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シドニー--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界有数の技術調査・顧問企業インフォメーション・サービシズ・グループ(ISG)(Nasdaq:III)の最新の業界状況報告書によれば、第2四半期にアジア太平洋のITおよびビジネス・サービスへの支出が四半期で初めて30億米ドルを超え、クラウド型と従来型のマネージド・サービスの両方で、支出が記録的な水準に達しました。
年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業外部委託契約を測定するアジア太平洋ISGインデックスによると、第2四半期における市場全体のACVは34億米ドルで、パンデミックが発生したため軟調だった前年同期と比べて59%増、第1四半期比では35%増となりました。
クラウドベースのサービス(サービス型)は、過去最高の24億ドルに達し、前年同期比で50%増加しました。サービス型インフラストラクチャー(IaaS)は52%増で過去最高の21億ドル、サービス型ソフトウェア(SaaS)は38%増で過去最高の3億1200万ドルでした。
一方、マネージド・サービスは過去2年間で最高の四半期を記録し、ACVが過去最高の9億2900万ドルとなり、87%の急増となりました。IT外部委託(ITO)は過去最高の8億10万ドルで80%増、ビジネス・プロセス外部委託(BPO)は1億2900万ドルで148%の急増となりました。契約の動きは、同地域の過去3年間で最高レベルに達しました。今四半期に締結された62件のうち、ACVが3000万米ドル以上と評価された契約は12件で、この規模の契約は2020年を通して締結された全件数を上回っています。
地域内では、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)、中国、日本、南アジアを含む大半の市場で、マネージド・サービスが前年同期比で大幅に増加し、韓国だけが前年同期比で減少しました。
ISGアジア太平洋のパートナーで地域リーダーのスコット・バーチュは、次のように述べています。「アジア太平洋地域は第2四半期に、事実上ほぼすべての領域で記録的な需要があり、全体的に力強く成長したことで、非常に際立ったものとなりました。この地域最大のマネージド・サービス市場であるANZの業績は、とりわけ心強いものでした。今四半期はACVが3億ドルを超えており、ANZは2018年末以降で最高の業績を達成しました。」
2021年上半期に、市場全体のACVは過去最高の58億米ドルに達し、前年比で32%増加しました。サービス型も過去最高の45億米ドルで33%増、マネージド・サービスは13億米ドルで28.5%増となりました。
サービス型の中では、IaaSが過去最高の39億米ドルで34%増、SaaSが過去最高の6億1400万米ドルで23%増となりました。この地域では依然として、ハイパースケール・クラウドの覇権争いが続いており、中国のプロバイダーも競争に加わっています。今四半期に、BMWグループがアリババクラウドと共同で上海に共同イノベーションの拠点を開設したほか、オーストラリアの世界的な鉱業会社BHPが、AWSおよびMicrosoft Azureの両方とクラウド契約を締結しました。
クラウド型ERPソフトウエア分野でも、競争が激化しています。日本では、三井住友フィナンシャルグループが最近、会計機能を統合するためにOracle Fusion Cloud ERPを導入し、東芝はレガシー財務システムを置き換えるためにSAPを選択しました。またアドビも同社のデジタルメディア事業を活用して、トヨタ自動車やBytedanceなどの新規顧客と契約し、この地域で引き続き活発に活動しています。
マネージド・サービス分野では、ITOが77件の取引で、21.5%増の11億米ドルに達しました。これはインフラストラクチャー・サービスが減少したものの、アプリケーション開発・保守(ADM)サービスが好調だったからです。ADM契約で注目すべきは、アクセンチュアと日本の通信会社KDDIとの取引です。また今四半期の大型契約の1つに、HCLが多角的金融会社から獲得したマルチタワー型IT案件があります。
BPOは、業界専用BPOやエンジニアリング・研究開発サービスがけん引して、75%増の2億3700万米ドルに達しました。Neusoftは吉利のスマートカーにインフォテインメント・システムを供給する大型ER&D契約を獲得し、Globantは日産の顧客サービス・チームとの契約を成立させました。
世界的な予測
ISGは、2021年にクラウド型サービス(IaaSおよびSaaS)市場が世界全体で21%成長すると予測しており、前四半期に予測していた18%から上方修正しています。またマネージド・サービスの成長率予測も、前回予測の5%から9%に引き上げました。
ISGインデックスについて
ISGインデックス(ISG Index™)は、世界的な技術・ビジネスサービス業界に関する市場インテリジェンスの権威ある情報源として認められています。75四半期連続で、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウエア/サービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディアのために最新の業界データと動向を詳しく伝えてきました。2016年にISGインデックスは対象を拡大して、急成長中のサービス型市場をカバーし、クラウドベースサービスがデジタルビジネスの変革に及ぼしている大きな影響を評価するようにしました。またISGは、当社が四半期に公表するISGインデックスで、自動化およびその他のデジタル技術の分析結果を継続的に提供しています。詳細については、このウェブページをご覧ください。
ISGについて
ISG(インフォメーション・サービシズ・グループ)(Nasdaq: III)は、世界有数の技術調査・顧問企業です。世界の上位100社のうち75社以上を含む700社以上のクライアントに信頼されているビジネスパートナーであるISGは、企業、公共部門の組織、サービスプロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに傾倒しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスには自動化/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージド・サービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1300人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20カ国以上で業務を行っており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界クラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細については、www.isg-one.comをご覧ください。
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