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ジュネーブ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- リリーフ・セラピューティクス・ホールディング(SIX-RLF、「リリーフ」または「当社」)は本日、ジョナサン・C・ジャビット教授(MD、MPH)が、2020年6月19日に開催される年次総会で、取締役副会長選挙の候補者に推薦することを発表します。ジャビット教授は既に顧問としてリリーフ・セラピューティクスのチームに加わっていますが、取締役会のメンバーに任命されれば、COVID-19コロナウイルス感染患者における急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療薬としてのRLF-100(アビプタジル)のリリーフによる開発のシームレスな調整が可能になります。ARDSは、COVID-19感染で死亡した患者の主要な死因となっています。
リリーフがモンドバイオテックから取得したRLF-100は、米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)より、臨床試験を前進させるための新薬臨床試験開始届(IND)が承認されており、またARDS、急性肺障害、サルコイドーシスの治療薬として両当局より希少疾病医薬品の指定を受けています。アビプタジルは、全身注射後に肺に濃縮されることが判明している天然ペプチドホルモンである血管作動性腸管ポリペプチド(VIP)の新規製剤です。陰茎海綿体注射用のフェントラミン併用剤は、勃起不全の治療薬として欧州で承認されており、安全性に関し20年にわたる実績を有しています。
数多くの動物実験では、さまざまなモデルにおける肺炎症と浮腫を減らすアビプタジルの潜在力が証明されています。計76人の患者が参加したヒト第1b/2相試験では、アビプタジルが一定の条件下で気管支けいれんを低減し、肺動脈高血圧を低減し、さらに肺炎症のその他の症状(炎症性サイトカインの腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)を大幅に低減するなど)を治療できる可能性を持つことが示されています。それらの試験の中で、ARDS患者8人でRLF-100を使用した第2相パイロット試験では、非常に良好な安全性と、潜在的な有効性を示す有望な兆候が示されました。
「前臨床データおよび臨床データを慎重に検討した結果、RLF-100がCOVID-19感染患者における急性呼吸窮迫症候群の安全で有効な治療薬となる可能性を持つと考えています。これらの患者は、人工呼吸や他の急性期呼吸療法によってでさえ、その他の治療で生存できる可能性は50%未満となります。」
ジャビット教授はその専門職キャリアで長らく、公衆衛生上の脅威に対する救命介入法の開発にかかわってきました。教授は4つの政権(レーガン、41代ブッシュ、クリントン、43代ブッシュ)で医療担当顧問を務めました。2001年9月11日にジョージ・W・ブッシュ大統領の政権に参加後、国防次官事務所の特別職員に任命されました。またポトマック政策研究所国家安全保障健康政策センターの上級研究員にも任命されました。ブッシュ大統領はその後、ジャビット教授に大統領直属情報技術諮問委員会のヘルスケアイニシアチブを主導するよう委託し、これが国家医療IT調整室の設立につながりました。教授は2016年に、ハーバード公衆衛生大学院(Harvard Chan School of Public Health)より業績が評価され、功労者表彰(Alumnus of Merit Designation)を受けました。
リリーフ会長のRaghuram (Ram) Selvaraju(PhD、MBA)は、次のように述べています。「感染者の最大3.5%、そして80歳以上の15%を死に至らせる傾向が実証済みの致死性ウイルスに人類は脅かされています。従来型の呼吸補助法は、少数の感染者で見られる急性呼吸窮迫を発症した患者の大半で、これまでのところ救命に失敗しています。当社は、サルコイドーシスと急性肺障害で見られる肺炎症を抑えるRLF-100の効果が、COVID-19患者で見られる急性肺炎症にも及ぶ可能性があると、慎重ながらも楽観的な見方をしています。」
ジャビット教授は次のように述べています。「COVID-19感染者の圧倒的多数はこの疾患を生き延びますが、急性呼吸窮迫症候群を発症した患者では、最善の治療を施しても推定死亡率が30%~50%に達します。公衆衛生対策が流行を抑えるのに失敗した場合、感染した可能性のある患者をサポートするのに十分な数の急性期病床数が存在するかどうかは不明です。そのため、ARDSを発症したコロナウイスル患者は特に高いリスクを負っています。RLF-100のIND審査および希少疾病医薬品指定と関連して当社がFDAに提出した前臨床データおよび臨床データを慎重に検討した結果、RLF-100がARDS全般に対して、また特にCOVID-19誘発性ARDSに対する安全で有効な治療薬となる可能性を持つと当社は考えます。この流行病の規模は急拡大し、未充足の医療ニーズは桁外れであるため、当社は緊急スケジュールで臨床試験を開始し、命を救う可能性がある治療薬を一刻も早く上市するつもりです。」
今回の流行病は、COVID-19とその併存疾患に対して有効で安全な新型の治療法を確立すべく、迅速なソリューションを緊急に追求・提案する必要性を駆り立てるものですが、治験薬を一般向けの処方薬へと発展させるまでのスケジュールは依然として時間がかかり面倒なものとなっています。アビプタジルが市販薬になるための規制基準を満たしているという証明は、特別な適合が想定されるとしても、当局主導の臨床開発パスに必ず従う必要があります。リリーフは、COVID-19誘発性ARDSを緩和するアビプタジルの効果をヒトで試験するための申請を行い、承認を取得するために必要な情報すべてを迅速にまとめ上げることができると確信しています。
リリーフ・セラピューティクス・ホールディングについて
リリーフは、自社の研究活動またはライセンスインを通じて知的財産を取得した活動的な事業体に参加することで医薬品の開発に取り組む企業です。リリーフの企業グループによる開発活動は主として、ヒトの患者での臨床試験や使用の実績があるか、強力な科学的合理性を持つ天然由来分子(ペプチドおよびタンパク質)を使用した臨床段階プロジェクトに傾注しています。リリーフは現在、糖尿病合併症と呼吸器疾患と関連した適応症に対する新しい治療ソリューションの開発に努力を集中しています。
RLF-100について
RLF-100(アビプタジル)は特許取得済みの血管作動性腸管ポリペプチド(VIP)製剤です。VIPは当初、フェントラミンとの併用薬として開発され、現在は勃起不全の治療薬として欧州で販売されています。VIPは肺に高濃度で蓄積し、さまざまな炎症性サイトカインを阻害することが判明しています。アビプタジルは米国FDAより、急性呼吸窮迫症候群の治療薬として2001年に、また肺動脈高血圧の治療薬として2005年に希少疾病医薬品の指定を受けています。アビプタジルは欧州医薬品庁より、急性肺損傷の治療薬として2006年に、またサルコイドーシスの治療薬として2007年に希少疾病医薬品の指定を受けています。米国FDAとEMEAはいずれも、アビプタジルのヒト第2相試験に対する新薬臨床試験開始届に承認を与えています。肺サルコイドーシス患者でアビプタジルの有効性を評価する臨床試験を現在、ドイツのフライブルク大学が実施中です。
急性呼吸窮迫症候群について
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は呼吸不全の一種で、肺における広範な炎症の急速な発症を特徴とします。症状には息切れ、呼吸促迫、青みがかった皮膚が含まれます。本疾患を生き延びた患者の間では比較的一般的に生活の質が低下します。ARDSの原因として、ウイルス感染、敗血症、膵炎、外傷、肺炎、肺吸引などがあり得ます。背景機序として関与しているのは、微小な肺胞のバリアを形成する細胞のびまん性損傷、肺表面活性物質の機能不全、免疫系の活性化、身体の血液凝固調節不全です。実態として、ARDSは酸素と二酸化炭素を交換する肺の機能を損ないます。一次治療は機械的換気と、根本原因に対する治療を組み合わせたものとなります。換気戦略では低換気量、低圧を採用します。酸素化が不十分なままであれば、肺リクルートメント手技と神経筋遮断薬の使用があり得ます。本症候群は35~50%の致死率を示します。世界では1年に300万人以上がARDSに罹患します。
リリーフ・セラピューティクス・ホールディングは、RLFのシンボルでスイス証券取引所(SIX)に上場しています。詳細情報についてはリリーフのウェブサイト(www.relieftherapeutics.com)をご覧いただくかcontact@relieftherapeutics.comまでご連絡ください。
免責事項:本リリースは、リリーフ・セラピューティクス・ホールディングおよびその事業に関し、一定の将来見通しに関する記述を明示的または暗示的に含んでいます。それらの記述は、リリーフ・セラピューティクス・ホールディングの実際の結果、財務状況、業績、成果がそれら将来見通しに関する記述で明示ないし暗示された何らかの将来の結果、業績、成果と大きく異なる場合の原因となり得る既知または未知のリスク、不確実性、その他要因を含んでいます。リリーフ・セラピューティクス・ホールディングは本リリースを本日現在で言及し得るものとして発表しており、本リリースに含まれる将来見通しに関する記述のいずれについても、新情報、将来の出来事、その他を理由に更新する義務を負いません。
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Dr. Yves Sagot
yves.sagot@relieftherapeutics.com
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