新たな報告書の概算によれば、700MHz帯をモバイル・ブロードバンドに割り当てると、10年間で110億ドル(161兆インドネシア・ルピア)の経済的メリットがもたらされる


インドネシア・ジャカルタ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
インドネシアは東南アジアのデジタル大国になろうとしています。しかし、GSMAが本日公開した新たな報告書「インドネシアのデジタル経済の加速:700MHz帯をモバイル・ブロードバンドに割り当てる」によれば、その完全な実現には、同国がモバイル事業者に対して極めて重要な周波数帯の利用を許可した場合という条件が付きます。この調査は、700MHz帯をモバイル・ブロードバンドに割り当てると、2020~2030年の間にインドネシアにはGDPの1パーセント増に相当する110億ドル(161兆インドネシア・ルピア)の経済的メリットがもたらされると見積っています。




インドネシアのモバイル・セクターは、今世紀が幕を開けてから急成長を遂げています。モバイル・ブロードバンドとスマートフォンの採用が増加しており、中間層と技術に詳しい若者層の増加も見られます。それにもかかわらず、特に地方在住者は、インターネットにアクセスできないことが重大な障壁となって、国のデジタル社会に十分に参加できていません。700MHzの周波数帯をタイムリーにモバイル用に開放することにより、この状況は変わる可能性があります。GSMAインテリジェンスが執筆した本報告書によれば、2017年に1億200万人(39パーセントの普及率)であったモバイル・インターネット加入者は、2025年までに1億8500万人(65パーセントの普及率)に増加する可能性があります。



インドネシア共和国のルディアンタラ通信情報大臣は、次のように述べています。「インドネシアのデジタル経済は世界有数の能力を示し、デジタル・ベンチャーへの投資に数十億ドルを集めています。インドネシアが周波数帯の政策と割り当ての先頭に立ち、デジタル経済の継続的成長と、金融包摂、経済貢献、デジタル・シチズンシップ、社会的平等の可能性の実現を確実なものにすることが極めて重要です。700MHz帯は、すべてのインドネシア国民がどれほど人里離れた場所にいても高速接続を利用できる機会を生み出し、国家の繁栄と経済成長への国民の参加を促進します。」



GSMAアジア太平洋担当ヘッドのジュリアン・ゴーマンは、次のように述べています。「インドネシアは東南アジアのデジタル経済大国になる寸前まで来ています。インドネシアは、モバイル開発とデジタル化への投資を奨励する政策措置を導入することにより、経済成長の点で他の市場を一足飛びに追い抜く可能性を秘めています。今後10年間、モバイルは、こうした変化の中で社会経済的利益をもたらし、何百万人もの人々の福祉に直接的な影響を与えるでしょう。」



モバイル・ブロードバンドに700MHzを割り当てるメリット



3Gはインドネシアの未接続地域に基本的なモバイル・ブロードバンドを普及させることに成功しましたが、3Gのテクノロジーでは今後10年間に予想されるトラフィックの著しい増加に対応できません。現時点では、モバイル・ネットワーク事業者は主に1800MHzの周波数帯を使用して、4Gを導入しています。700MHz帯は、少ないインフラストラクチャーで高帯域よりも優れたカバレッジを発揮する技術特性があり、ホットスポット・エリアの容量増強に使われることが一般的です。



GSMAの周波数帯担当ヘッドのBrett
Tarnutzerは、次のように述べています。「700MHz帯を適切な価格と十分な数量で迅速にモバイルに割り当てることで、消費者は、より高速のネットワークの普及と、より廉価な小売価格から恩恵を受けることができます。インドネシアの接続のない地域にカバレッジを拡大し、教育や医療サービスを向上させるには、特に地方において、この極めて重要な周波数帯が必要不可欠です。」



デジタル経済を支えるために必要なさらなる改革



この報告書は、インドネシアの政策立案者に対し、自発的なネットワーク共有を促進するための規則を検討するよう奨励しています。特に人里離れた場所や地形的に困難な地域にインフラストラクチャーを導入する際のコストとリスクを低減できれば、高速モバイル接続の増進につながります。さらに、事業者が不均衡ではなく公正な額の税金を政府に収めるための適切な税制が必要です。



インドネシアは適切な周波数帯と投資政策により、インド、マレーシア、ミャンマー、フィリピンのように、速やかに高速モバイル・ブロードバンドへの移行を果たせる可能性があります。4Gの接続数は、2025年までに約3億6000万(総接続数のほぼ4分の3)に増加する見込みです。



報告書「インドネシアのデジタル経済の加速:700MHz帯をモバイル・ブロードバンドに割り当てる」は、こちらで英語版をお読みになれます。



-以上-



GSMAについて



GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、750社を超えるモバイル事業者を結集しています。そのうち350社以上は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル・ワールド・コングレス・アメリカズ、モバイル360シリーズのカンファレンスなど、業界を主導するイベントの開催も行っています。



詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA。



本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。




Contacts


For the GSMA
Bhayu Sugarda
+62 815 1384 1162
BSugarda@webershandwick.com
または
Diah
Setiawaty
+62 852 1078 5242
DSetiawaty@webershandwick.com
または
Nadya
Maharani
+62 812-9428-9252
NMaharani@webershandwick.com
または
GSMA
Press Office
pressoffice@gsma.com

情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 GSMA報告書:極めて重要な周波数帯をモバイルに割り当てることがインドネシア経済を後押しする