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オランダ・ヘンゲロー--(BUSINESS WIRE)-----グローバルなテクノロジーリーダーであるタレスは、蘭ダーメン・スヘルデ海軍造船社と、ドイツ海軍へ納品を予定している4隻の多用途戦闘艦MKS180に搭載される戦闘指揮システムと当該システムの統合・実装に関する契約を2020年11月17日に締結したことを発表しました。本戦闘艦に搭載されるシステムは、ダーメン・スヘルデ社が設計を主導ならびにプロジェクト管理を行い、ドイツ国内の造船所で建造されます。
15億ユーロにのぼる本契約は、海上防衛分野におけるタレスの実績を広く示すものとなります。オランダのヘンゲロ―、ドイツのキールおよびビルヘルムスハーフェンに位置するタレスの海軍研究開発施設「センター・オブ・エクセレンス」において、ドイツの複数の下請け企業との協力によって製造を進めます。
本契約は、ドイツならびにオランダ両国の海軍産業における協力関係と、これまで積み重ねてきた実績に基づき成立したものです。過去にタレスが協力してきた多数の海軍造船プロジェクトには、ダーメン・スヘルデ社だけでなくオランダ防衛省も参画しています。さらに、欧州における最大規模のプログラムとして、造船所と提携企業との協力関係をさらに強固にしていきたいとするダーメン・スヘルデ社とタレスの意欲も示しています。
タレスが提供するソリューションには、戦闘指揮システム「TACTICOS」と水上戦用システム(AWWS:Above Water Warfare System)の射撃統制クラスター(Fire Control Cluster)が搭載されています。本契約には、4隻のMKS180への船舶システム、物流サービス、多拠点陸上訓練場試験、オプションとして1~2隻分の追加が含まれています。
AWWSは、複雑化する飽和攻撃への対抗と無力化を可能にする最先端戦闘システムとして、戦闘環境と味方リソースの配置を継続的に分析し最適化させます。AWWSは、タレスの実績あるAESA*多機能レーダーの進化型であるAPAR* B12と組み合わることが可能です。タレスでは、2019年にベルギー海軍とオランダ海軍が新造したM級フリゲート艦に搭載されたAWWS開発契約も受注しています。
過去には、欧州のNATO加盟国海軍から複数の大型契約を受注した経緯もあることから、タレスの革新的ソリューションとパートナーとしての信頼性は高く認められています。これらの契約実績に基づき、タレスはNATOの海軍戦闘システムの事実上の標準的パートナーとなっています。
このたびの多用途戦闘艦MKS180の初号艦は、2028年の運用予定となっており、このたびの協業プログラムは10年以上にわたり継続されるものとなります。
タレス・オランダの最高経営責任者であるヘルベン・エデリン(Gerben Edelijn)は、「競争入札という厳格な枠組みの中で、このような大規模契約を受注できたことは、海上防衛における当社の総合力が世界を牽引していることを示すだけでなく、その地位を強固にするものです。当社が提供する革新的な技術が、ドイツ海軍の現在から将来に至るまでの任務遂行を可能にし、あらゆる戦場での安定稼働に大きく貢献していきます」と述べています。
タレス・ドイツの最高経営責任者であるクリストフ・ホベ(Christoph Hoppe)博士は、「MKS 180建造の協業パートナーとして、付加価値の高いサービスを提供するだけでなく、欧州における長年のパートナーシップから実証済みのシステムに関する知見を提供します。このたびの協業は、欧州の防衛協力の模範的な枠組みのもとで、ドイツに質の高い新規雇用を創出するとともに、ドイツ海軍の運用能力を同盟国内で最高レベルに維持することにも貢献していきます」と述べています。
タレスの会長兼最高経営責任者であるパトリス・ケイン(Patrice Caine)は、「このたびの選定は、ドイツ海軍およびダーメン・スヘルデ社との長年にわたる協力関係をさらに強固にするものであり、大変光栄に思うとともに、お客様からの変わらぬ信頼に心から感謝しています。この大型契約は、海上防衛における最高レベルの総合力を提供する当社のグローバルリーダーとしての地位を確固たるものへと高めてくれます。タレスが有している多様な人材が携わる最先端技術システムの恩恵をドイツ海軍に享受していただけると確信しています」と述べています。
* APAR:Active Phased Array Radar
* AESA:Active Electronically Scanned Array
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