米カリフォルニア州フリーモント--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 独立性・多様性・国際性を備えた会員主導型のコンソーシアムとしてMulteFire™の策定・推進に取り組むマルチファイア・アライアンスは本日、MulteFire技術を市場投入する上で重要な節目となるリリース1.0仕様の完成を発表しました。3GPPリリース13/14を基盤とするリリース1.0は、アンライセンス周波数帯や共有周波数帯で動作させながら、その他のユーザーやWi-Fiなどのその他の技術との間で公正な周波数共用を確保するように規定するものです。MulteFireはライセンス周波数帯におけるアンカーの必要性を排除することで、新たな使用事例や新たな導入方法が可能となり、LTE技術のメリットを活用することができます。






マルチファイア・アライアンスの理事長でノキアのイノベーションステアリング担当バイスプレジデントを務めるStephan
Litjensは、次のように述べています。「昨年の間、マルチファイア・アライアンスは組織の発足から始まり、初の仕様の実現までこぎつけましたが、これは会員企業がMulteFire技術を市場投入しようとたゆみない献身を示したことによるものです。MulteFireはライセンス周波数帯の必要性を排除することで、数多くの刺激的で新しい使用事例によって世界中で革新が可能となります。産業用IoTアプリケーションとしての地下鉱山におけるスタンドアロンネットワークの導入から、モバイルブロードバンド向けのロバスト性のある接続機能の確保まで、数多くの使用事例があります。リリース1.0により、当アライアンスは無線接続の新手法という自身の約束を実現します。」



仕様の要点



MulteFire Release 1.0には、下記の重要な機能があります。




  • ダウンリンク向けの3GPPリリース13ライセンス補助アクセス(LAA)およびアップリンク向けのリリース14エンハンストLAA(eLAA)の要素を基盤


  • モビリティー、ページング、初期アクセス、効率的なアップリンク制御チャンネルのためのロバスト性のある手続きなど、アンライセンス周波数帯でのみ動作するための強化機能


  • Wi-FiやLAAなど同じ周波数帯を使用する技術との公正な共存に加え、別個MulteFireネットワークとの間での共存のためのListen-Before-Talk機能を実装


  • 同じネットワークを複数の通信事業者に供することができる「ニュートラルホスト」アクセスモードに加え、単一の通信事業者に供するための従来型アクセスモードを規定


  • 移動体通信事業者など多様なタイプのサービスプロバイダーが加入者にサービスを提供できるよう、アクセス認証が可能(SIMカードがある場合とない場合に対応)


  • ボイスオーバーLTE(VoLTE)や高速モバイルブロードバンドなど、多様なLTEサービスをサポート



新たな白書でMulteFire技術を技術面で詳細に説明しています。白書はhttp://www.multefire.org/white-papers/から入手できます。



リリース1.0仕様はマルチファイア・アライアンスの会員に本日から提供し、MulteFire技術に関心のある方すべてが2017年中頃までダウンロードできるようにします。マルチファイア・アライアンスへの加盟に関する情報については、http://www.multefire.org/join/をご覧ください。



マルチファイア・アライアンスについて



マルチファイア・アライアンスは、ロングタームエボルーション(LTE)とアンライセンス周波数帯ないし共有周波数帯を使用する構成の次世代モバイルセルラー技術の応用に関して、会員・開発者・ユーザーの共通利益を支えるグローバルエコシステムの構築に専心している国際的な業界団体です。MulteFire技術、そのメリット、マルチファイア・アライアンスへの加盟方法に関する詳細情報については、www.MulteFire.orgをご覧ください。



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MulteFire Alliance
Lori Mesecke, +1-503-459-9150



情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 マルチファイア・アライアンスがリリース1.0仕様を完成