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2007年から2010年までに米ドルLIBORパネルに参加する銀行17行との間で店頭金融派生商品および非派生商品を契約し、かつ米ドルLIBORに連動する支払金を受領した個人および法人に影響する訴訟が存在します。ドイツ銀行およびHSBC銀行との間で、総額3億4000万ドルに上る和解が現在成立しています。これまでに、バークレイズおよびシティバンクとの間でも総額2億5000万ドルの和解が成立しています。この訴訟における原告が代表する訴訟クラスは、バンク・オブ・アメリカおよびJPモルガン・チェース銀行に対する請求を引き続き維持しています。訴訟クラスの弁護士は裁判所で請求権を立証する必要があり、審理は後日に予定されています。訴訟クラスは、そのメンバーのために金銭を回収することを目指しています。
この訴訟では、金融危機の時期に各銀行が米ドルLIBOR金利を操作することで人為的に金利を引き下げて自らの利益を計り、その結果としてクラスメンバーが米ドルLIBORに基づく商品に対して各銀行から受け取る金利が本来の額よりも少なくなったということが主張されています。原告は、独占禁止法違反、契約違反、不当利益についての請求を行っています。ドイツ銀行、HSBC、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースは、不正行為に関する主張をすべて否認しています。
訴訟の影響を受ける個人および機関には2つのグループがあります。
訴訟クラス:個人および機関がこのクラスに含まれるのは、米国内に居住し、米ドルLIBORを基準とする特定の商品(金利スワップまたは長期債/変動利付きノート)をパネル銀行(バンク・オブ・アメリカ、三菱東京UFJ銀行、バークレイズ、シティバンク、クレディ・スイス、ドイツ銀行、HBOS、HSBC、JPモルガン・チェース、ロイズ、農林中央金庫、ラボバンク、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ソシエテ・ジェネラル、UBS、WestLB)またはその子会社もしくは関連会社のいずれからから直接購入した場合であり、かつ、当該商品に従っていずれかのパネル銀行から2007年8月から2009年8月までの間のどこかの時点で定められた1カ月または3カ月米ドルLIBOR金利に連動する金利が支払われた場合です。(つまり、2007年8月から2009年8月までの間に当該商品を保有していたことが必要です。)
和解クラス:個人および機関がこのクラスに含まれるのは、米国内においてドイツ銀行、HSBC、バークレイズ、シティバンク、バンク・オブ・アメリカ、三菱東京UFJ銀行、シティズンズ銀行、クレディ・スイス、HBOS、JPモルガン・チェース、ロイズ、農林中央金庫、ラボバンク、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ソシエテ・ジェネラル、UBS、WestLB(またはその子会社もしくは関連会社)から米ドルLIBORを基準とする特定の商品を直接購入した場合であり、かつ、当該商品を2007年8月から2010年5月までのどこかの時点で保有していた場合です。和解クラスの該当商品には、特定の金利スワップ、金利先渡し契約、資産スワップ、債務担保証券、クレジット・デフォルト・スワップ、インフレ・スワップ、トータル・リターン・スワップ、オプション、長期債/変動利付きノートが含まれます。
ドイツ銀行およびHSBCとの和解では、3億4000万ドルの和解基金が作られ、正当な請求を提出する適格なクラスメンバーへの支払いに使用されます。さらに、ドイツ銀行とHSBCは、残りの被告に対する係属中の訴訟で原告に協力します。
クラスメンバーは、支払いを受けるためには、債権証明を提出する必要があります。クラスメンバーの債権証明の提出は、オンラインか郵送で行うことができます。債権証明の提出締め切りは、2018年12月20日です。クラスメンバーは、ドイツ銀行、HSBC、バークレイズ、シティバンク、バンク・オブ・アメリカ、三菱東京UFJ銀行、シティズンズ銀行、クレディ・スイス、HBOS、JPモルガン・チェース、ロイズ、農林中央金庫、ラボバンク、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ソシエテ・ジェネラル、UBS、WestLB(またはその子会社もしくは関連会社)との間で適格取引を有している場合は、支払金を受領する資格があります。現時点においては、正当な請求を提出する各クラスメンバーが受領する額は不明です。
現時点では、訴訟クラスが利用できる金銭はなく、金銭が将来得られることの保証はありません。将来の審理において金銭または便益が得られれば、クラスメンバーには、権利分を請求する方法が通知されます。
和解クラスメンバーは、適時に請求を提出しないか、和解から外れることを選択する場合は、ドイツ銀行およびHSBCとの和解による3億4000万ドルから金銭または便益を受領する権利を失います。訴訟クラスメンバーは、訴訟クラスから外れることを選択する場合、JPモルガン・チェースまたはバンク・オブ・アメリカに対する将来の審理または両社との集団和解において得られる金銭または便益に対する資格を失います。ただし、適時に自らの訴訟を提起する場合は、その限りではありません。クラスメンバーがドイツ銀行、HSBC、JPモルガン・チェース、またはバンク・オブ・アメリカに対して自らの訴訟を提出する権利を維持することを希望する場合は、2018年9月28日までに適切なクラスから自発的に外れる必要があります。和解クラスに留まる場合は、2018年9月28日まで本和解に反対することができます。
裁判所は2018年10月25日に審理を行い、和解を承認するか否か、また、経費および費用の払い戻しに加えて和解基金の3分の1までの弁護士報酬を求めるクラス訴訟弁護士の請求を承認するか否かについて検討します。クラスメンバーまたはその弁護士は、自らの費用負担において審理に出席し、発言することができます。
和解クラスについての詳細情報は、ウェブサイト(www.USDollarLiborSettlement.com)でご覧いただけます。ウェブサイト上でアクセスできるLong
Form Noticeをご覧ください。あるいは、1-888-568-7640へのお電話をお願いします。
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