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新規施設拡大により、臨床段階および商業化を目的としたプラスミドDNAおよび組み換えタンパク質のキログラム単位でのGMP適合生産が可能に
ベルギー・セラン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
カスタムサービスを提供するFDA査察済み医薬品開発製造受託機関(CDMO)のカネカユーロジェンテックは本日、現在の施設に隣接し2200
Lの発酵槽を備えた最先端GMP適合施設の新設を取締役会が承認したと発表しました。施設拡充により、組み換えタンパク質、抗体フラグメント、プラスミドDNAを含むバイオ医薬品の大規模生産が可能になります。
現在の市場ニーズに対応する新しい施設
この多品種製造施設は、ユーロジェンテックの革新的な技術を使用して、大規模生産の能力を備えることになります。それらは、酵母の分泌による複合タンパク質の生産を改善する技術や、ウイルス性/非ウイルス性の遺伝子/細胞療法を目的としたプラスミドDNAをキロ単位で生産する技術などです。施設拡張は既存能力を補完するものとなり、両施設で小規模および産業規模の生産が可能となります。拡張施設は、臨床研究および商業化を目的としたバイオ医薬品の製造サービスを、世界的な規模で、単一施設を通じて、顧客に提供することになります。
カネカユーロジェンテックのエグゼクティブバイスプレジデントであるリーヴェン・ヤンセンスは、次のように述べています。「細胞/遺伝子療法用の製品の急成長により、プラスミドDNAの大規模バッチ生産に対する需要が促進されています。製薬/バイオテクノロジー分野の当社既存顧客はすでに、キロ単位での製造能力へのニーズを表明しているため、当社は新しい施設によってこれらのニーズに対応する設備や方法を開発しました。」
カネカユーロジェンテックのバイオ医薬品担当バイスプレジデントであるIngrid
Dheurは、次のように付け加えます。「新しい抗体フォーマットなどの複合タンパク質構造により、こうした種類のバイオ医薬品を対象にピキア酵母の使用が急増しています。新施設はこうした酵母発現系を使用して、大規模生産のための設備も整えます。」
建設は2017年秋に開始できる見込みです。この最先端施設は、コスト効果が高く安全な微生物菌株を使用してバイオ医薬品生産/精製のための設備を整え、2200
Lの発酵槽、回収装置、精製装置を備えてあらゆる発現戦略に対応します。また今回の拡張はGMP適合治療用製品の生産につき訓練されたフルタイムの研究スタッフ40人の雇用をもたらします。
カネカユーロジェンテックについて
ユーロジェンテックはリエージュ大学(ベルギー)のスピンオフ企業として1985年に創設されました。カネカユーロジェンテックは、ライフサイエンス分野の研究、分子診断薬と治療薬の開発にかかわる科学者に製品やサービスを提供することで、人々の健康の向上と闘病に貢献しています。リエージュに拠点を置く当社は、ゲノミクスとプロテオミクスの分野における大手サプライヤーとして、また医薬品(ワクチンおよび内科薬)バイオプロダクションのための信頼できる医薬品開発製造受託機関(CDMO)として認知されています。
ユーロジェンテックは2010年に、技術とイノベーションに傾注する日本の大手化学企業である株式会社カネカの一部門となり、2017年4月に社名をカネカユーロジェンテックに変更しました。
株式会社カネカについて
カネカはイノベーション指向の化学企業です。カネカは伝統的にポリマー、発酵、バイオテクノロジー、エレクトロニクス、その他の分野で積極的に事業を展開してきました。事業活動は現在、プラスチック、EPS樹脂、化学薬品、食品から、医薬品、医用機器、電気・電子材料、合成繊維に至る広範な市場をカバーしています。現在、ライフサイエンス関連事業はカネカの戦略的に重要な分野の1つとなっています。カネカは1970年のベルギーにおける子会社設立を手始めに、日本の他の化学企業に先駆けて海外事業を確立してきました。
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Kaneka Eurogentec S.A.
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Biologics
Sales-Marketing Manager
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