大規模で高品質の川上事業は拡大する需要を支える信頼性の高いエネルギーを供給

ワシントン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界のエネルギーおよびインフラストラクチャー分野を対象とする有数の機関投資家のEIGは本日、レプソルの世界の石油・ガス事業全体で構成される新たな世界的探査・生産(E&P)会社レプソル・アップストリームの持分25%を取得する正式契約をレプソルとの間で締結したと発表しました。この戦略的提携により、エネルギー移行への投資、具体的には再生可能発電、再生可能燃料、循環型製品事業の成長を支えるための投資を拡大するために当初必要な資金がレプソルに提供されます。

契約の条件に基づき、新たに設立されたEIG完全子会社のブレークウォーター・エナジーがレプソル・アップストリームの25%の持ち分を債務を含めて総額約48億ドルの対価で取得し、レプソルが残りの75%を保有することになり、したがってレプソル・アップストリームの総企業価値はおよそ190億ドルとなります。同社はレプソルが多数支配し、同社はレプソルの決算で連結対象となります。

レプソル・アップストリームは、ガスの比重の大きい世界的な有力E&P会社として、レプソルの世界的に分散された川上資産ポートフォリオを保有・運営することになり、米国を中心に主要な地域ハブの周辺でキャッシュフローを生み出す底堅い事業を展開します。レプソル・アップストリームの生産量は2022年下半期に石油換算で日量約59万バレルに達すると予想されており、2021年12月31日時点の確認および推定埋蔵量は石油換算で23億バレルで、このうちおよそ70%がガスです。また、レプソル・アップストリームが保有する同日時点の条件付資源量は38億バレル相当でした。

同事業は、温室効果ガスの排出削減で主導的役割を果たすことに取り組んでおり、当初は2025年を目途とした炭素集約度の2016年比75%の削減を含むレプソルの既存の目標を採用しているほか、新たな短期・中期的な温室効果ガス削減目標の策定を含む脱炭素化計画の実行にも注力しています。また同社は、炭素回収・貯留(CCS)、地熱および水素貯蔵プロジェクトを目的としたグリーン探査事業にも従事しています。

レプソル・アップストリームは、現在の従業員と既存の経営陣を維持します。同社は、代表的な川上事業者としてのレプソルの専門的知見、EIGの世界の債券および株式市場に関する知識、そして特に米国、北海、ブラジル、アジア太平洋の川上部門での経験から、恩恵を享受することが期待されます。また、ハーバー・エナジーの設立、変革、上場の成功を通じて最近EIGが得たノウハウも、レプソル・アップストリームに貢献することになります。EIGは、本取引を機にレプソル・アップストリームは将来的な市場での流動化に向けて進むことになると考えており、レプソル、EIG共に、2026年以後に市場環境が好ましいものとなれば同事業を米国で上場する可能性を想定しています。

EIGのR・ブレア・トーマス会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「エネルギー移行は、私たちが行うすべての決定を特徴づけており、当業界における変化を主導する魅力的な機会に際してレプソルのような名高い世界的なリーダー企業と提携できたことを大変うれしく思います。ESGインパクトの評価はEIGの投資およびポートフォリオ管理機能の中核に組み込まれており、当社は、世界クラスの事業者としてエネルギー移行をリードするレプソルとESG最良慣行の継続的発展で協力していくことを楽しみにしています。脱炭素化と信頼性という2つの目標の達成に向けて世界が進む中、今回の提携を通じて、利用しやすく効率的で安全なエネルギーに対する世界的な需要の拡大に対応していくことができると考えます。」

レプソルのジョス・ジョン・イマスCEOは、次のように述べています。「私たちは、エネルギー変革を主導することを目指しており、この度の画期的な契約により、当社は川上部門の戦略的な方向性を維持すると同時に、当社の変革、さらにマルチエネルギーで構成されるポートフォリオのネットゼロ排出の2050年までの達成を支えることが可能になります。」

本取引の一環として、EIGはレプソル・アップストリームの8名で構成される取締役会に2名の取締役を任命する権利を有します。4名はレプソルにより任命され、残りの2名は独立取締役となります。EIGはまた、レプソル・アップストリームの経営陣に2名の上級幹部を任命する権利も持っています。その1名はESGディレクターとなり、もう1名はIPO準備を含む特別プロジェクトを主導することになります。

本取引は、慣習的なクロージング条件に従い、今後6カ月以内にクロージングする予定です。

本取引に関連して、ゴールドマン・サックスとJPモルガンがEIGの財務顧問を務めました。ゴールドマン・サックス、JPモルガン、ラザードが本取引の資金調達に関連して資本市場アドバイザーを務めています。レイサムアンドワトキンスがEIGの法律顧問を務めています。

EIGについて

EIGは、世界のエネルギーおよびインフラストラクチャー・セクターを対象とする有数の機関投資家であり、2022年6月30日現在で240億ドルを運用しています。EIGは、エネルギーおよびエネルギー関連インフラに対する世界的規模のプライベート投資を専門としています。40年の歴史の中で、EIGは415億ドルを超える資金をエネルギー・セクターに投資してきました。投資対象は6大陸38カ国387件以上のプロジェクトや企業にわたっています。EIGのクライアントには、米国、アジア、欧州の多数の主要年金基金、保険会社、信託基金、財団、政府系ファンドが含まれます。EIGはワシントンDCに本社を置き、ヒューストン、ロンドン、シドニー、リオデジャネイロ、香港、ソウルにオフィスを有しています。詳細情報については、EIGのウェブサイト(www.eigpartners.com)をご覧ください。

レプソルについて

レプソルは、2050年までのネットゼロ排出の達成を目標に掲げてエネルギー・トランジションを主導している世界的なマルチエネルギー企業です。エネルギー・バリューチェーン全体で事業を行う当社は、世界で2万4000人を雇用し、100カ国近くのおよそ2400万の顧客に製品を提供しています。

2050年までにネットゼロ排出を達成するために、レプソルは、効率性の強化、再生可能発電能力の拡大、低炭素燃料の生産、新たな顧客ソリューションの開発、循環経済に基づく脱炭素化技術の総合的なモデルを展開しており、また業界のカーボン・フットプリントを削減するための画期的なプロジェクトを推進しています。

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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 EIGが新たな提携を通じてレプソルの世界的な川上事業全体の25%を取得