ジュネーブ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、気候変動に起因する人道危機が急速に深刻化していることを受けて、新たなキャンペーンを開始しました。よりスマートかつ迅速な人道的資金援助の手段を提供することを通して、世界各国の政府や寄付者に「Stand Tall」(誇り高い行動)を促し、各国の緊急対応要員や災害被害を受けたコミュニティを支援するよう呼びかけています。






IFRC災害救援緊急資金(IFRC-DREF)は、危機の発生前および発生直後に現地の赤十字・赤新月社に直接的に資金を提供するための、最も迅速かつ効果的で透明性の高い方法です。しかし、気候変動の結果として、世界中で同時多発的に発生する複雑な危機を予測し、対応するというプレッシャーは高まり続けています。


現在、気候変動の影響を非常に受けやすい地域に住む人は36億人に上ります。気候変動に関連する災害で悪影響を被る人は年々増えており、人道的な資金援助のニーズが高まっています。この兆候は無視するわけにはいきません。2023年上期の需要増加を受けて、IFRC-DREFの資金割り当ては2022年同期比で75%増加しました。その大半を占めたのは洪水や地震への対応です。


協力しあう―「Stand Tall」のために


「Stand Tall」キャンペーンは、各国政府や民間の寄付者に対し、現地の緊急対応要員や彼らが支援するコミュニティと協力することを呼びかけます。その目的は、現場の救援組織が利用できる人道的資金を、現在の6,400万スイスフラン(7,300万ドル)から、2025年までに1億スイスフラン(1億1400万ドル)に増やすことです。


COP28の開催に合わせて、IFRCの「Stand Tall」キャンペーンは、IFRC-DREFに参加する寄付者、ボランティア、そして災害被害を受けたコミュニティの素晴らしいネットワークを、一連の視覚資料を用いて支持します。


IFRC事務次長のネナ・ストイコビッチは、次のように述べました。「気候変動との戦いにおいて、私たちは重大な岐路に立たされています。コミュニティが受ける影響はますます壊滅的なものになっており、資金の需要が供給を上回っているのです。IFRC-DREFの資金提供パートナーは、世界的な支援によって現地での対応を可能にしてくれます。」


「影響を受けたコミュニティにおける、資金提供パートナーとボランティアの感動的なネットワークによる素晴らしい活動と功績を、この場を借りて称えたいと思います。気候災害を予防し、脆弱なコミュニティへの負担を軽減するために努力する私たちは、彼らの決意と協力を誇りに思います。パートナーの皆様には、引き続きIFRC-DREFの活動に対する支援をお願いいたします。力を合わせて、気候災害にStand Tallで立ち向かいましょう。」


よりスマートで迅速な資金提供― 必要な人々に必要なタイミングで


他の人道的資金援助メカニズムとは異なり、IFRC-DREFの資金の82%は、現地での活動を支援する各国の連盟に直接送られます(世界平均はわずか1.2%)。地域に根ざしたコミュニティ主導の活動は、コミュニティが壊滅的な危機に備え、危機を乗り越えるための鍵となります。


IFRC-DREFは、基金に対する1件1件の寄付のインパクトを高めることに取り組み、進化を続けています。例えばIFRCは2023年9月、必要な人々に必要なタイミングで確実に資金を届けるための真に画期的な施策として、IFRC-DREF保険の開始を発表しました。これはIFRC-DREFの緊急対策として機能し、大きな需要が発生したときに、追加で2,000万スイスフラン(約2,300万ドル)を提供します。


世界各国の政府と民間寄付者は、2025年までに1億スイスフランという目標達成を後押しすることで、緊急対応要員や彼らが支援するコミュニティとともに「Stand Tall」を実践して、気候変動に起因する災害に直面する人々の命と暮らしを救うことができます。


IFRC-DREFの詳細と、2025年の目標を寄付者が支援するための方法については、ifrc.orgをご覧ください。


国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)について


世界最大の人道ネットワークであるIFRCは、191の赤十字・赤新月社で構成され、1,600万人以上のボランティアを結集し、世界中で人命救助、コミュニティの回復力構築、ローカリゼーションの強化、尊厳の促進に取り組んでいます。


IFRC災害救援緊急資金(IFRC-DREF)について


1979年に設立されたIFRC-DREFは、世界の寄付者が緊急資金を現地コミュニティベースの活動に直接届けるための、最も迅速かつ効果的で透明性の高い方法です。国際的な人道資金が現地の活動団体に直接送金される割合は、世界平均で毎年約1.2%であるのに対し、IFRC-DREFでは82%が各国の赤十字・赤新月社に直接送金されています。IFRC-DREFの創設以来、世界で危機的状況にある2億2000万人超の人々が、IFRC-DREFの支援の恩恵を受けています。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 IFRC-DREF、よりスマートで迅速な災害救援策を提供し、人道支援ニーズの高まりに対して、Stand Tall(誇り高い行動)で世界を支援するよう寄付者に呼びかけ