- 週間ランキング
今回の契約で、ブルーオリジンとナショナルチームのパートナーは、月面のどこにでも正確に着陸できる月着陸船と、月面輸送の両機を開発・飛行させることになります。これらの輸送船はLOX-LH2を動力源としています。LOX-LH2の高比推力は、高エネルギーの深宇宙ミッションにおいて劇的な優位性をもたらします。しかし、これらのミッションでは、長いミッション期間中にLOX-LH2の蒸発損が問題となるため、性能は劣るものの貯蔵しやすい推進剤(アポロ月着陸船で使用されたヒドラジンや四酸化二窒素など)が好まれてきました。この契約により、高性能のLOX-LH2を貯蔵しやすい推進剤にすることで、最先端技術を向上させることができます。SLD契約の下、太陽電力による20ケルビンのクライオクーラーと、LOX-LH2の蒸発損を防ぐその他の技術を開発し、飛行させることになります。貯蔵可能なLH2は、月以降の将来のミッションや、高性能の核熱推進などの実現に大きな恩恵をもたらすでしょう。ブルーオリジンの技術は将来、月の氷を使ってLOXとLH2推進剤を製造できるようになる日のための準備でもあります。
ブルーオリジンとそのパートナーはすでにプロジェクトを開始しており、NASAと一緒にこの旅路に出ることに胸を躍らせています。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。