東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 株式会社東芝セミコンダクター&ストレージ社は、データセンターや通信アプリケーションなどの高速通信機器向けカスタムLSI開発に利用可能な10ギガビットイーサネットIPサブシステム(注1)を、IPベンダーのMoreThanIP社(本社:ドイツ)の協力を得て開発し、提供を開始しました。本IPサブシステムは、10
ギガビットイーサネットMAC(Media Access Control:注2) 、PCS (Physical Coding
Sublayer:注3)と高速通信回路(SerDes:注4)で構成され、ASIC や FFSA™ (注5)などの当社カスタム LSI
プラットフォームで利用可能です。








MoreThanIPの実績ある10ギガビットイーサネットIPコアと当社のカスタムLSIソリューションを組み合わせることにより、高品質の10ギガビットイーサネットIPサブシステムを提供することが可能になり、高速通信機器向けのカスタムLSI開発を容易化します。
本IP
サブシステムは、4 レーンXAUI (注6) または1レーン
XFIインタフェース(注7)を実装しており、様々なイーサネットPHYやコントローラASSPに接続可能です。通信の種類ごとに柔軟なフロー制御を可能とするPFC
(Priority Flow Control:注8)
のサポートや柔軟なパラメータ設定に対応することで、データセンターや通信アプリケーションに適しています。



当社は今後も、お客様のシステムの最適化や製品の迅速な市場投入に貢献する付加価値の高いソリューションを提供していきます。



注1:
IPサブシステム:システムLSIを構成する「IP」を組み合わせて構成したもので、高速インタフェースのサブシステムに容易に組み込み可能なIPソリューション
注2:
MAC : フレーム(情報の送受信単位)の送受信方法や形式、誤り検出の方法などのデータ転送制御技術
注3: PCS :
高速イーサネット、ギガビットイーサネット、および 10
ギガビットイーサネット標準のネットワーキングプロトコルの物理層で、データを符号化する処理を行う。
注4: SerDes:
Serializer
Deserializerの略。シリアル、パラレルを相互変換する回路。高速の通信が必要なパラレルインタフェース間をシリアル接続する際などに利用される。
注5:FFSA™:
システムLSIのメタル配線層のみをカスタマイズすることで、従来のASICに比べて、開発費が少なく、かつ短納期で、同等の機能、性能の製品開発を実現できるソリューション
http://toshiba.semicon-storage.com/ap-en/product/asic/structured-arrays.html
注6:
XAUI:4本のシリアル通信により10ギガビットイーサネットを実現する電気的インタフェース
注7:
XFI:1本のシリアル通信により10ギガビットイーサネットを実現する電気的インタフェース
注8:PFC:IEEE
802.1Qbbで定義された通信毎に優先度を与えて効率的な無損失イーサネット通信を実現する技術



* FFSAは東芝の登録商標です。



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ロジックLSI営業推進担当 Tel:044-548-2110
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/contact.html



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 東芝:カスタムLSIソリューション向け10ギガビットイーサネットIPサブシステムの提供開始