ニューヨーク/ロンドン/香港/シンガポール/シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --世界中の金融機関に対し、ポストトレード業務のマーケットインフラを提供するDepository Trust &Clearing Corporation(DTCC)は本日、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社が、2024年5月28日の米国におけるT+1決済サイクルへの移行に向け、同社のInstitutional Trade Processing(ITP)サービス活用し、取引処理の迅速化を図ることになった、と発表しました。




三井住友トラスト・アセットマネジメントは、CTMのMatch to Instruct(M2i)ワークフローを含むDTCC ITPのCTMを採用するとともに、TradeSuite ID、ALERT、Settlement Instruction Managerを活用することで、取引後の処理を完全に自動化し、アジア太平洋地域におけるクロスボーダー取引の同日アファメーション(SDA)の実現を可能にします。三井住友トラスト・アセットマネジメントは、DTCCと野村総合研究所(NRI)の連携によって実現した、SmartBridge Advanceを通じてのITPサービスを導入した、最初の国内運用会社です。


三井住友トラスト・アセットマネジメントのトレーディング部長 細川 陽介氏は、「当社は、DTCCのITPサービスを導入できたことを喜ばしく思っています。米国がT+1決済に移行する中、米国外の金融機関が自動化を活用してStraight Through Processing(STP化)を可能にし、グローバルスタンダードに合わせることは重要です。当社は、業界関係者と協力し、決済の迅速化に対応できることを嬉しく思います。」と述べています。


決済の更なる迅速化には、ポストトレード業務における取引照合からアファメーションまでを加速する必要があります。アロケーション、コンファメーション、アファメーションのプロセスの自動化は、DTCCが提供するセントラルマッチングプラットフォームであるCTMで取引照合プロセスを自動化します。CTMのM2iワークフローは、CTMのセントラルマッチング機能とALERTを介したSSI付与機能を活用することによって実現し、より速やかな決済業務を可能にします。M2iのワークフローには、ブローカーの設定に応じてアファメーションを自動化する選択肢があり、運用会社と取引相手ブローカーがCTMで約定照合を行った取引について自動的にアファメーションを行い、Depository Trust Company(DTC)決済対象の指図が米国の決済機関に連携されます。さらに、同ワークフローとSettlement Instruction Managerを組み合わせることで、カストディアンや関係する第三者への決済指図を自動的に生成・送信し、決済完了までの取引のライフサイクルをより効果的に管理・監視することができます。


日本では規制上、信託銀行は運用会社の取引活動を監督し、決済前、ポストトレードのコミュニケーションチェーンに参加することが義務付けられています。Settlement Instruction Managerは、運用会社が信託銀行への指図と同時に、直接カストディアンに決済指図を送るという、「外外指図」を選択することを可能にし、信託銀行は、記録保存の目的で決済指示のコピーが提供されます。これにより、アジア太平洋地域でSDAおよびT+1決済を実現することができます。三井住友トラスト・アセットマネジメントは、国内籍ファンドに対して外外指図をITPサービスにて採用可能にした最初の国内運用会社です。


DTCC ITP部門ヘッド(マネージングディレクター兼ジェネラルマネージャー)を務めるヴァル・ウォットンは以下のように述べています。「DTCCは三井住友トラスト・アセットマネジメントと共に、この地域における決済の迅速化を可能にするサービスを提供できることを喜ばしく思います。米国におけるT+1への移行に向け、クロスボーダー取引と国内取引の両方で決済までの時間を短縮することがこれまで以上に重要になっています。ITPのサービスは、世界中の何千もの取引相手とシームレスに接続しながら、取引相手がより迅速に決済を完了できるよう、揺るぎない地位を確立しています。」


DTCCについて


DTCCは、グローバルな金融サービス業界を対象として50年にわたる豊富な経験を持ち、プレミアムなポストトレードの市場インフラを提供しています。弊社は世界中に20カ所の拠点を持ち、弊社子会社を通じて、金融取引処理の自動化、一元化、および標準化のためのインフラの提供を通し、数千社におよぶブローカー/ディーラー、カストディアン銀行、および資産運用会社等のお客様のリスク軽減、透明性向上、および効率性向上に貢献しています。弊社は、業界に対する責任とガバナンスに基づいて運営され、様々な資産クラスにわたり、精算、決済、資産運用、データ管理、データ報告、および情報サービスにおける業務プロセスを簡素化することで、金融市場の安全性および健全性向上に寄与しています。DTCCの各子会社が2022年度に処理した証券取引の市場価値は、およそ2,500兆ドルに達します。また、弊社のデポジトリ部門は、150以上の国および地域で発行される証券に対してカストディおよび資産運用サービスを提供しており、その時価総額は72兆ドルに上ります。DTCCのグローバル取引レポジトリサービスは、各国で登録され、営業許可を受け、または承認された取引レポジトリを通じて、年間175億件の取引メッセージを処理しています。詳細については、弊社ウェブサイトwww.dtcc.comをご覧になるか、LinkedInXYouTubeFacebook、およびInstagramの弊社アカウントをご参照ください。


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ana.reynaud@greentarget.co.uk


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 三井住友トラスト・アセットマネジメント、米国T+1決済短縮化に向けDTCCのITPサービスを採用