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— 精密設計されたLSD1阻害剤およびMALT1阻害剤は現在、IND申請用試験が進行中 —
— 両分子は、設計上の極めて重要な課題を克服し、成功確率を高めながら高品質の医薬品候補を発見するエクセンシアの能力を証明 —
— 2024年までに臨床開発段階の分子を4つ持つという目標の達成に向け順調に進む —
— 両化合物をレビューするビデオプレゼンテーションを視聴してください —
英オックスフォード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エクセンシア(Nasdaq: EXAI)は本日、完全所有の新しい精密オンコロジー開発候補であるLSD1阻害剤のEXS74539(‘539)およびMALT1プロテアーゼ阻害剤のEXS73565('565)を発表しました。これらの化合物は、患者に利点をもたらす可能性を向上させ、開発中の他の化合物における成功確率を制限する可能性がある複雑な設計上の問題を解決すべく、精密に設計されています。IND申請用試験は進行中で、エクセンシアの個別化医療プラットフォームを活用した臨床開発計画に関する最新情報を、2023年後半に提供できると当社は見込んでいます。
両分子の開発資金は、ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)が買収したセルジーンとの2019年の連携を通じて調達され、それぞれの分子はBMSがオプションを行使できる条件を満たしていました。これら候補化合物に対するBMSのオプションは現在失効しており、エクセンシアは両化合物のすべての世界的権利を保持しています。2021年には、この連携を拡大するための契約を締結し、オンコロジーおよび免疫の分野における追加プログラムを含めました。これらのプログラムは現在、活発な開発が行われています。
エクセンシアの創設者で最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ホプキンス教授(D.Phil.)は、次のように述べています。「CDK7、A2A、PKCシータの各プログラムの成功を打ち立てたことに続き、これらの候補は、当社のAI駆使型精密設計プラットフォームが、従来の創薬よりも効率的な方法で困難なターゲットプロファイルを解決できることを明確に示しています。'539と'565はいずれも、効力・選択性・投与量・安全性に関する主要な非臨床設計目標を達成しています。さらに、これらの分子は、臨床設計を最適化するための有意義な患者選択戦略の可能性も備えています。当社は、これらの化合物が幅広い血液腫瘍および固形腫瘍において持つ有望性に大きな期待を寄せています。」
効力・選択性・可逆性・脳浸透性を備えた初のLSD1阻害剤:EXS74539('539)は差別化されたリジン脱メチル化酵素1(LSD1)阻害剤であり、血液疾患およびオンコロジーの両分野で使用できる可能性を持っています。LSD1は、ヒストンを脱メチル化する酵素で、分化を抑制し、多種類の腫瘍の増殖と生存を促進する遺伝子の発現を制御する上で極めて重要な役割を担っています。これまで、開発中の他のLSD1阻害剤は、適切は薬物動態、良好な脳浸透性、可逆的な作用機序の組み合わせを達成することができませんでした。エクセンシアの候補'539は、特定のがんサブタイプに多く見られる脳転移をターゲットとした適切な中枢神経系への浸透という設計目標を達成しています。さらに、'539のin vivo試験では、小細胞肺がん(SCLC)異種移植モデルにおいて、用量依存的に腫瘍の成長を阻害する良好な活性が示されています。また、複数の研究から、良好な吸収・分布・代謝・排泄(ADME)プロファイルが示されており、現在臨床試験中の幾つかのLSD1阻害剤よりもヒトでの予測半減期が短くなっています。これまでに実施された前臨床試験において、安全性に関する懸念は認められませんでした。エクセンシアは、2023年前半に開催予定の学会で、'539の創薬と開発に関するデータを発表する予定です。
効力と選択性を備え、安全性の差別化が期待できるMALT1プロテアーゼ阻害剤:EXS73565('565)は、血液疾患への応用が期待される粘膜関連リンパ組織リンパ腫転座タンパク質1(MALT1)プロテアーゼ阻害剤です。MALT1は、血液がんにおける悪性のT細胞およびB細胞の無秩序な増殖を支えるNF-κB経路の活性化に不可欠なプロテアーゼです。エクセンシアの精密設計手法により、MALT1を標的とする薬剤の安全性プロファイルを最適化すると同時に、効力と選択性を生み出すことができました。臨床で使用されている他のMALT1阻害剤の足場は、ビリルビンの代謝に関与する酵素であるUGT1A1を著しく阻害し、臨床ではしばしば用量制限毒性を引き起こすことがあります。'565のin vivo試験では、マウスモデルで抗腫瘍活性が示され、単剤療法およびイブルチニブとの併用療法の両方で良好な薬物動態が確認されました。毒性試験で‘565は、UGT1A1の有意な阻害(高ビリルビン血症につながり得る)を回避しながら、効力、選択性、安全性の各ベンチマークを高いレベルで維持することができ、許容できる治療指数を有することが示されています。
ホプキンス教授は次のように述べています。「パイプラインにはすでに3件の既存の臨床プログラムがあり、当社は2024年に臨床段階の化合物を4つ持つという目標を達成できると確信しています。当社の構想は、最初の8つの薬剤候補で示したように、薬剤設計、創薬、開発の方法を変革することです。2023年の間に、これらのプログラムだけでなく、より広範な社内パイプラインと提携パイプラインに関する詳細を発表できると期待しています。」
エクセンシアについて
エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密オンコロジープラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の低分子を臨床環境に進めました。当社の社内パイプラインは、がん領域における当社の精密医療プラットフォームの活用に重点を置いており、提携パイプラインは、当社のアプローチを他の治療領域に拡大しています。私たちは、医薬品創製の新しい手法を開拓することで、最高の科学アイデアを患者にとって最良の医薬品へと迅速に転換できると信じています。
当社については、https://www.exscientia.aiをご覧になるか、ツイッター(@exscientiaAI)でフォローしてください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法で定義された「将来見通しに関する記述」が含まれています。これらの記述には、候補分子の発見と開発の進捗、エクセンシアの製品候補の臨床試験の時期および進捗、そこから報告されるデータ、エクセンシアのいずれかの製品候補の潜在的利益、2024年までにエクセンシアが保有すると予想する臨床段階の候補分子の数に関するものが含まれます。エクセンシアの目標、計画、期待、財務またはその他の予測、意図、見解を説明する記述は、すべて将来見通しに関する記述であり、リスクを伴う記述と見なされるべきものです。こうした記述は、多くのリスク、不確実性、仮定の影響を受けるものであり、これらのリスク、不確実性、仮定には、マクロ経済情勢と地政学的な出来事が当社の事業に及ぼし得る影響、エクセンシアとそのパートナーが計画したか進行中の前臨床試験および臨床試験の開始・範囲・進捗ならびにその費用の影響、臨床/科学/規制/技術上の展開、ヒト治療薬として使用された場合に安全かつ有効である製品候補の発見・開発・商業化の過程、かかる製品候補をめぐる事業構築の取り組みが含まれます。これらのリスクおよび不確実性に加え、2022年3月23日に米国証券取引委員会(SEC)に提出したエクセンシアのフォーム20-F年次報告書(ファイル番号:001-40850)のリスク要因のセクションおよびその他のセクションならびにエクセンシアが随時SECに提出するその他の書類(これらはhttps://www.sec.gov/で入手可能)に記載されているその他のリスクおよび不確実性に照らすと、かかる将来見通しに関する記述で検討された事象および状況は発生しない可能性があり、エクセンシアの実際の結果は、そこで予測または暗示されたものとは大きくかつ不利に異なる可能性があります。エクセンシアの将来見通しに関する記述は、当社の経営陣の誠実な判断を反映したものですが、これらの記述は当社が現在把握している事実および要因にのみ基づいています。そのため、これらの将来見通しに関する記述に依拠しないようご注意ください。
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