米マサチューセッツ州ウィルミントン--(BUSINESS WIRE)--サイバーセキュリティー企業として2015年ガートナー・セキュリティー意識トレーニング・マジック・クアドラントでリーダーに認められたセキュリティー・イノベーションのチーフサイエンティストを務めるウィリアム・ホワイト博士が、カナダのオンタリオ州オタワで開催される第4回国際暗号モジュール会議で講演を行います。








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国際暗号モジュール会議(ICMC)は商用暗号技術に関する世界の専門家のフォーラムであり、その規模は拡大しています。今年で4回目となる例年恒例の会議は5月に開催され、20カ国以上の業界リーダーが参集し、暗号モジュールを作成・使用・試験する人々が直面する独自の課題について、特にFIPS
140-2、ISO/IEC
19790、コモンクライテリアなどの規格に大きな力点を置きながら検討します。この会議は目的を焦点化して組織化されたユーザーコミュニティーの発展に貢献しています。ICMCでは規格に準拠するための技術設計上の問題を検討しますが、技術進歩によって現行規格に絡んで生ずる課題に特に力点を置きます。



今回の会議において、ホワイト博士は認定暗号モジュールにおける耐量子性について講演します。この講演の中で、ホワイト博士はリスクについて検討し、またIETFのTLSワーキンググループに検討案として提出された耐量子ハイブリッドハンドシェークをベースに、考え得るソリューションの全体像について述べます。この耐量子ハイブリッドハンドシェークはワンタイムキーに基づく耐量子鍵交換と、従来の標準的な認証付き鍵交換とを組み合わせたものです。この講演では、さまざまな認定枠組みがある中で、この方式の受容性を検討し、またFIPS
140-2など一部のケースでは、耐量子ハイブリッド方式は暗号の実行対象となるモジュールにとって受容可能な認定モードとなるはずであり、従って機密性と同時にデバイスの認定状態も維持できるはずであることを主張します。ホワイト博士は次のように説明しています。



「もし量子コンピューターが予想以上に早く開発されるとすると、新しい耐量子アルゴリズムを承認・実装する時間を考慮すれば、セキュアではないモジュールを認定してしまうことになりかねません。さらに悪いケースとして、認定モジュールによって暗号化されたデータが、耐量子暗号アルゴリズムのオプションを持つ非認定モジュールで暗号化されたデータよりも脆弱、という事態も考えられます。」



ウィリアム・ホワイトは公開鍵暗号の新規格を検討するIEEE 1363ワーキンググループの議長であり、また公開された2つのIEEE規格(IEEE
Std 1363.1-2008とIEEE Std 1609.2-2006)とASC
X9規格X9.98の技術エディターを務めてきました。セキュリティー・イノベーションへの入社前にはエヌトゥルークリプトシステムズの最高技術責任者(CTO)を務めていました。また以前、アイルランド・ダブリンのボルチモアテクノロジーズのシニア暗号技術者でした。ホワイト博士はオックスフォード大学でニューラルネットワークにおける統計力学で博士号を取得し、トリニティ・カレッジで学士号を取得しています。



セキュリティー・イノベーションについて



2002年以来、セキュリティー・イノベーションはサイバーセキュリティー・リスクの分析および低減に関して、マイクロソフト、ソニー、GM、ディズニー、グーグル、デルといった世界の大手企業の信頼できるパートナーとなっています。ガートナー・セキュリティー意識トレーニング・マジック・クアドラントにおいて2年連続でリーダーに認められたセキュリティー・イノベーションは、車載、デスクトップ、ウェブ・アプリケーション、モバイル端末、クラウドといった最も厳しい環境で秘密データのセキュリティー確保と保護に努めています。セキュリティー・イノベーションは非公開会社であり、米国マサチューセッツ州ウィルミントンに本社を置いています。詳細情報については、www.securityinnovation.comをご覧ください。



国際暗号モジュール会議(ICMC)について



ICMCは暗号モジュールユーザーフォーラム(CMUF)が主催しています。CMUFは、非機密の暗号モジュール(CM)や非機密の暗号アルゴリズムの開発者、ベンダー、試験機関、その他関係者と、国家組織・国際組織・多国間組織の多様な委員会、スキーム、政策立案者らの間で、発表と交流の場を提供しています。詳細については、icmconference.orgをご覧ください。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 セキュリティー・イノベーションのチーフサイエンティストが量子暗号の安全性について第4回国際暗号モジュール会議で講演へ