した最終版の委任状説明書、それに関わる修正・補足、その他関連文書を、proxyvoting.com/SVA/documentsから無料で入手いただけます。
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