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PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区)の100%子会社であるPHC株式会社(以下「PHC」)と、JCRファーマ株式会社(本社:兵庫県芦屋市、代表取締役会長兼社長:芦田信、以下「JCRファーマ」)は、このたび、2017年1月に販売開始した電動式成長ホルモン製剤注入器(*1)「グロウジェクター®L」に対応する専用のスマートフォンアプリケ―ションソフトウェア(以下、アプリ)を共同開発いたしましたのでお知らせいたします。本アプリは本年2月より開始された臨床研究(研究代表医師:日本大学病院
浦上 達彦先生)に提供いたします。
「グロウジェクター®L」は、JCRファーマが製造販売する遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®皮下注6mg及び同12mg(*2)」専用の電動式医薬品注入器で、PHCが製造販売しています。このたび共同開発した本製品の専用アプリは、「グロウジェクター®L」に保存された投与履歴を無線通信によってスマートフォンに送信することで、スマートフォンによる投与履歴の確認を可能にします。また、身長・体重の成長曲線を作成・表示する機能や、患児の注射に対する緊張感の緩和を目的とした「お楽しみ機能(*3)」が本成長ホルモン製剤の投与と連動して楽しめるなど、保護者の医薬品投与にかかわる負担を軽減し、服薬アドヒアランス(*4)の向上を促すことが期待されます。
成長ホルモン製剤による治療では、治療対象となる年少児の注射に対する恐怖心や嫌悪感が強く、注射を行う保護者への負担も大きいことから、服薬アドヒアランスの低下と患児のQOLへの悪影響が懸念されています。
このたびの臨床研究においては、本アプリを用いた際の服薬アドヒアランスデータや成長ホルモン製剤による治療における服薬アドヒアランス低下の要因などについて分析を行うとともに、アプリ内コンテンツのアクセスログ解析を行い、本アプリの実用化に必要な情報を得ることを目的としています。
(注) | グロウジェクト®、グロウジェクター®は、JCRファーマの登録商標です。 | |
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(*2) | グロウジェクト®皮下注6mg及び同12mgの効能・効果 | |
• | 骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症 | |
• | 骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長 | |
• | 成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る) | |
• | 骨端線閉鎖を伴わないSGA(small-for-gestational age)性低身長症疾患についての詳しい情報は、JCRファーマの「成長ホルモン治療情報サイト」を参照。 | |
(*3) | 患児がアプリ上でアバター(自分の分身となるキャラクター)の洋服などのパーツを取り替えたり、アバターを介して他の患児と日々の治療についてコミュニケーションを行うなどの機能。 | |
(*4) | 患者自身が自分の病気を受け入れて、医師の指示に従って積極的に薬を用いた治療を受けること。 | |
<PHCホールディングス株式会社について>
PHCホールディングス株式会社は、2014年に設立され、傘下にPHC株式会社やアセンシア
ダイアベティスケアホールディングス株式会社などを持つグローバルヘルスケア企業です。健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とし、糖尿病ケア、診断、ライフサイエンス、ヘルスケアITの事業分野において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2017年度のグループ連結売上高は1,926億円、世界125カ国以上のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。2018年4月にパナソニック
ヘルスケアホールディングス株式会社より社名変更しました。 www.phchd.com/jp/
<JCRファーマ株式会社について>
JCRファーマは、ライソゾーム病をはじめとする希少疾病を重点領域として、画期的な新薬創出に取り組んでいます。「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、細胞・再生医療、遺伝子組換え技術等による医薬品の研究開発・製造・販売を行う企業として、人々の健康と医療の未来に貢献することを目指しています。
【お問い合わせ先】
PHCホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部 岡田 昌代
電話:03-6778-5311
JCRファーマ株式会社 経営企画本部 北村 貴司
電話:0797-32-1995