ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ザ エスティ ローダー カンパニーズ(NYSE:EL)は本日、ELCオンライン部門プレジデントのデニス・マクエニリーが20年近い勤務を終えて本年末に引退することを発表しました。ギブ・トーマスがその後任として、2020年11月16日付けでELCオンラインのプレジデントに就任します。トーマスは社長兼最高経営責任者(CEO)のファブリツィオ・フリーダに直属します。マクエニリーは本年末までトーマスと緊密に協力し、円滑で首尾よい移行をサポートします。



ファブリツィオ・フリーダは次のように述べています。「マクエニリーは実に革新的で先見の明のあるデジタル・リーダーでした。ELCオンラインの初代プレジデントとして、同部門の設立と驚くべき拡大を監督してきました。マクエニリーとそのチームのおかげで、ELCオンラインは現在も当社の力強い持続可能な成長に不可欠な役割を果たし、当社が世界中の何百万というお客さまに高品質の製品と体験を提供するための主導的でブランド構築力のあるプラットフォームとなっています。オムニチャネルとオンラインの事業はこれまで以上に重要性を増し、その変化のスピードは加速しています。マクエニリーの業績のおかげで、私たちはこれらの分野で成功を収め続ける準備が十分にできています。マクエニリーの前向きなエネルギーと活動的なリーダーシップ・スタイル、オンラインの技と理論を結びつける彼ならではの才能が惜しまれることでしょう。」


またフリーダは、次のようにも述べています。「トーマスをザ エスティ ローダー カンパニーズに迎えることを非常にうれしく思っています。トーマスはeコマースやテクノロジー・インフラストラクチャー、デジタル・メディア、モバイル、オムニチャネルの分野で成功を収めた実績を持つ非常に優秀で尊敬されるデジタル専門家です。デジタル企業をグローバル大企業に成長させた経験や、シリコンバレーのスタートアップ企業における起業家としての豊富な経験を含む模範的なキャリアを通じて、トーマスは世界的ブランドの重要で変革的な成長を迅速かつ臨機応変に推進してきました。消費者行動の深い理解と、傾向を予測してダイナミックなデジタル体験を構築する能力を持つトーマスは、この役割に最適な人物です。」


マクエニリーの経歴とトーマスの任命に関する詳しい情報については、以下をご覧ください。


ELCオンラインのプレジデント、デニス・マクエニリーが引退へ


マクエニリーは2001年に、テクノロジー部門のバイスプレジデントとしてELCに入社しました。1996年にウィリアム・P・ローダーが開始した当社のeコマース・プラットフォームは当時まだ初期段階にありました。2003年にマクエニリーはELCオンラインの初代プレジデントに任命され、非常に複雑な新しいブランド構築チャネルの監督を任されました。これはすぐに当社の堅固で持続可能な成長に不可欠なものとなりました。マクエニリーの豊富な専門知識とリーダーシップのおかげで、ELCオンラインは米国を拠点とするわずか4つのウェブサイトから、50カ国以上にプレゼンスを持つ非常に多角的でグローバルな存在へと成長しました。ブランドサイトは350個、天猫などのプラットフォーム上のブランド店は80店、小売店サイトの取り扱いは1700店になりました。スマートフォンが広く普及する前からすでに、マクエニリーとそのチームはモバイル・テクノロジーの世界的な活用と展開に乗り出していました。現在ELCは世界をリードするeコマースとmコマースのプラットフォームを有しています。この両方によって、当社はさまざまなブランドや地域を通じて何百万人というお客さまに質の高い製品とハイタッチのデジタル・ラグジュアリー体験をご提供しています。


マクエニリーの数多くの業績の一つとして、2020年度の当社純売上高の22パーセントを占めるELCオンラインの設立と継続的な成長が挙げられます。この成功の大きな要因として、絶えず刷新される最高クラスの創造性とテクノロジーを活用した革新的でハイタッチのラグジュアリーな消費者体験を通じて、オンライン空間におけるELCの一流ブランドの製品とサービスを差別化するマクエニリーの鋭い能力があります。


地域のトレンドや、テクノロジーと消費者行動の変化に非常に敏感なグローバル・リーダーであるマクエニリーの先見の明と成長型マインドセットは、当社の地理的なオンライン拡大を促進する上で不可欠な役割を果たしてきました。ELCは現在、世界最大のオンライン高級ショッピングモールであり、アジア太平洋地域の市場シェアを今後も獲得していくためのELC戦略の重要な構成要素である天猫で、トップの美容企業となっています。


マクエニリーは特に組織全体でのオムニチャネルの連携を進め、全チャネルのシームレスな小売りを促進し、オンラインと店舗の境界を綿密に融解させてきました。2020年度のCOVID-19パンデミックの間にオンライン・ビジネスが世界全体で急速に拡大したことを受けて、マクエニリーとそのチームはELCのブランドサイト全体の投資加速において極めて重要な役割を果たし、当社がカバーする消費者の範囲を広げ、コンバージョン率を引き上げました。特に、マクエニリーが開発と監督を担った当社の高度なオンライン・フルフィルメント機能は、この需要の増加に完全に対応できるものでした。結果として、オンライン・チャネルは2020年度第4四半期に100%の成長を達成しました。


エネルギッシュで刺激的なリーダーであるマクエニリーのチーム構築能力は、ELCオンラインの成功に不可欠でした。マクエニリーはグローバルなデジタル専門家から成る多様で真に卓越したチームを作り上げ、美容企業においてテクノロジー企業のように考え、行動するように奨励しました。マクエニリーとそのチームは包摂性と多様性を強く支持し、女性のテクノロジー業界進出を長年にわたってサポートしました。テクノロジー業界のジェンダーギャップの解消を使命とするNPOガールズ・フー・コードを始め、この分野で名高いいくつもの組織と提携しました。


ザ エスティ ローダー カンパニーズ執行会長のウィリアム・P・ローダーは次のように述べています。「何年にもわたってマクエニリーと密接に協力できたことをうれしく思います。オンラインがまだ多くの人々にとって新しく、比較的馴染みのないチャネルだった頃に、マクエニリーは当社がeコマースのマーケットプレイスにいち早く確実に参入するサポートを行いました。それ以来マクエニリーとそのチームは、デジタルとテクノロジーの動向に先んじてELCオンラインを絶えず進化させるという素晴らしい仕事を達成してきました。高く評価された戦略的なリーダーであることに加え、マクエニリーは本当にすばらしい同僚であり、友人です。彼にふさわしい幸せな引退生活となることを祈っています。」


デニス・マクエニリーは次のように述べています。「チームと共に成し遂げた全てのことに強い誇りを感じています。世界のデジタルとテクノロジーをめぐる環境が大きく変化する中、ELCオンラインは常に時代を先取りし、トレンドをうまく予測して持続可能な成長のための最大かつ最有望な機会を捉えてきました。同時に私たちは、世界中の何百万人というお客さまにオンラインで質の高い高級な製品と体験を提供するという中核的使命を忠実に守ってきました。引退という決断にはもちろん悲しみも混じりますが、トーマスの深い専門知識と生来のリーダーシップ能力の下、ELCオンラインのチームが今後も大きな成長を遂げていくための条件は揃っていると確信しています。」


ELCオンラインのプレジデントにギブ・トーマスを任命


トーマスはELCオンライン部門プレジデントの役割に就き、当社のグローバルなオンライン事業の責任者としてeコマースとオムニチャネルのプラットフォームを指揮します。また、デジタル・チャネルに対する先進的で戦略的なアプローチを活かしてELCブランドの成長と影響力拡大を加速していきます。さらに、トーマスは当組織全体のグローバル・ブランド・プレジデントやその他の経営幹部と密接に連携し、相互に強く接続されたオムニチャネル戦略を進めていきます。この戦略では、ELCのハイタッチの顧客体験をサポートし、あらゆるタッチポイントを活用することによって、ブランド・エクイティを構築すると同時に顧客エンゲージメントとロイヤルティを促進します。トーマスはまた、新しくエンタープライズ・マーケティング担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高データ責任者に就任したジェーン・ローダーとも緊密に協力し、当社の分析能力の統合を進めるとともに、説得力のあるデータと洞察を通じてブランド構築に資する画期的なデジタル革新を推進していきます。


トーマスはペプシコからの入社となり、同社では過去5年間上席副社長とEコマース部門のグローバル責任者を務めていました。在職中はペプシコのグローバルなeコマース事業を立ち上げから監督して成長を支え、その全体的な戦略的方向性と実施を担当しました。トーマスは組織内の変革的なチェンジ・エージェントとして、複数フェーズから成るオムニチャネル戦略を実行し、パフォーマンス・マーケティング、データ科学、マルチプラットフォームの分析能力を通じて、ペプシコのレガシー・ブランドの成長を加速させました。同社のあらゆる事業に携わる300人以上のデジタル専門家から成るグローバル・チームを率いて、特にニューヨーク市にペプシコ初のeコマース事業本社を立ち上げ、シリコンバレーにデジタル・ハブを開設しました。


ペプシコに勤務する前は、ウォルマートでモバイル・デジタル担当上席副社長を務め、店舗とオンライン全体のあらゆるモバイルのイニシアチブや、コンテンツ・サービス、所有デバイスとパートナーシップといったデジタル・メディア・プログラムを監督しました。また、当時ウォルマートが所有していた動画ストリーミング・サービスのブードゥの直接的な損益責任を担っていました。このグローバルな役割において、トーマスはウォルマートのmコマース部門の収益を大幅に伸ばし、スキャン&ゴーやディスク・トゥ・デジタルといった革新的なオムニチャネルのデジタル機能を立ち上げ、ブードゥのユーザーと収益ランレートを大きく拡大しました。トーマスは2010年に、戦略・グローバルeコマース担当上席副社長としてウォルマートに入社し、新設のグローバル・ウォルマート・eコマース組織の戦略を主導しました。また、オムニチャネルのショッピング体験の一新を担うテクノロジー・ユニットであるウォルマート・ラボ設立の青写真を作成し、初期実行を指揮しました。トーマスの在職中、ウォルマートは常にモバイル・デジタル部門最高レベルの小売企業に名を連ねていました。


2000年代初めから半ばにかけて、トーマスはシリコンバレーの連続起業家として数々の革新的スタートアップ企業の立ち上げをサポートしました。PalmOSのデバイス用ウェブブラウザであるブレイザー(賞を獲得)を開発・発売し、2001年にハンドスプリングに買収されたブルーラーク・システムズがその例として挙げられます。その後トーマスは、優れたP2Pクラウド・ストレージとモバイル同期のプラットフォームであるシュガーシンクの共同創設者となり、CEOを務めました。同社は最終的に、2015年に買収されました。スタンフォード大学で経営学修士、インドのケーララ大学でコンピュータサイエンスの学士号を取得したトーマスは、鋭いビジネスセンスと深い技術的洞察力を兼ね備えています。


ギブ・トーマスは次のように述べています。「ザ エスティ ローダー カンパニーズの一員となれることに胸を躍らせています。マクエニリーはECLオンラインを率い、他に類を見ないほど有能でダイナミックなチームを育成するという本当に素晴らしい仕事をやり遂げました。このリーダーの役割を引き継ぐことを光栄に思います。そして、同社で急速に進化しているこの分野の成功と成長をさらに進めていきたいと願っています。また、フリーダや経営幹部チーム全体と協力して、ELCの総合的な成功と継続的な成長に貢献することを楽しみにしています。」


ザ エスティ ローダー カンパニーズについて


ザ エスティ ローダー カンパニーズは、高品質のスキンケア、メークアップ、フレグランス、ヘアケア製品を製造・販売する世界的リーダー企業の1つです。当社の製品は約150の国と地域で販売され、そのブランドには、エスティ ローダー、アラミス、クリニーク、プリスクリプティブ、ラボ シリーズ、オリジンズ、トミー ヒルフィガー、M・A・C、キトン、ラ・メール、ボビイ ブラウン、ダナ キャラン ニューヨーク、DKNY、アヴェダ、ジョー マローン ロンドン、バンブル アンド バンブル、マイケル コース、ダルファン、トム フォード、スマッシュボックス、エルメネジルド ゼニア、エアリン、ロダン オリオルッソ、ルラボ、エディション・ドゥ・パルファン・フレデリック・マル、グラムグロー、キリアン・パリ、ベッカ、トゥー フェイスド、ドクタージャルトがあります。


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記事名:「 ザ エスティ ローダー カンパニーズがELCオンライン部門経営陣の最新情報を発表