2021年シーズンの6つの新しいリアルタイム・レーシング統計の最初のものが、4月16~18日にイタリア・イモラのFORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO DEL MADE IN ITALY E DELL’EMILIA ROMAGNA 2021で登場

シアトル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)傘下のアマゾン ウェブ サービス(AWS)とフォーミュラワン(F1)(NASDAQ:FWONA、FWONK)は本日、2021年のレースシーズンを通じて展開されるAWSを利用した6つの新しいF1インサイトを導入します。この新しい追加により、シーズン終了までに合計18種類のAWSを利用した統計が、ファンに提供されることになります。AWSを利用したF1インサイトは、画面上のグラフィックとして表示されるリアルタイムのレーシング統計であり、ドライバーとチームのレース戦略とパフォーマンスを解釈するためにファンが必要とするデータと分析を提供することで、各レースの前、最中、後のファン体験を一変させます。最初の新統計であるブレーキング・パフォーマンスは、4月16~18日のイタリアでのグランプリで登場します。2021年の一連の新しい統計は、機械学習を含むさまざまなAWSテクノロジーを利用して、ファンがレース結果の可能性を理解・明確化し、お気に入りのドライバーと車を比較できるようにします。AWSと、以前に発表された12種類のF1インサイトを含むF1との関与の詳細情報ついては、https://aws.amazon.com/f1/をご覧ください。




F1レースはデータ主導型のスポーツであり、ファンにとってのスリルの多くが、レースの前後に統計を吟味して、コース上でのドライバーやチームの意思決定と車のパフォーマンスをさらに深く理解することから生まれます。AWSを利用したF1インサイトは、統計に新しいリアルタイムの側面を加え、レースデータに文脈を添えて、ファンがトラック上の主要な瞬間の理解を高めることに寄与します。各レースカーに搭載された300個以上のセンサーが毎秒110万個を超えるデータポイントを生成し、F1はこれを車両からピットへ、そしてAWSへと伝送して処理します。F1は幅広く奥深いAWSサービスを頼りに、生成される膨大なデータをストリーミングおよび分析し、F1インサイトを通じて世界中のテレビやオンラインの視聴者に有意義な方法で提示します。


今シーズン導入される最初のF1インサイトであるブレーキング・パフォーマンスは、コーナリング操作中のドライバーのブレーキング・スタイルがいかに、コーナーから出てくる際に優位性をもたらしうるかを示します。うまく実行された場合、ブレーキングによってコーナリングの段階を通じて車両の速度が最適化され、ドライバーはコース上でより良いポジションを獲得することができます。この統計は、ブレーキングの前にドライバーがコーナーのエイペックスにどれだけ接近しているかを測定することによって、ドライバーのブレーキング・スタイルとパフォーマンスを表示し、比較します。さらに、アプローチ時の最高速度や、ブレーキングによる速度低下、用いられる制動力(KWH)、コーナリング中にドライバーが受ける巨大なGフォースなど、コーナリングの際にいかに車両とドライバーが連携して機能するかにつながる主要なパフォーマンス測定基準を示します。ブレーキング・パフォーマンスは、コーナリング中に車がどのように物理的に機能するかを表す既存のコーナー分析統計を基盤としています。


ブレーキング・パフォーマンスとその他の5つの新しいAWSを利用したF1インサイト(詳細は以下)は、今シーズンの4月から12月にかけて、画面上のグラフィックとして登場します。それぞれの新しい統計により、ファンは、トラック上のコンマ何秒のアクションとピットウォールの裏側での意思決定を、より明確に把握することができます。



  • カー・エクスプロイテーションはファンに対し、F1ドライバーがレースの重要なポイントで、タイヤのトラクションやブレーキング、加速、操縦といった領域で車をパフォーマンスの限界まで追い込んだ時を示します。この統計は、理論上の性能の限界と比較したレース中の車両の現時点のパフォーマンスを表示することによって、リアルタイムでデータを明らかにし、その結果として生じた1ラップあたりのタイムゲインやタイムロスを計算します。この統計は、6月11~13日にFORMULA 1 HEINEKEN GRAND PRIX DU CANADA 2021で登場します。


  • エネルギー使用は、チームが他の車を追い抜くためにエネルギーを放出する際など、F1車に搭載されたハイテク・エンジンがレース中にどのようにエネルギーを使用するかに関する洞察を提供します。この統計は、パワーユニットと呼ばれる高度なF1エンジンの各コンポーネントを通るエネルギーの流れを示し、レースのあらゆる瞬間のバッテリー・エネルギーの残量を表示します。F1エンジンは、内燃システムと、ブレーキングおよびターボチャージャーからエネルギーを回収するハイブリッド・システムを組み合わせて使用して車を前進させます。一方で、パワーユニットのエネルギー貯蔵容量と、各レースラップ中にパワーユニット内を通ることができるエネルギー量には限りがあります。レースチームはこのデータを追跡し、最高のラップタイムを実現するためにエネルギーを一定の流れで使用するべきか、他のドライバーとの攻防の中で、ポジションを獲得または維持するために的を絞った瞬間にエネルギーを放出するべきかを決定しながら、レースの主要な瞬間に車のパフォーマンスを最大化するサポートをします。この統計は、7月16~18日にFORMULA 1 PIRELLI BRITISH GRAND PRIX 2021で導入されます。


  • スタート分析は、どのドライバーが最も素早くペダルを踏んで、完璧なラインを選んだか、また、どのドライバーがスターティング・グリッドから苦戦したかを、その理由と共に表示します。完璧なスタートを達成することはドライバーの中核的スキルであり、スタート分析は、ドライバーの決定がいかにレースの序盤に優位性をもたらしたり犠牲にしたりするかをファンが理解するために役立ちます。この統計は、9月10~12日にFORMULA 1 HEINEKEN GRAN PREMIO D’ITALIA 2021で登場します。


  • ピットレーン・パフォーマンスは、ピット・ストップのパフォーマンスを分析し、ピットウォールの裏側で行われるレースの一部分に刺激を加えます。ピット・ストップは、F1レースに不可欠で正確に調整されながらも、時間を取る要素です。ピットレーン・パフォーマンスは、ピットレーンでのピット・ストップの各ステップでのドライバーとチームのパフォーマンスを明らかにし、チームによる作業の効率性に起因するピットレーンのタイムロスまたはタイムゲインの合計にスポットを当てるなど、車が静止したストップ・タイムを超えた洞察を提供します。この統計は、10月8~10日にFORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX 2021で登場します。


  • アンダーカットの脅威は、どの車に「アンダーカット」の結果として追い抜かれるリスクがあるかをファンが予想するために役立ちます。アンダーカットとは、追走するドライバーが、新しいタイヤによるラップタイムの向上によって、前走の車がピットインした際に追い抜くことを期待してタイヤ交換のためにピットに入るF1レース戦略です。F1は2020年6月に、アンダーカットの攻防が起きた際にそれにスポットを当て、各ドライバーの戦略がどれだけ成功するかをファンがリアルタイムで評価できるようにする同様の統計であるピット戦略バトルを導入しました。アンダーカットの脅威は、いずれかの車がピットインする前にレースのパフォーマンスを分析することによって新たな予測的洞察を加え、ファンの興奮と、可能性のある以後の行動に対する切迫感を高めます。車間の差やピット・ロスタイムの平均、タイヤ性能に係るデータを視覚化し、どの車が危険にさらされているかを特定できるようになります。この統計は、11月19~21日にFORMULA 1 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX 2021で導入されます。


新しいインサイトを創り出すために、F1はアマゾン シンプル ストレージ サービス(アマゾンS3)に保存された過去のレースデータを使用し、リアルタイムのデータ収集・処理・分析のサービスであるアマゾン キネシスを通じてF1レースカーとトラックサイドのセンサーからAWSへとストリーミングされるライブデータと組み合わせます。F1のエンジニアと科学者はこのデータを使用して、ディベロッパーやデータ科学者がクラウドとエッジで迅速に機械学習モデルを構築・トレーニング・展開するサポートをするAWSのサービスであるアマゾン セージメーカーで、機械学習モデルを活用します。F1は、サーバーのプロビジョニングや管理の必要なしにコードを実行できるサーバーレス・コンピューティング・サービスであるAWSラムダでこれらの機械学習モデルを展開することで、レース・パフォーマンス指標をリアルタイムで分析することができます。インサイトはすべて、F1のデジタル・プラットフォームF1TVを含む世界各地のレースの国際放送フィードに統合され、レースの結果に劇的な影響を及ぼし得るドライバーとチームによるコンマ何秒の意思決定やレース戦略をファンが理解するサポートをします。


フォーミュラワンの主任エンジニアのロブ・スメドレーは、次のように述べています。「AWSを利用したF1インサイトは、車、ドライバー、チームがいかに連携して機能するかについてファンに部内者の視点を提供し、コース上でのアクションの理解を高めることに役立ちます。2021年のこの一連の新しいレーシング統計により、私たちはこれまで以上に深いところへと進みつつあります。ブレーキング・パフォーマンスやアンダーカットの脅威などの新しいインサイトは、レース戦略とパフォーマンスをさらに詳しく提示し、高度な視覚化を用いてレースというスポーツをこれまで以上に理解しやすく刺激的なものにします。レースカーのテクノロジーは常に向上しており、AWSのおかげでファンは、テクノロジーがいかにレース結果に影響を及ぼすかを理解することができます。」


AWS EMEAの事業開発ディレクターのダレン・マウリーは、次のように述べています。「データは現代のスポーツのストーリーの非常に重要な要素となっており、文字通りトラック上で毎秒100万個以上のデータポイントが生成されるF1は、生データをリアルタイムで意味あるものに変換できるパートナーを必要としています。AWSによって、F1は大量のデータを大規模に分析し、より適切で情報に基づいた意思決定を行うとともに、スターティング・グリッドからコーナリング、ピッティングまで、コース上のアクションの全段階にファンを近づけることができます。世界の主要スポーツ組織はAWSを使用してデータ駆動型ソリューションを構築し、スポーツの視聴、プレー、管理の方法を新たにしています。私たちのF1との協力は、レースの最も単純に見える要素の背後にある戦術と戦略を明らかにすることによって、高度な統計がいかにファン体験を高めることができるかを実証しています。」


AWSによるF1の次世代レースカー開発のサポートの仕方に関するニュースについては、https://aws.amazon.com/f1/news/をご覧ください。


アマゾン ウェブ サービスについて


15年以上にわたり、アマゾン ウェブ サービスは世界で最も包括的で広く導入されているクラウド・プラットフォームとなってきました。AWSは、事実上すべてのクラウド・ワークロードをサポートするためにサービスを継続的に拡大しており、現在、演算、保存、データベース、ネットワーキング、アナリティクス、機械学習、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティー、ハイブリッド、仮想現実と拡張現実(VR、AR)、メディア、プリケーション開発、導入、管理のための200個を超えるフル機能のサービスを25個の地域にある80個のアベイラビリティーゾーン(AZ)から提供しています。また、オーストラリア、インド、インドネシア、スペイン、スイスでさらに15個のアベイラビリティーゾーンと5個のAWSリージョンの計画が発表されています。最も急成長している新興企業、大企業、主要政府機関を含む数百万のお客さまが、AWSを信頼してインフラストラクチャーを強化し、即応性を高め、コストを引き下げています。AWSの詳細については、aws.amazon.comをご覧ください。


アマゾンについて


アマゾンは、4つの指針として、競争よりも顧客に目を向けること、発明に情熱を傾けること、優れたオペレーションに注力すること、長期的に思考することを拠り所としています。利用者レビュー、ワンクリック・ショッピング、個人に合わせたお勧め、プライム、アマゾン・フルフィルメント、AWS、Kindleダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fireタブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexaは、アマゾンが先駆的に開始した商品・サービスの例です。詳細情報については、www.amazon.com/aboutをご覧いただき、@AmazonNewsをフォローしてください。


フォーミュラワンについて


1950年に開始されたフォーミュラワン(Formula 1®)レースは、世界で最も著名なモーターレース競技であり、また世界で最も人気のある年次スポーツシリーズとなっています。2021 FIAフォーミュラワン世界選手権(FIA Formula One World Championship™)は3月から12月にかけて実施され、5大陸22カ国で23レースが行なわれます。フォーミュラワン・ワールド・チャンピオンシップ・リミテッドはフォーミュラワンの一部であり、FIAフォーミュラワン世界選手権の独占的商業権を保有しています。フォーミュラワンはリバティ・メディア・コーポレーション(NASDAQ: LSXMA、LSXMB、LSXMK、BATRA、BATRK、FWONA、FWONK)子会社であり、フォーミュラワン・グループ子会社連動株式に帰属します。F1のロゴ、F1 FORMULA 1のロゴ、FORMULA 1、F1、FIA FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP、GRAND PRIX、PADDOCK CLUB、関連マークは、フォーミュラワン傘下のフォーミュラワン・ライセンシングの商標です。All rights reserved.


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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 AWSを利用した新しいF1インサイト、フォーミュラワンのファンがコース上での一瞬の意思決定を理解する助けに