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組織が業務再開を検討するにあたり、ウェル・リビング・ラボは、空気中と物体表面を介したウイルス伝播の低減、身体的距離確保措置の強化、従業員成果の向上のための手法を評価し、ガイドラインを策定
米ミネソタ州ロチェスター--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- デロスとメイヨー・クリニックの共同研究機関で、屋内環境が人の健康に及ぼす影響を研究しているウェル・リビング・ラボは本日、呼吸器系ウイルスの拡散防止に役立つ職場の設計と運用を研究する包括的な計画を発表しました。計画には、研究室で行う研究に加え、米国と海外の企業オフィスへの応用と介入が含まれています。
ミネソタ州ロチェスターにあるメイヨー・クリニックの敷地に隣接するウェル・リビング・ラボは、構成変更が可能な「リビング・ラボ」形式のオフィス空間を使って、職場環境における呼吸器系ウイルス感染のリスクを低減するための知見を生み、技術を評価していきます。豊富なセンサー技術を有し高度な構成変更が可能なこのラボは、さまざまな屋内環境条件の模擬実験を行えるよう設計されています。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、身体的距離の確保についての方針を維持する手順やオフィスを再開するための各種構想など、職場の戦略と設計の実践に関する専門知識を提供します。デロスは、粒子状物質濃度を低減する空気ろ過戦略、表面衛生の手順、屋内環境問題を是正するよう設計されたアルゴリズム、健康的な環境の支援に必要な行動変容を従業員に働きかけるソフトウェアについて、ノウハウを提供します。ハインズは、革新的で持続可能な不動産を創造してきた60年の歴史から得た教訓を、同社の各商品分野で開発、エンジニアリング、イノベーション、不動産管理を担う主要なリーダーたちの多くから得たソートリーダーシップとマネジメントの専門知識と共に提供します。
デロスの創設者であるポール・シアラ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「建物が私たちの健康と心身の幸福に非常に大きく影響し、屋内空間の役割が今までになく重要になっていることを我々は知っています。COVID-19後のオフィス再開を検討するにあたっては、証拠に基づいたアプローチをとり、戻った時に職場をより安全にすることが重要です。健康、建物、行動科学の交差点におけるウェル・リビング・ラボの先駆的な研究を、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドやハインズのような先進的組織と共に実地に移す機会を得て、大いに期待しています。」
職場復帰ガイドラインの推進に向け、ウェル・リビング・ラボは実地調査の能力を活用し、ニューヨークにあるデロスのグローバル本社のほか、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドとハインズのオフィスで介入を行います。ハインズは500物件を超える国際的な管理ポートフォリオを持ち、この研究を補完・促進する場所、建物、職場を探しています。参加施設すべてから集めた情報は集約され、ガイドラインの継続的な向上に役立てられます。この調査は、他の実地現場でのさらなる企業テナントや家主の参加も視野に入れて設計されています。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのブレット・ホワイト執行会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「我々はデロスとウェル・リビング・ラボとの継続的な協力に期待しており、オフィス再開に合わせて安全な職場づくりを共に推進していきます。当社の顧客が来るべき復旧に備えるのを支援するため、進行中の商品イノベーションに対して科学的で証拠に基づいた研究を実施する計画です。」
ハインズのジェフ・ハインズ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「当社の社員は先進的な不動産を創造し、構築環境を進化させてきました。ですから、この取り組みへの参加は当社にとって、テナントや顧客、投資家のニーズを先取りし、それに応え続けながら社会還元を行う自然な方法です。」
ウェル・リビング・ラボの研究者は、空気中の粒子状物質濃度の低減、表面の除染、身体的距離を確保する行動パターン、体温スクリーニングなどの建物進入時手順の構築、従業員の成果や心理的耐性、満足度について、効果を最適化する方法を評価します。デロスの健康・建築・行動科学分野の研究者は、研究全体を通じて助言を行います。ウェル・リビング・ラボの発見・橋渡し・応用の体制はメイヨー・クリニックの研究アプローチを適用しており、発見したことを実地に移して生活に影響を与えます。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの職場事業成果責任者のDespina Katsikakis氏は、次のように述べています。「当社の顧客は、COVID-19との闘いの最前線で科学と連携した新しい職場戦略に大変興味を持っています。当社の『6フィート・オフィス』のプロトタイプを、高度な空気ろ過技術や表面衛生技術などの分野でさらに試験し、発展させることができるのをうれしく思います。」
ウェル・リビング・ラボは、2016年から有力なアライアンス組織を集めて建築科学と健康科学の融合を研究しています。公益法人でウェル・リビング・ラボのアライアンス・メンバーの国際WELLビルディング協会(IWBI)も、これに参加しています。IWBIは2020年3月にCOVID-19タスクフォースを設立し、健康の保護と増進に建物が果たす役割を推進しています。450人以上の公衆衛生の専門家、ウイルス研究者、政府関係者、学者、ビジネスリーダー、建築家、デザイナー、建築科学者、不動産の専門家たちが、安全で健康な職場の創造についての予防と準備、回復力と復旧の原則に関して協力してきました。物理的空間の面だけでなく、従業員の健康全般をサポートする方針と手順も扱われています。タスクフォースのメンバーには、第17代米国公衆衛生局長官リチャード・カーモナ氏、ウェル・リビング・ラボ科学諮問委員会のメンバーでUCLAフィールディング公衆衛生スクールおよびゲフェン医学部特別教授のジョナサン・フィールディング博士、ばく露・評価科学准教授でハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院健康建築プログラム・ディレクターのジョセフ・アレン氏、ロバート・ウッド・ジョンソン財団元会長兼最高経営責任者(CEO)でペンシルベニア大学の集団健康および健康公平性特別教授のRisa Lavizzo-Mourey博士、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの職場事業成果責任者のDespina Katsikakis氏、ハインズのグローバル・サステナビリティ・マネジャーのAdam Slakman氏、中国疾病予防管理センターの元センター長で清華大学新型都市化研究院健康都市研究センター特別教授のWang Yu氏(M.D.、PhD.)が含まれます。このタスクフォースからもたらされる知見と結論は、ウェル・リビング・ラボが実施中の研究に反映され、IWBIはこの研究プラットフォームの発見を評価してWELLビルディング・スタンダードを継続的に発展させます。
ウェル・リビング・ラボの研究ディレクターを務めるメイヨー・クリニックの循環器専門医Veronique Roger博士は、次のように述べています。「ウェル・リビング・ラボは、建物および健康科学の専門知識と技術を結集して発見を生み、普及させることができる独自の立場にあります。この知識は、世界がCOVID-19後のオフィスその他における安全な環境に向けて準備するのに役立つでしょう。」
ウェル・リビング・ラボについて
デロスとメイヨー・クリニックの共同研究機関であるウェル・リビング・ラボは、屋内環境が人の健康と心身の幸福にどのように影響するかの解明に取り組んでいます。現実の世界を模した環境で人間を被検者とした科学的研究を行い、人々が人生の約90%の時間を過ごす屋内空間の改善に応用できる実用的な発見を共有しています。当ラボは米ミネソタ州ロチェスターの商業地区に、豊富なセンサーを有した再構成可能な5500平方フィートの空間を所有しています。詳細については、welllivinglab.comをご覧ください。
デロスについて
デロスはウェルネス不動産テクノロジー企業であり、生活・仕事・睡眠・遊びの場である屋内環境の改善を通じて人々の健康と心身の幸福を向上させる触媒として世界をリードすることを使命としています。デロスとその子会社は、環境が人々の健康に及ぼす影響に関する7年以上にわたる研究と厳密な分析から得た情報を活用し、証拠に基づいた構築環境の技術とソリューションを数多く提供しています。デロスは国際WELLビルディング協会とWELLビルディング・スタンダードを作り上げました。これは、人の健康とウェルネスを支え促進する機能の実装、検証、評価を求める建物、屋内空間、コミュニティーのための最高の基準です。国際WELLビルディング協会はWELLの開発を管理・継続し、市場への導入を推進しています。WELLビルディング・スタンダードに基づいた登録は59カ国で4100件を超えるプロジェクトに上り、面積5億3000万平方フィート以上に及んでいます。デロスはメイヨー・クリニックと共同で、人間中心に特化した研究を通じて健康・心身の幸福・屋内環境の相互作用について理解することを目指す科学研究センターであるウェル・リビング・ラボを設立しました。デロスの諮問委員会は、不動産、保健医療、政府政策、持続可能性の各分野の一流専門家から構成されています。これには、第17代米国公衆衛生局長官リチャード・カーモナ氏、UCLAのジョナサン・フィールディング博士、著名なウェルネス指導者のディーパック・ショプラ氏、持続可能性主唱者のレオナルド・ディカプリオ氏が含まれています。デロスの詳細情報については、www.delos.comをご覧ください。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(NYSE: CWK)は世界をリードする不動産サービス会社で、不動産利用者と所有者に卓越した価値を提供しています。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは世界60カ国にある400カ所のオフィスに約5万3000人の従業員を擁する最大級の不動産サービス会社です。2019年の収益は不動産、施設・プロジェクト管理、リース、資本市場、評価その他のコアサービス全体で88億ドルでした。詳細については、www.cushmanwakefield.comをご覧いただくか、ツイッターで@CushWakeをフォローしてください。
ハインズについて
ハインズは1957年に設立された国際的な非公開不動産投資会社であり、24カ国の205都市で事業を展開しています。ハインズの管理資産は約1333億ドル*で、これにはハインズが投資運用会社を務める非不動産資産など710億ドルと、物件レベルの第三者サービスを提供する623億ドルが含まれています。ハインズは現在、世界各地で165件の開発を進めています。これまでに開発、再開発、取得した物件は1393件、総面積は4億5900万平方フィートを超えます。現在の不動産および資産管理ポートフォリオは539物件で構成され、総面積は2億3200万平方フィートを超えています。さまざまなレベルのリスクとあらゆる種類の不動産に投資してきた豊富な経験を有し、持続可能性に率先して取り組んでいるハインズは、世界最大級で最も高く評価されている不動産会社の1つです。詳細情報については、www.hines.comをご覧ください。*AUMには、ハインズのグローバル組織とRIA AUMの両方が含まれています。
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Well Living Lab: Laura Kjarland, kjarland.laura@mayo.edu
Delos: Jamie Matos, Jamie.Matos@delos.com
Cushman &Wakefield: Grace Wilk, Grace.Wilk@cushwake.com
Hines: George Lancaster, George.Lancaster@hines.com