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ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)は、企業を管理する最も重要なITシステムです。1996年に、ファーウェイはMRP(生産資源計画)IIシステムを導入し、その後に数回のアップグレードを繰り返し、ERPシステムへと拡張しました。従来のERPシステムは、20年以上もの間、ファーウェイの企業運営と飛躍的な発展を支えてきた中核システムで、世界中の170以上の国と地域で、毎年数千億ドルを創出するファーウェイの効率的な事業運営を支援してきました。
2019年には、ファーウェイは増大する外部からの圧力と経営上の課題に直面し始めました。同社は、旧来のERPシステムを置き換えるために、完全に自己制御されたMetaERPシステムを開発することを決断しました。これは、ファーウェイが今まで行ってきた中で最も大規模かつ複雑な変革プロジェクトとなりました。過去3年間にわたり、ファーウェイはこのプロジェクトに対して膨大な資源を投資し、このプロジェクトに数千人の人員を投入するとともに、関連する課題を克服するために業界やエコシステムパートナーと協力してきました。この新しい、そして未来志向の非常に大規模でクラウド・ネイティブなMetaERPシステムは、以前のERPシステムに代わりすでに稼働を開始しています。
現在、MetaERPはファーウェイのビジネスシナリオの100%、業務量の80%を処理しています。すでにMetaERPは月次、四半期、年次決済テストに合格しており、無障害かつ無遅延、そして会計調整も不要であることが確認されています。
ファーウェイの取締役であり、品質・ビジネスプロセス・IT管理部門担当社長であるタオ・ジンウェンは次のように述べています。「我たちは3年以上前に、旧来のERPシステムをはじめとする基幹業務・管理システムから切り離されました。以来、独自のMetaERPを作り上げただけでなく、その移行を管理する能力を発揮してきました。今日、我たちは困難を打ち破ったことを発表いたします。我たちはこれをやり遂げたのです!」
ファーウェイは、EulerOSやGaussDBなどの他の自社システムとともに構築されたMetaERPを完全にフルスタックで制御しています。また、同社はパートナーと協力することで、クラウド・ネイティブ・アーキテクチャ、メタデータ駆動型マルチ・テナント・アーキテクチャ、リアルタイム・インテリジェンスなどの最新技術をMetaERPシステムに組み入れ、サービスの効率性と運用の品質を大幅に向上させました。ファーウェイの基本方針は、可能な限りシンプルなアーキテクチャを最良の品質で構築し、可能な限り低コストで最高のエクスペリエンスを提供することです。ERPとPLMの両方を含む幅広い分野で、同社は今後もパートナー企業と連携し、より効率的で安全な基幹業務システムを構築し続けていきます。
ファーウェイの輪番制の会長兼CFOであるサブリナ・メンは、「技術の躍進には、クラフトマンシップの精神と長年の経験が必要です。さらに大切なのは、私たちの考え方を大きく変えるオープン・マインドです。パートナーのサポートがなければ、MetaERPを構築することはできなかったでしょう。イノベーションはオープン・マインドがあってこそ実現可能であり、そして私たちは協力することで初めて繁栄できるのです」と述べています。
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