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シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界有数のテクノロジー調査・助言会社のインフォメーション・サービシズ・グループ(ISG)(Nasdaq:III)による最新の業界状況報告書によると、アジア太平洋地域における第1四半期のITおよびビジネスサービスへの需要は、不調だった第4四半期から回復したものの、前年と比べて未だ大幅に落ち込んでいます。
年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を測定するアジア太平洋ISGインデックスによれば、クラウドベースXaaSとマネージドサービスを合わせた複合市場における第1四半期の年間契約額は、第4四半期から続けて4%上昇して41億米ドルに達したものの、前年比では14%減少しました。
ISGアジア太平洋のパートナーで地域リーダーのスコット・バーチュは次のように述べています。「2021年から2022年にかけてアジア太平洋地域では、前四半期に40億米ドル台を下回るまで非常に好調な状態が続き、2021年第4四半期には50億米ドルを超えるなど、6期連続で年間契約額が40億米ドルを上回りました。市場が再び40億米ドルを超え、4期連続で低下したあとに継続的成長が戻ったのはよいことです。」
クラウドベースXaaS市場は第4四半期比で引き続き24%成長して33億米ドルに達しましたが、前年比で23%減少しました。マネージドサービスに関してはその逆となり、年間契約額は前年比62%増となる8億2500万米ドルでしたが、第4四半期比では37%減少しました。
XaaS分野のうちIaaS(Infrastructure as a Service)は前年比24%の29億米ドルに減少しましたが、第4四半期から継続して32%上昇しました。一方、SaaS(Software as a Service)は、前年比14%減かつ第4四半期に続いて12%減となる3億8000万米ドルに落ち込みました。
「前3四半期はクラウドサービスの年間契約額が前年と比較して減少し、直前の2四半期は20%以上下落しました。私たちは、この地域のXaaS分野ではかつてないほど大規模かつ長期的な低迷の中に置かれたのです。市場は第4四半期で底を打ったようなので、まもなく積極的な競争環境が戻ることを期待しています」とバーチュは述べています。
さらに、アジア太平洋地域におけるクラウド需要を弱めた一因は新型コロナウイルスによる中国内の都市封鎖であり、アリババやテンセント、バイドゥといった大手プロバイダーに影響を与えたと述べ、「こうしたプロバイダーは、チャイナ・テレコム、チャイナ・ユニコム、ファーウェイなどの企業に市場シェアを譲りました」と言及しました。
マネージドサービスでは、いずれも前年比でITアウトソーシングが第1四半期に74%上昇して6億4300万米ドル、業務アウトソーシングが32%上昇して1億8200万米ドルとなりました。マネージドサービス市場は四半期によってばらつきがある状態が続いていますが、8期中5期は年間契約額が8億米ドルを上回りました。
第1四半期には、前年比21%増となる57件のマネージドサービス契約が締結されましたが、昨年第4四半期に結ばれた97件という記録を大幅に下回りました。
地域別の業績
オーストラリアとニュージーランド(ANZ)では、第1四半期の年間契約額が2021年第4四半期以来最高の四半期業績となる4億8300万米ドルで、前年比3桁成長となりました。インドと南アジアは前年比で32%成長し、4期続けて1億米ドルを上回るマネージドサービスの年間契約額を記録しました。これは2012年以来初の連続成長です。一方東南アジアと日本ではそれぞれ、年初からマネージドサービス年間契約額が前年比で25%を下回りました。
2023年の世界的予測
ISGは、2023年の世界的なXaaSの成長予測を1月の予測から200ベーシスポイント下げて15%と下方修正し、マネージドサービスの世界的な成長予測は5%を維持しました。
バーチュは次のように述べています。「金利やインフレ、銀行セクターの問題が企業顧客の一番の懸念になっているため、世界全体でマクロ環境は不透明なままです。契約を結ぶにあたり、特に裁量的支出の分野ではより慎重な検討が続いています。企業はコストの最適化、効率向上、ベンダーの統合取引を再検討しています。」
ISGによると業界の縮小は落ち着いており、同社は年の後半には雇用が改善すると見込んでいます。世界的なXaaSブッキングの落ち込みは、後半に再び需要が追いつきつつ、第2四半期を通して継続すると予想されます。
ISGインデックスについて
ISGインデックス(ISG Index™)は、世界的な技術・ビジネスサービス業界に関する市場インテリジェンスの権威ある情報源として認められています。82四半期連続で、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウエア/サービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディアのために最新の業界データと動向を詳しく伝えてきました。詳細については、このウェブページをご覧ください。
ISGについて
ISG(インフォメーション・サービシズ・グループ)(Nasdaq: III)は、世界有数の技術調査・顧問企業です。世界の上位100社のうち75社以上を含む900社以上のクライアントに信頼されているビジネスパートナーのISGは、企業、公共部門の組織、サービスプロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに傾倒しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスには自動化/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージドサービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1600人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20か国以上で業務を行っており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界クラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細については、www.isg-one.comをご覧ください。
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