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人道賞の受賞者を発表
米カリフォルニア州デイナポイント--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 患者安全運動財団(PSMF)は第5回年次世界患者安全・科学・技術サミットにて本日、患者安全に対する誓約を行った3526軒以上の病院と、「オープン・データ・プレッジ」に署名した70社の医療技術企業の努力のおかげで、2016年に6万9519人の命が救われたと発表しました。
サミット初日の基調講演でジョー・バイデン前副大統領は、予防可能な死亡を2020年までに根絶するという目標達成のための努力を「先送りしない意志」の重要性を指摘しました。副大統領が述べたように、「がんから命を救う卓越した新薬のために何十億ドルも費やしたあげくに、不幸にも予測可能な過誤によってそれらの命を失うわけにはいきません。」
患者安全運動財団創設者のジョー・キアニは、2016年における進展について述べました。「2016年1月までに、2万4643人の命が救われたと当財団は発表し、2016年中に救命件数5万を達成するという目標を立てました。2017年2月時点でこの目標の倍以上の数字を達成しています。」
本日の日程には、ドキュメンタリー「Clean Hands(手を洗いましょう)」の独占上映がありました。「Clean
Hands」は、院内感染を防ぐ手段として手指衛生を推進するディディエ・ピッテ教授の20年にわたるキャンペーンについて描いています。院内感染は世界中で毎年推定1600万人を死に至らせています。ピッテ教授は世界保健機関の大使であり、今年のサミットで演者を務めました。
また、今年のイベントで紹介された3つの実施可能な患者安全ソリューション(APSS)の最初のものとなる静脈血栓塞栓症(VTE)に関するソリューションについてのパネルディスカッションも、本日行われました。米国疾病管理予防センター(CDC)は、VTEの院内感染症例の70%もが予防可能であると推定し、病院の意識を高めて新しいプロセスを開発することが急務になっています。英国国民保健サービスの患者安全担当ディレクターであるマイク・ダーキン氏がモデレーターを務めた同パネルは、VTEの予防を取り巻く課題について議論しました。
サミット初日には、予防可能な死亡を2020年までに根絶するというPSMFの目標達成につき、2016年に最も大きく貢献した人々が表彰されました。2016年人道賞により、患者安全に取り組む下記リーダーらによる救命の成果を表彰しました。
パトリック・H・コンウェイ(MD、MSc)
Dr.
コンウェイは、メディケア・メディケイド・サービス・センター(CMS)臨時主席副所長兼最高医学責任者(CMO)として、メディケア、メディケイド、児童医療保健プログラム、健康保険マーケットプレイスを通じて医療サービスを受けている1億3000万人以上の米国民を対象とした重要なプログラムを監督しています。Dr.
コンウェイとそのチームは、品質、経済的な利用し易さ、アクセス、医療成績を改善すべく努力しています。Dr.
コンウェイは2014年に、医療・医学の分野で最も高い名誉の一つである米国医学アカデミー会員に選出されています。Dr.
コンウェイは受賞に際して、「患者安全運動の人権賞を受賞できるのは光栄なことで恐縮しています。引き続き広く米国で患者安全を向上させることに貢献していきたいと思います」と述べています。
Dr. デーブ・メイヤー(MD)
Dr. メイヤーは、中部大西洋地域最大の医療システムのメドスター・ヘルスで品質・安全担当バイスプレジデントを務めています。Dr.
メイヤーは臨床品質のためのインフラストラクチャーとその業務効率およびデザインを監督し、患者安全/リスク低減プログラムのためのシステム全体にわたる活動を指揮しています。メドスターはDr.
メイヤーの指揮の下で、治療で何か問題が生じた時の患者および家族とのコミュニケーションにおける透明性確保で先頭に立ってきました。メドスターは最近、米国医療研究品質庁(AHRQ)と、同局の「コミュニケーションと最適な解決(Communication
and Optimal Resolution、CANDOR)プログラムのためのツールキットの開発・試験運用で協力しました。Dr.
メイヤーは受賞に当たり、「ジョー・キアニ氏と患者安全運動から評価され、医療被害を減らすために大変な努力をしてきた他の受賞者と共に表彰されるという光栄に驚いています。このような素晴らしい方々の仲間に入れていただき、恐縮しています」と述べています。
アンナマリー・サーリネン氏
サーリネン氏はニューボーン・ファンデーションの最高経営責任者(CEO)です。サーリネン氏は先天性異常の中で最も一般的な重篤先天性心疾患(CCHD)につき、すべての新生児が確実にスクリーニングを受けられるようにする全国活動の先頭に立ったことで患者安全運動より表彰されました。CCHDは新生児100人に1人が患っています。ニューボーン・ファンデーションは医療、医療技術、バイオテクノロジーを活用して、特に新生児の転帰改善と格差縮小に傾注する初の全国組織です。氏の仕事を通じて、米国では毎年、乳児の99%がCCHDのスクリーニングを受けるようになっています。サーリネン氏は受賞に当たり、「患者安全運動財団より人道賞をいただくことになり、驚くとともに恐縮しています。私は心疾患の分野におけるDr.
グラネッリの業績に感謝しています。Dr.
グラネッリはニューボーン・ファンデーションが乳児の生活を向上させ命を救うための強力な足場を築きました。患者安全運動やこの目標を支持する他の方々と協力できるすばらしい機会を得ることができました」と述べています。
Dr. アン・デ・ワール・グラネッリ(PhD、MBA)
Dr.
グラネッリは過去10年間をCCHDスクリーニングの研究に費やしましたが、その研究のおかげでアンナマリー・サーリネン氏のニューボーン・ファンデーションなどの組織が米国や世界で、乳児がスクリーニングを受けることなく退院することがないようにする政策を生み出すことに成功しました。Dr.
グラネッリは継続的な研究によって2016年に達成できた大きな業績がたたえられ、サーリネン氏と共に受賞しました。Dr.
グラネッリは、「人道賞を受賞でき、大変光栄に思います。本当に驚きです。アンナマリー・サーリネン氏と協力し、重篤先天性心疾患の乳児の命にこのような影響を与えることができたのは名誉なことです」と述べています。
患者安全運動財団について
米国の病院で毎年20万人以上、そして世界で300万人が予防可能な要因により死亡しています。患者安全運動財団は、2020年までにこれら予防可能な死亡を0まで(0X2020)減らすべく、マシモ医療倫理・革新・競争財団の支援により設立されました。患者安全を改善するには、患者、医療提供者、医療技術企業、政府、雇用主、民間保険組織を含むすべての関係者の協働努力が必要です。患者安全運動財団は、すべての関係者と協力して患者安全の問題と解決策に取り組みます。当財団は、患者安全・科学・技術サミットも開催しています。サミットでは、世界最高の良心の一部を呼び集め、示唆に富む議論や現状打破に挑戦する新しいアイデアを交わします。患者安全運動は、患者安全の課題に対処するための具体的で影響力が大きい手法である「実施可能な患者安全ソリューション」を紹介し、自社製品の購入者にデータを共有するよう医療技術企業に促し、病院に「実施可能な患者安全ソリューション」を導入するよう呼び掛けることで、2020年までに予防可能な死亡の根絶に向けた活動を続けています。http://patientsafetymovement.org/をご覧ください。
@0X2020 #patientsafety #0X2020
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Patient Safety Movement Foundation
Irene Paigah, 858-859-7001
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