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GSMAインテリジェンスの重要な報告書がモバイルエコシステムを形成するメガトレンドを特定
ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- GSMAは本日、「世界のモバイル動向(Global Mobile
Trends)」に関する初の報告書を発表し、モバイルエコシステムの現況に関する豊富なデータと知見、そして将来の展望について提供しました。この重要な報告書は、GSMAの調査部門であるGSMAインテリジェンスが作成したもので、モバイル加入者の増加傾向、モバイルインターネットの導入、機器、そして世界的・地域的視点に立った業界の財務に関するデータを取りまとめています。
GSMAの最高戦略責任者であるHyunmi
Yangは、次のように述べています。「この最初の年次報告書となる世界のモバイル動向は、GSMAインテリジェンスの重要なデータや分析を取りまとめ、世界のモバイルエコシステムを形作るメガトレンドについて、包括的な見解を提供しています。今年の報告書では、とりわけ今や中国を抜いて業界の重要な成長市場になったインドなど、アジアにおけるモバイルへの大規模な移行や、スマートフォンが原動力となって、インターネットユーザーの新世代を生み出している“モバイル優先”インターネットへの移行ついて、その証拠を示します。また本調査は、自動化の新時代を迎え入れる上で、人工知能とモノのインターネットが果たす役割についても浮き彫りにしています。」
世界のモバイル動向に関する報告書の2016年版は、メガトレンド、消費者に関する分析情報、業界の業績とモバイルエコシステムの力学、将来の展望、地域的展望の5つのセクションによって構成されています。
報告書は、以下の重要なメガトレンドを取り上げています。
モバイルエコシステムの原動力となったアジア
2020年までに、モバイルネットワークに接続する人々が世界で10億人以上増える見通しです1。この新規ユーザーの約3分の1はインドのユーザーで(3億3700万人)、インドが中国を抜き、世界で最も重要なモバイル成長市場となりつつあることを明確に示すことになります。中国でも加入者が2億人以上増える見通しのほか、インドネシア、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマーも加入者の純増加に貢献します。2020年末までに、世界で新規加入者が11億人増える見込みですが、これらのアジア6市場がその約60パーセントを占めるでしょう。
インターネットと言えばモバイルインターネット
新たにモバイル加入者となるのは若い世代の人々で、“モバイル優先”だったり、“モバイルのみ”のインターネットユーザーである可能性が高いでしょう。現在世界人口の46パーセントがインターネットアクセスに携帯電話を利用しており、その数は2020年までに60パーセントに増加する見通しです。この間、固定インターネットを利用する世帯数はごくわずかしか増えないため、世界のインターネット普及率をけん引する重要な要素となるのは、携帯電話を保有する人々の増加です。3G/4G機器およびネットワークの低価格化と利用拡大が進んでいることも、この現象を後押ししています。現在、急成長を遂げているモバイルインターネットの普及率が低い市場に、インド(人口の32パーセント)やサハラ以南アフリカ(25パーセント)があります。
スマートフォンが低所得市場でも君臨
調査によれば、スマートフォンは今や、最も一般的に所有されている消費者向け電子機器であるかもしれません。例えば英国では、モバイル接続におけるスマートフォンの普及率は71パーセントに上ります。例えば英国では、モバイル接続でスマートフォンが占める割合は71パーセントに達しています。さらに、欧州のその他の地域は60~70パーセント、米国は75パーセント、韓国やシンガポールなどの一部のアジア市場は80パーセントを上回ります。一方、先進国市場の多くはスマートフォンの増加が頭打ち状態です。それに対して、インドのスマートフォン普及率はわずか25パーセントで、その台数は年間30パーセント増加しています。本調査は、低所得国(1人当たりのGDPが1万ドル未満)のいくつかは2020年までに、スマートフォンの普及率が最も高度に発達した地域同様、60~70パーセントに達し、モバイルインターネットユーザーの新たな基盤を構築することになると予測しています。この動向は、継続的な機器の低価格化と所得の増加によって後押しされています。
売上高はプラットフォームとコンテンツに移行
世界のモバイルサービスの売上高は2020年まで、年間約2パーセント増加する見通しです。加入者増加の失速と共に、売上高の有機的成長は減速していますが、モバイルインターネットの普及拡大と高速ネットワークへの移行によって生まれている新たな収益機会によって相殺されています。音声、SMS、モバイルデータの年間売上高を合計すると、2020年には1兆5000億ドルを超えると予測されています。しかし、モバイルエコシステム全体の売上高を見た場合、これらのサービスが占める割合は現在の41パーセントから2025年には38パーセントへと減少する見通しです。それに対して、ネットフリックスやスポティファイといったサービスなど、コンテンツサービスの売上高は現在の3パーセントから2025年には17パーセントへと増加する見込みです。
人工知能が大きな実現化要因に
人工知能(AI)が、コネクテッドカーやスマートホームなど、多数の新興分野を加速させる触媒として台頭しています。AIの初期激戦区となるのは、アップルのSiriやアマゾンのAlexaなどに代表される、パーソナルアシスタント(もしくはボット)です。これらのサービスは、広範なアプリケーションにわたって機器やデータを調整できる“音声インターフェース”を提供し、例えばAmazon
EchoやGoogle
Homeといった音声制御ハブを作り出しています。そして大手企業と新興企業の両方から成る、AIに重点を置いた企業のエコシステムが登場しています。AIは昨年、23億ドルのベンチャーキャピタルを集めているほか、現在進んでいる合併・買収活動の大きな焦点となっています。
世界的なモバイル動向に関する2016年の報告書は、GSMAインテリジェンスの占有的なデータと調査を基にしており、サードパーティー情報源から選択したデータによって裏付けられています。GSMAは本報告書を毎年公表して、モバイルエコシステムに関する知見を提供し、業界が将来的な革新と成長の分野を見出せるように支援する計画です。本報告書はwww.gsma.com/globalmobiletrendsから無料でダウンロードできます。
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GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち約300社は携帯電話機および端末メー
カー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参
加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベント
の開催も行っています。
詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA
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