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– エクセリクシスは前払い金5000万ドルを受領し、今後の薬事申請・販売の段階におけるマイルストーン金を受領する権利を持つ –
米カリフォルニア州サウスサンフランシスコ & マサチューセッツ州ケンブリッジ & 大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
エクセリクシス(NASDAQ:EXEL)と武田薬品工業株式会社(TSE:4502)は本日、エクセリクシスのリードがん治療薬カボザンチニブの日本における商業化とさらなる臨床開発について、独占ライセンス契約の締結を発表しました。契約の締結により、武田薬品は進行性腎細胞がん(RCC)を含め、カボザンチニブの今後の適応症候補すべてについての独占商業権を獲得します。カボザンチニブは米国と欧州連合でカボメティクス錠として販売されています。両社は日本でカボザンチニブの臨床開発を進めるために連携していきます。
契約条件に基づき、エクセリクシスは前払い金として5000万ドルを受領します。エクセリクシスは最初に計画している3つの適応症について、開発・薬事申請・販売の段階におけるマイルストーン金9500万ドルを受領する権利に加え、売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を有することになります。
武田薬品の日本オンコロジー事業部長である三好集は、次のように述べています。「当社はがん領域の革新に並々ならぬ努力で傾注している組織ですが、エクセリクシスとの契約により、よく研究され有望な固形がん治療薬が当社のパイプラインにもたらされ、進行性腎細胞がんや、おそらくはその他の同様に重篤ながんに苦しむ日本の患者に貢献できると考えています。当社はできるだけ早く進行性腎細胞がんの薬事承認を追求し、日本で臨床試験計画を開始して、カボザンチニブの臨床プロファイルをさらに充実させていきたいと思います。」
エクセリクシスと武田薬品は、日本において、カボザンチニブの臨床開発や、既存の臨床データや今後の臨床データを活用しての薬事申請の可能性で提携していきます。ピボタル試験のMETEOR試験において、カボザンチニブは全生存期間、無増悪生存期間、客観的奏功率の統計的に有意な改善を示しており、二次治療薬として進行性腎細胞がんを治療するためのその他の治療薬と意義のある差別化が可能となっています。また、進行性腎細胞がんに加え、今後の適応症として、2017年に結果が見込まれているCELESTIALグローバルピボタル試験の対象となっている進行性肝細胞がん(HCC)が追加される可能性があります。さらに、エクセリクシスと米国立がん研究所のがん治療評価プログラムとの連携や、同社による医師主導臨床試験プログラムにおいて、より早期段階の研究が進行中です。これら2件のプログラムを通じて、進行性腎細胞がん、膀胱がん、大腸がん、非小細胞肺がん、子宮内膜がんの臨床試験など、45件以上の研究が実施中か計画されています。
エクセリクシスの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるマイケル・M・モリッシー博士は、次のように述べています。「武田薬品は日本においてカボザンチニブの研究を前進させ、日本のがん患者にこの重要な治療選択肢を提供していく上で理想的な提携先です。武田薬品は臨床開発と商業化の両専門力の点で広く評価されています。当社は、この新たな提携先が日本でカボザンチニブの薬事承認を追求するに当たって同社を支えていくとともに、同社と協力して日本で臨床開発の次のステップを計画していきたいと思います。今回の契約によりカボザンチニブの開発と商業化をさらに世界規模で前進させることになりますが、現在では英国で先ごろカボメティクスが初めて販売されるところまできており、エクセリクシスはイプセンから1000万ドルのマイルストーン金を得ています。」
カボザンチニブは日本での使用が承認されていません。以前、エクセリクシスとその協業相手が日本で進行性固形がんを対象とする第1相臨床試験を含む初期段階の臨床試験を実施しました。これら臨床試験のデータは、2012年欧州臨床腫瘍学会および2015年AACR-NCI-EORTC分子標的とがん治療薬に関する国際学会で発表されています1,2。
エクセリクシスはカボザンチニブの米国における開発および商業化の独占的権利を今後も保有し、同社の提携先であるイプセンはカボザンチニブの現在の適応症および今後の適応症候補に関して米国・日本以外で独占的な商業化権を保有します。
カボメティクス(カボザンチニブ)錠について
カボメティクスはカボザンチニブの錠剤形態の製剤です。標的分子はMET、AXL、VEGFR-1/2/3となります。前臨床モデルにおいて、カボザンチニブはこれら受容体の活性を阻害することが示されています。これら受容体は、正常な細胞機能と、腫瘍血管新生・侵襲性・転移・薬剤耐性などの病理学的過程に関与しています。
カボメティクスは20 mg、40 mg、60 mgの用量で提供可能です。推奨用量は経口で1日1回60 mgとなります。
FDAは2016年4月25日に、抗血管新生の前治療を受けた進行性腎細胞がん患者を治療する目的でカボメティクス錠を承認しました。2016年9月9日には欧州委員会が欧州連合、ノルウェー、アイスランドにおいて、血管内皮増殖因子(VEGF)を標的とする前治療を受けた成人の進行性腎細胞がん患者を治療する目的でカボメティクス錠を承認しています。エクセリクシスとイプセンは共同で2016年2月29日に、米国・カナダ・日本以外でカボザンチニブの商業化と適応症のさらなる開発を行うための独占的ライセンス契約を発表しました。エクセリクシスとイプセンは共同で2016年12月21日に、カボザンチニブの商業化および開発に関する両社の独占ライセンス契約を変更して、カナダを含めることを発表しました。
米国での安全性に関する重要情報
出血:重度の出血がカボメティクスにより発生しています。グレード3以上の出血イベントの発生率はカボメティクス治療を受けた患者で2.1%、エベロリムス治療を受けた患者で1.6%でした。致命的な出血もカボザンチニブ臨床プログラムで発生しています。重度の出血が見られる患者やそのリスクがある患者にカボメティクスを投与してはなりません。
胃腸穿孔と瘻孔:瘻孔がカボメティクス群患者の1.2%(0.6%の痔瘻を含む)、エベロリムス群患者の0%で報告されています。胃腸穿孔がカボメティクス群患者の0.9%、エベロリムス群患者の0.6%で報告されています。致命的な穿孔がカボザンチニブ臨床プログラムで発生しています。瘻孔と穿孔の症状につき患者をモニタリングしてください。適切に処置できない瘻孔や胃腸穿孔が見られる患者へのカボメティクス投与は中止します。
血栓性イベント:カボメティクス治療の結果、血栓性イベントの発生率が上昇しています。静脈血栓塞栓症がカボメティクス群患者の7.3%、エベロリムス群患者の2.5%で報告されています。肺塞栓症がカボメティクス群患者の3.9%、エベロリムス群患者の0.3%で発生しています。動脈血栓塞栓症がカボメティクス群患者の0.9%、エベロリムス群患者の0.3%で報告されています。致命的な血栓性イベントがカボザンチニブ臨床プログラムで発生しています。急性心筋梗塞、その他の動脈血栓塞栓の合併症を発症している患者へのカボメティクス投与は中止します。
高血圧症および高血圧性クリーゼ:カボメティクス治療の結果、治療により発現した高血圧症の発生率が上昇しています。高血圧症がカボメティクス群患者の37%(グレード3以上は15%)、エベロリムス群患者の7.1%(グレード3以上は3.1%)で報告されています。カボメティクス治療の開始前に血圧を測定するとともに、治療中も定期的に測定してください。医療処置で適切に管理できない高血圧症の場合はカボメティクス投与を控え、管理できる場合は減量した上でカボメティクス投与を再開します。降圧療法で管理できない重度高血圧症の場合はカボメティクス投与を中止します。適切な処置にもかかわらず高血圧性クリーゼないし重度高血圧症の証拠がある場合は、カボメティクス投与を中止します。
下痢:下痢がカボメティクス群患者の74%、エベロリムス群患者の28%で発生しています。グレード3の下痢がカボメティクス群患者の11%、エベロリムス群患者の2%で発生しています。忍容できないグレード2の下痢ないし標準的な下痢止め薬でグレード1に改善するまでに管理できないグレード3-4の下痢を発症している患者へのカボメティクス投与は控え、減量した上でカボメティクス投与を再開します。下痢を原因とする用量変更が患者の26%で発生しています。
手掌足底感覚異常症(PPES):手掌足底感覚異常症(PPES)がカボメティクス群患者の42%、エベロリムス群患者の6%で発生しています。グレード3のPPESがカボメティクス群患者の8.2%、エベロリムス群患者の1%未満で発生しています。忍容できないグレード2のPPESないしグレード3のPPESを発症している患者の場合、グレード1に改善するまでカボメティクス投与を控えます。PPESを原因とする用量変更が患者の16%で発生しています。
可逆性後頭葉白質脳症症候群(RPLS):MRIの特徴的な所見により診断される皮質下血管原性浮腫症候群であるRPLSがカボザンチニブ臨床プログラムで発生しています。発作・頭痛・視覚障害・錯乱や精神機能の変化が見られるすべての患者でRPLSの評価を実施します。RPLSを発症している患者へのカボメティクス投与は中止します。
胚・胎児毒性:カボメティクスは妊娠女性に投与した場合、胎児に害を与える可能性があります。妊娠女性には胎児に対する潜在的リスクについて助言してください。妊娠の可能性がある女性には、カボメティクス治療の間と最後の投与から4カ月間は効果的な避妊を行うよう助言してください。
有害反応:最も頻繁に報告(25%)されている有害反応は、下痢、疲労、悪心、食欲減退、PPES、高血圧、嘔吐、体重減少、便秘です。
薬物相互作用:強力なCYP3A4阻害剤/誘導剤:強力なCYP3A4阻害剤との併用が不可避の場合、カボメティクスの用量を減量します。強力なCYP3A4誘導剤との併用が不可避の場合、カボメティクスの用量を増量します。
授乳:授乳期の女性には、カボメティクス治療の間と最後の投与から4カ月間は授乳しないよう助言してください。
生殖:避妊―生殖能のある女性には、カボメティクス治療の間と最後の投与から4カ月間は効果的な避妊を行うよう助言してください。不妊―カボメティクスは生殖能のある女性および男性の生殖能を損なう可能性があります。
肝障害:軽度(チャイルド・ピュー・スコア[C-P] A)から中等度(C-P
B)の肝障害を持つ患者の場合、カボメティクスの用量を減量します。重度の肝障害を持つ患者の場合、カボメティクスは推奨されません。
完全な処方情報についてはhttps://cabometyx.com/downloads/cabometyxuspi.pdfをご覧ください。
武田薬品工業について
武田薬品工業株式会社は研究開発を駆使する世界的製薬企業として、科学の成果を生活に変革をもたらす医薬品に橋渡しすることで、患者の健康を改善して患者に明るい未来をもたらすことに真剣な努力を傾けています。武田薬品はその研究開発活動をオンコロジー、消化器系疾患、中枢神経系の各治療領域に加え、ワクチンに集中させています。候補でも専用の開発プログラムを組んでいます。武田薬品は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な新製品と、新興市場におけるプレゼンスが、武田薬品の成長を加速させています。武田薬品の3万人以上の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。詳細情報についてはhttp://www.takeda.com/newsをご覧ください。
武田薬品の詳細情報については当社ウェブサイト(www.takeda.com)を、武田薬品工業株式会社のグローバルオンコロジービジネスユニットのブランドであるTakeda
Oncologyの詳細情報については本ブランドのウェブサイト(www.takedaoncology.com)をご覧ください。
エクセリクシスについて
エクセリクシス(Nasdaq:EXEL)はバイオ製薬企業として、がんを抱える人々のための治療と転帰を改善できる新薬の創薬・開発・商業化に傾倒しています。1994年の設立以来、エクセリクシスが創薬した3つの医薬品は臨床開発を経て規制当局から承認を取得しています。現在、エクセリクシスはMET受容体、AXL受容体、VEGF受容体という複数のチロシンキナーゼの阻害剤であるカボザンチニブの開発を進めることに傾注しています。カボザンチニブは20種以上のがんで臨床抗腫瘍効果が示されており、広範な臨床開発プログラムで研究されています。カボザンチニブは2種の異なる製剤が特定の種類の腎臓がんと甲状腺がんに対する治療薬として薬事承認を取得しており、それぞれの目的に応じてカボメティクス錠(米国とEU)、コメトリック・カプセル(米国とEU)として販売されています。エクセリクシスは別にMEKの選択的阻害剤となる化合物であるコテリック(コビメチニブ)も創薬し、米国および欧州連合を含む主要地域で承認を取得しており、ロシュとジェネンテック(ロシュ・グループの企業)がエクセリクシスと連携してさらなる適応症候補について評価しているところです。エクセリクシスに関する詳細情報についてはwww.exelixis.comをご覧になるか、ツイッターで@ExelixisIncをフォローしてください。
エクセリクシスの将来見通しに関する記述
本プレスリリースには将来見通しに関する記述が含まれます。一例として、エクセリクシスと武田薬品が日本でこれから行うカボザンチニブの臨床開発、エクセリクシスによる前払い金5000万ドルの受領、最初に計画している3つの適応症について開発・薬事申請・販売の段階におけるマイルストーン金9500万ドルを受領するエクセリクシスの権利、武田薬品によるカボザンチニブの売り上げに応じてロイヤルティーを受領するエクセリクシスの権利、進行性腎細胞がんや可能性としてその他のがんに苦しむ日本の患者にとってのカボザンチニブの臨床/治療上の潜在力、進行性腎細胞がんを適応とするカボザンチニブの薬事承認を追求して日本で臨床試験計画を開始するという武田薬品の意図、既存の臨床データや今後の臨床データを活用して日本で可能性のある薬事申請を行うエクセリクシスと武田薬品の計画、今後商業化の可能性のある適応症としての進行性肝細胞がん、CELESTIAL試験の結果が見込まれる時期、エクセリクシスと米国立がん研究所のがん治療評価プログラムとの連携やエクセリクシスによる医師主導臨床試験プログラムを通じたカボザンチニブの継続的な開発、武田薬品が日本でカボザンチニブの薬事承認を追求するに当たって同社を支えていきながら同社と協力して日本で臨床開発の次のステップを計画するエクセリクシスの意図、がんを抱える人々のための治療と転帰を改善できる新薬の創薬・開発・商業化に対するエクセリクシスの傾倒、カボザンチニブの開発促進に対するエクセリクシスの傾注、コビメチニブの継続的な開発に関連する記述がありますが、これらに限定されません。「可能性のある」、「さらなる」、「つもりである」、「権利がある」、「計画されている」、「かもしれない」、「意図する」、「期待する」、「今後の」、「あり得る」、「期待されている」、「次の」、「傾倒している」、「傾注している」などの言葉や、その他の類似表現は、将来見通しに関する記述であることを示すものですが、これらの言葉がないことは必ずしもある記述が将来見通しに関する記述でないことを意味するものではありません。加えて、期待、予測、将来の出来事や状況に関するその他の特徴付けに言及する記述はすべて将来見通しに関する記述です。これらの将来見通しに関する記述は、エクセリクシスによる現在の計画、仮定、見解、期待、見積もり、予測に基づいています。将来見通しに関する記述にはリスクおよび不確実性が伴います。実際の結果と出来事が起こる時期はこれらのリスクおよび不確実性の結果として、将来見通しに関する記述で期待されているものと大きく異なる場合があります。これらのリスクおよび不確実性には、規制当局による審査/承認手続きに伴う複雑性と課題、武田薬品との関係に対するエクセリクシスの依存性(日本でカボザンチニブの商業化を成功させるために必要なリソースに対する武田薬品の投資レベルを含む)、カボメティクスの市場による受容度および保険収載の適用、カボメティクスの商業化に悪影響を及ぼし得る不測の展開というリスク、首尾よく完了するに十分なカボザンチニブの臨床試験を実施するエクセリクシスの能力、臨床試験でカボザンチニブの安全性と有効性を実証することに失敗する可能性に関連するリスク、その他の協業相手との関係に対するエクセリクシスの依存性(米国・日本以外の地域におけるカボザンチニブに絡んでのイプセンとの関係、コビメチニブに絡んでのジェネンテック/ロシュとの関係を含む)、サードパーティーベンダーに対するエクセリクシスの依存性、自社の知的財産権を保護するエクセリクシスの能力、市場競争、経済情勢や経営状況の変化、エクセリクシスが2016年11月3日付で米証券取引委員会(SEC)に提出したフォーム10-Q四半期報告書やエクセリクシスが今後SECに提出する書類における「リスク要因」の項目で検討されているその他のリスク要因がありますが、これらに限定されません。本プレスリリースにおける将来見通しに関する記述は、本プレスリリースを発表した日付時点での事柄にのみ言及するものです。エクセリクシスは、本プレスリリースに含まれるあらゆる将来見通しに関する記述について、これらに関連してのエクセリクシスによる予想の何らかの変化やこれら記述の基となる出来事・条件・状況の何らかの変化を反映する目的で、更新・修正して公表する一切の義務・責任・約束を明示的に否定します。
ExelixisとExelixisのロゴ、COMETRIQ、COTELLICは米国における登録商標であり、
CABOMETYXは米国における商標です。
1 Nokihara et
al.,日本でカボザンチニブ(XL184)を検討する第1相研究における非小細胞肺がん(NSCLC)患者での分子プロファイルと抗腫瘍活性.(Nokihara
et al., Molecular profile and anti-tumor activity in non-small cell lung
cancer (NSCLC) patients (pts) in a phase 1 study of cabozantinib (XL184)
in Japan. Ann Oncol. 2012;23 (suppl 9): ix152-ix174. )
2 Nokihara et
al.,分子改変が明らかになっている非小細胞肺がん(NSCLC)の拡大コホートの日本人患者を対象とするカボザンチニブの第1相研究の最終結果.(Nokihara
et al., Final results of a phase 1 study of cabozantinib (Cabo) in
Japanese patients (pts) with expansion cohorts in non-small cell lung
cancer (NSCLC) with defined molecular alterations. Mol Cancer Ther.
December 1 2015 (14) (12 Supplement 2) B179. )
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