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インド、バンガロール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --量子コンピューティングと生成AIの先端企業であるQpiAIは、コードネームQpiAIIndus(インダス)量子コンピューターと名付けられた初の量子コンピューターのリリースを発表しました。
QpiAIの創業者兼CEOであるナゲンドラ・ナガラジャ博士は次のように述べています。「私たちは、大規模な量子ビット統合と論理量子ビットを活用した量子コンピューターの商用化ロードマップに大きな期待を寄せています。現在の25量子ビットのIndus量子コンピューターでは、量子ビットの持続時間(T1/T2)はそれぞれ30マイクロ秒/25マイクロ秒で、いずれも自社開発の量子制御エレクトロニクス・クラスタによって実現しています。これらは近く100マイクロ秒まで伸びる見込みです。さらに、当社独自の量子ビット設計により、2026年初頭にはT1時間1ミリ秒に達することを目指しています。単一量子ビットゲートの忠実度は99.7%、2量子ビットゲートは96%と高水準で、すべてネイティブ・ゲートセットに対応しており、QpiAIの量子ソフトウェア開発キット(SDK)と接続してアプリケーション開発が可能です。まもなく64量子ビットシステムへの拡張も予定しています。私たちは、部品サプライヤー、大手製薬・化学企業、データセンター事業者、ハイパースケーラー企業とパートナーシップを結び、量子技術の商用化を加速します。当社の主要な知的財産は、AIを活用したエージェンティック・システムによって量子ビットの製造と最適化を行い、忠実度・誤り訂正・ノイズを目的に応じて調整するという点にあります。このエージェンティックAIは、量子コンピューターと密接に連携しながらデータセンター内で自律的に機能します」
インド科学技術省(DST)も、National Quantum Mission(NQM)を通じてQpiAIの株主であり、同省のLinkedIn投稿にてIndus量子コンピューターの発表を報告しています。
QpiAIの量子・AIフルスタック統合技術
QpiAIは、AIと量子コンピューターを垂直統合したフルスタックの量子計算技術を開発しています。この統合は、AI、量子コンピューター、アルゴリズム、ソフトウエア、アプリケーションを単一のスタックとして組み合わせたものです。第1世代のQpiAIシステムは、量子コンピューターとHPC(高性能計算)を同一データセンター内に統合することで、高スループット・低遅延の計算を実現しています。 QpiAIの量子アプリケーションスタックは、AIによる量子コンパイラとアプリケーション特化型アーキテクチャを融合させ、量子と古典コンピューターのハイブリッド環境の性能を最大化します。同社の量子ソフトウエアプラットフォームおよび製品には、QpiAI-Logistics、QpiAI-Opt、QpiAI-ML、QpiAI-Pharma、QpiAI-Matterなどがあり、物流、金融、材料開発、製薬業界向けの量子応用を支えています。
QpiAIの量子QPUテクノロジー
QpiAIの量子コンピューターは超伝導量子ビットを採用しており、将来的にはCMOS技術に基づくスピン量子ビットにも取り組む予定です。現行世代の量子ビットは、さまざまな超伝導量子ビット・アーキテクチャを組み合わせた設計となっており、QpiAI独自の設計「QpiAI Qubits」を基盤としています。この設計はNISQ(ノイズあり中規模量子)コンピューターと、フォールト・トレラント量子コンピューターの双方に対応しています。トランズモン量子ビットは、さまざまな距離を持つサーフェスコードに基づいて安定化および誤り訂正が行われています。さらに、フォールト・トレラントな量子計算における信頼性向上のために、QpiAIのFTQC(フォールト・トレラント量子コンピューティング)量子ビットでは、QpiAI独自の新しいアーキテクチャによって設計されたQ-LDPC(量子低密度パリティ検査)コードを用いた誤り訂正が採用されています。これにより、高性能かつ低エラー率を両立する量子システムが実現されています。
現在の量子コンピューティングは、デコヒーレンス(量子状態の崩壊)、ノイズ(外部環境による揺らぎ)、およびゲート操作の不正確さに起因する誤差のために、拡張性と信頼性の面で制約を抱えており、産業用途への本格的な導入には依然として課題が残されています。こうした課題に対応するため、QpiAIはNISQデバイス上でのエラー緩和技術の高度化を進めており、サーフェスコードをハードウェアレベルで組み込むことで、ベースレベルの誤り訂正を実現しています。さらに、フォールト・トレラント量子コンピュータの開発ロードマップにおいては、Q-LDPC(量子低密度パリティ検査)コードの実装を推進しています。QpiAIは、こうした取り組みを通じて、複雑かつ高インパクトな産業・科学アプリケーションを支える、スケーラブルで信頼性の高い量子コンピューティング基盤の構築を進めています。
AI技術
QpiAIは、次世代型の生成AIおよびエージェンティックAIシステムを開発しており、これらは複雑な状況を自律的に判断・対応し、エージェントベースモデリングを通じて創発的な知性を形成する能力を備えています。同社の最適化されたデータから知性への統合スタック(Data-to-Intelligence Stack)と高性能インフラにより、これまでにないスケールでのモデリングと自動化を実現しています。また、将来的にはビット(古典)、キュービット(量子)、ニューロン(AI)を最適に組み合わせることで、量子ベースのモデリングへのシームレスな移行も可能となる設計を採用しています。
QpiAIについて
QpiAI(https://www.qpiai.tech )は、インド・バンガロールを拠点とするディープテック系スタートアップであり、人工知能(AI)と量子コンピューティングの融合を先導し、世界でも特に複雑な産業や科学分野の課題解決に取り組んでいます。ハードウエア、ソフトウエア、アプリケーションを縦断的に統合した開発スタックにより、シームレスな技術革新と実装が可能になっています。 QpiAIの製品ポートフォリオには、以下のようなソリューションが含まれます: QpiAI-Explorer:教育・学習プラットフォーム、QpiAI-Quantum:量子開発向けのSDK・コンパイラ・シミュレータを提供、QpiAI-Opt:科学技術や産業向けの強力な最適化エンジン、QpiAI-Logistics:ルート計画やサプライチェーン最適化に特化、QpiAI-Pharma:創薬やタンパク質・リガンド相互作用のモデリングに対応、QpiAI-Pro:生成AI開発向けのツールスイート、QpiAI Agent-Hive:インテリジェントなエージェンティックAIのワークフローを可能に
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