Amazon Nimble Studioにより、数時間で容易にコンテンツ制作スタジオを開設し、需要に応じて容量を拡張するとともに、以前にも増して迅速かつコスト効率に優れた方法でコンテンツをレンダリングすることが可能に


Anjekumi、カリフォルニア州立大学、イーブル・アイ・ピクチャーズ、Shomen Productions、シンキング・シップ・エンターテインメント、Spire Animation StudiosなどがAmazon Nimble Studioをいち早く使用して、クリエイティブスタジオを構築

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)傘下のアマゾン ウェブ サービス(AWS)は本日、Amazon Nimble Studio(アマゾン・ニンブル・スタジオ)の一般提供について発表しました。この新サービスは、顧客がコンテンツ制作スタジオを数週間ではなく数時間で開設できるようにするもので、無制限に近い規模と、オンデマンドのレンダリングへのアクセスを実現する融通性を備えています。顧客はAmazon Nimble Studioを利用して、世界中のどこからでもアーティストを速やかに起用してアーティストと協業し、コンテンツをより迅速かつコスト効率良く制作できます。アーティストはAWSの世界的なインフラ上で高速化された仮想ワークステーション、高速ストレージ、拡張可能なレンダリング機能を利用できるので、コンテンツを以前にも増して迅速に制作できます。Amazon Nimble Studioを使用するために初期費用や手数料は不要で、顧客は基盤となるAWSサービスの使用料だけを支払います。利用を開始するには、https://aws.amazon.com/nimble-studio/にアクセスしてください。



スタジオはこれまで、高品質の視覚効果、アニメーション、クリエイティブコンテンツを実現するために、低遅延のオンプレミスネットワークを介して共有ファイルストレージシステムに接続したローカルの高性能ワークステーションに依存していました。しかし、優れたコンテンツや顧客体験を求める消費者の欲求が高まっているため、視覚効果やアニメーションに計算能力を集中的に必要とするレンダリングの需要が増大しています。このように増え続ける需要が原因で、コンテンツ制作スタジオはピーク時容量のために計算、ネットワーク、ストレージのインフラを過剰にプロビジョニングしていますが、それはコストが高くつき、管理と規模拡張が困難です。例えば、現在の典型的な長編アニメ映画の場合、730テラバイトのデータと最大5億個のファイルが生成され、1億5000万時間以上のコアコンピュート時間と、数百人のアーティストとエンジニアの調整が必要です。消費者がより多くのコンテンツを求めるようになったことで、スタジオは世界中から人材を集めなければならず、それぞれが高性能なワークステーション、専用ソフトウエア、高速なストレージとネットワークを必要とします。こうした制約はすべて、コンテンツ制作スタジオにとって、制作の遅延、費用の増加、機会の損失につながります。


Amazon Nimble Studioを使用すれば、顧客はわずか数時間で、新しいコンテンツ制作スタジオを作ることができます。クリエイティブらはその後、すぐにNVIDIAグラフィカル処理ユニット(GPU)を搭載し、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2、エラスティックコンピュートクラウド)G4dnインスタンスを活用した高性能ワークステーション、Amazon FSxの共有ファイスストレージ、AWSグローバルネットワークを介した超低遅延ストリーミングを利用できます。Amazon Nimble Studioは、コンテンツ制作スタジオが必要なだけのリソースで開始し、レンダリング需要がピークに達したときにそれらリソースの規模を拡張し、プロジェクト完了時にふたたび縮小できるようにします。コンテンツ制作スタジオは、世界各地のリモートチームを起用し、適切な規模の高性能インフラのみを必要な期間だけ同チームに利用してもらえるので、ローカルでのワークステーション、ファイルシステム、低遅延ネットワーク、低遅延ネットワークの調達、設定、管理が不要です。Amazon Nimble Studioはウィンドウズとリナックスの両オペレーティングシステムに対応しているため、アーティストは自分が選好する他社製クリエイティブアプリケーションを使用できます。さらに、スタジオはカスタムソフトウエアアプリケーションを使用可能で、これらをAmazon Machine Images(AMI、アマゾンマシンイメージ)を介してAmazon Nimble Studioに取り込めるので、オンプレミスからクラウドインフラへのシームレスな移行を確実に行えます。Amazon Nimble Studioは、メディア/エンターテイメント業界の顧客向けに提供する最新のAWSソリューションであり、コンテンツ制作を支援するコア機能として、レンダー管理アプリケーションのAWS Thinkbox Deadlineに加わります。メディアおよびエンターテイメントの分野におけるリーダーであるディスカバリー、ディズニー、ユーロスポーツ、フォーミュラワン、フォックス、HBO Max、ピーコック、Weta Digitalなどが使用する専用のAWSソリューションは、コンテンツ制作者、権利所有者、プロデューサー、ディストリビューターが業界の5つの主要分野、すなわちコンテンツ制作、直接配信(D2C)ストリーミング/オーバーザトップ(OTT)ストリーミング、放送、メディアサプライチェーンおよびアーカイブ、データサイエンスおよびアナリティクスの改革を加速できるよう支えるものです。


AWSのコンテンツ制作技術担当責任者のカイル・ローチは、次のように述べています。「Amazon Nimble Studioは、お客さまがクラウドベースの制作パイプラインを使い、コンテンツ制作の方法を変革しようとするものです。これまでスタジオは、増え続けるクリエイティブコンテンツに対する需要に後れを取らないようにするのに苦労してきました。そのため、コンテンツ制作に必要な計算能力が指数関数的に増加することで、ワークステーションの陳腐化を加速させ、オンプレミスのストレージとレンダリング能力に負担がかかっていました。私たちは、クリエイティブコミュニティーのためにクラウド向けに構築した変革的な新サービスであるAmazon Nimble Studioを発表することで、消費者が見たいと思うコンテンツを以前にも増して迅速かつ容易に低コストで制作できるようになることに感激しています。」


Amazon Nimble Studioは本日より、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)リージョン、カナダ(中部)リージョン、欧州(ロンドン)リージョン、アジアパシフィック(シドニー)リージョン、米国ローカルゾーン(ロサンゼルス)という、6つのAWSリージョンとAWSローカルゾーンで提供します。近日中に対応リージョンを追加する予定です。


Anjekumiはゲーマーをつなぎ、ゲーマーが次世代デバイスを使用して、世界中のどこからでもゲームを楽しめるようにするものです。AnjekumiのKurt Rauer最高経営責任者(CEO)は、「Amazon Nimble Studioは、当社の制作パイプラインにおける幾つかの重要な問題を解決するため、私たちは時間がかかる技術的な取り組みではなく、クリエイティブな成果を出すことに集中できます。当社は世界的にビジネスを展開していますが、Amazon Nimble Studioを使用すれば、世界各地のクリエイティブらにスムーズに参加してもらえます」と述べています。


カリフォルニア州立大学は、カリフォルニア州に23カ所のキャンパスを擁する公立大学システムです。サンフランシスコ州立大学のエグゼクティブディレクターを務めるディナ・イブラヒム氏は、「カリフォルニア州立大学システムは米国最大の公立高等教育機関として、メディア&エンターテイメント教育に革新的な姿勢で臨み、マイノリティーが大多数を占める多様な学生層の力になっていることを誇りに思います。当学は近い将来、教育体験の多くをクラウドに移行することを視野に入れているため、AWSは私たちのクリエイティブプログラムを前進させる上で最適なパートナーです。Amazon Nimble Studioのようなソリューションによって、当学の学生はコンテンツ制作技術の最新ツールを直接的に、以前にも増して容易に利用できるようになり、キャリアで成功する上でより有利な立場につくことができます」と語っています。


イーブル・アイ・ピクチャーズは、オスカー賞やエミー賞の受賞歴があるアニメーション、視覚効果、デザインを手掛けるスタジオで、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置いています。イーブル・アイ・ピクチャーズの共同設立者でエグゼクティブクリエイティブディレクターのダン・ローゼン氏は、「私たちは従来のやり方にとらわれず、革新的なストーリーテリングを支える新興技術を採用することを良しとしています。Amazon Nimble Studioが当社のツールに加わることで、プロジェクトの規模をより簡単に拡大・縮小できるようになるとともに、その居場所に関係なく最高の人材と連携できるようになります」と述べています。


Shomen Productionsは仮想アニメーションとVFXのスタジオで、世界的な人材プールを活用して、ブランド化したコンテンツを制作しています。Shomen Productionsの創設者でVFX/アニメーション担当ディレクターのジェームズ・ベネット氏は、「私たちは、制作の未来は分散したチームと俊敏性のあるスタジオにあると確信しています。用意された人材プールに各地からアクセスすることは、もはや創造性を発揮するための障害にはなりません。Amazon Nimble Studioのような制作ソリューションを使えば、チームは制作リソースを思いのままに拡張し、遠く離れた場所からでも効率的に連携できます。世界各地に散らばっているクリエイティブらと、あたかも隣に座っているかのように容易に遠隔地から連携できることは、非常に大きな力となります。私たちは、音楽業界に対するアイチューンズと同様に、Amazon Nimble Studioがクリエイティブ制作に影響を与えると確信しています」と述べています。


シンキング・シップ・エンターテインメントはエミー賞を受賞した制作&ニューメディア企業で、トロントに拠点を置いています。シンキング・シップ・エンターテインメントのデジタル変革担当ディレクターのShervin Shahidi氏は、「私たちはAmazon Nimble Studioの開発を熱心に見守ってきましたが、当社のワークフローに加えるのが楽しみです。当社の能力にダイナミックな融通性をもたらすとともに、世界各地のアーティストを対象に当社の人材プールを拡張できるようになります」と述べています。


Spire Animation Studiosは長編アニメーションを手掛ける新しいスタジオです。Spire Animation Studiosの共同設立者で最高クリエイティブ責任者のブラッド・ルイス氏は、「Spire Animationは、世界クラスのクリエイティブらと技術者らの力を高め、これらが世界の視聴者のために、多様なハイエンドのアニメエンターテイメントを開発できるように設立したものです。Amazon Nimble Studioやリアルタイムゲームエンジンのような次世代技術を活用することで、当社のアーティストが同じ場所にいなくても作業できるように、コンテンツ制作プロセスのあり方を変革しています」と述べています。


AWSは本日、AWS for Media &Entertainmentも発表しました。これは業界の顧客が最優先するワークロードのために、専用のAWS機能やパートナーソリューションをより簡単に発見、導入、展開できるようにするイニシアチブです。これにより、魅力的なコンテンツのより迅速な制作、新しい顧客体験の創出、消費者に直接配信するサービスの拡充、メディアサプライチェーン効率の改善を実現できるようにします。AWS for Media &Entertainmentは、最も奥深く幅広い業界特有のクラウド機能を取り揃えており、メディア/クリエイティブ向けの専用のサービス、ハードウエア、ソリューション、ツール、パートナーなどを用意しています。また、AWS for Media &Entertainmentは各業界ソリューションの分野に特化したリソースも確立しており、AWSの社内リソース、AWSプロフェッショナルサービス、業界特有の独立系ソフトウエアベンダー(ISV)パートナー400社以上、システムインテグレーター(SI)100社以上を連携して、顧客が価値創出までの期間を短縮できるように支援しています。詳細情報については、https://aws.amazon.com/blogs/media/announcing-aws-for-media-and-entertainment/をご覧ください。


アマゾン ウェブ サービスについて


アマゾン ウェブ サービスは15年間にわたり、世界で最も包括的で広く導入されているクラウド・プラットフォームとなってきました。AWSは、事実上すべてのクラウド・ワークロードをサポートするためにサービスを継続的に拡大しており、現在、演算、保存、データベース、ネットワーキング、アナリティクス、機械学習、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティー、ハイブリッド、仮想現実と拡張現実(VR、AR)、メディア、プリケーション開発、導入、管理のための200個を超えるフル機能のサービスを25個の地域にある80個のアベイラビリティーゾーン(AZ)から提供しています。また、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイスでさらに15個のアベイラビリティーゾーンと5個のAWSリージョンの計画が発表されています。最も急成長している新興企業、大企業、主要政府機関を含む数百万のお客さまが、AWSを信頼してインフラストラクチャーを強化し、即応性を高め、コストを引き下げています。AWSの詳細については、aws.amazon.comをご覧ください。


アマゾンについて


アマゾンは、4つの指針として、競争よりも顧客に目を向けること、発明に情熱を傾けること、優れたオペレーションに注力すること、長期的に思考することを拠り所としています。利用者レビュー、ワンクリック・ショッピング、個人に合わせたお勧め、プライム、アマゾン・フルフィルメント、AWS、Kindleダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fireタブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexaは、アマゾンが先駆的に開始した商品・サービスの例です。詳細情報については、www.amazon.com/aboutをご覧いただき、@AmazonNewsをフォローしてください。


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 AWSがAmazon Nimble Studioの一般提供を発表