モバイルインターネットとモバイルマネーの顧客を7500万人以上抱えるモバイル通信事業者が2020年までに男女格差を縮小すべく取り組む1


バルセロナ--(BUSINESS WIRE)--GSMAは本日、モバイル利用における男女格差の縮小に取り組むコネクテッド・ウィメン・コミットメント・イニシアチブを発足させたと発表しました。まず、モバイルインターネットとモバイルマネーの顧客を7500万人以上抱えるGSMAの通信企業メンバーが、2020年までに低中所得国の何百万人もの女性を新たに接続することを約束しています1。これらの通信事業者は、自社における女性顧客の割合を増やし、男女間の平等と、あらゆる女性と少女に力を与えることを目指す、国連の持続可能な開発目標を支えるために取り組みます。コネクテッド・ウィメンを通じて、GSMAと提携する通信事業者は、すでに女性重視のサービスを提供して、1500万人の女性に恩恵をもたらしていますが、本イニシアチブはそれをさらに発展させるものです。




GSMAのマッツ・グランリド事務局長は、次のように述べています。「世界がますます繋がるなか、女性はそうした動きから取り残されています。GSMAの調査2は、低中所得国でモバイル機器を保有する女性は、男性と比べて2億人少ないと推計しています。そして女性がモバイル機器を所有する場合でも、モバイルインターネットやモバイルマネーといった高度なサービスを利用する可能性は低いため、重要な社会・経済的機会を逃しています。女性が力強く成長する社会は、ビジネスも経済も力強く成長するため、女性がデジタル包摂と金融包摂に確実に参画できるようにすることは、極めて重要です。」



自社の対象市場でコネクテッド・ウィメン・コミットメントに取り組む、GSMAの通信企業メンバーの第一陣には、スリランカのダイアログ・アクシアタ、マレーシアのディジ・テレコミュニケーションズ、インドネシアのインドサット・オーレドー、オーレドー・モルディブ、オーレドー・ミャンマー、バングラデシュのロビ・アクシアタ・リミテッド、ティゴ・ルワンダとトルコのタークセルが含まれます。モバイル通信事業者の現在そして将来の取り組みとして、女性エージェントの増員、女性にとってより安全で魅力的なものになるようにデータチャージを改善、教育プログラムと双方向コンテンツによるデジタルリテラシーの向上などが考えられます。開発途上国で、携帯電話の所有と利用に関する男女間格差を埋めることで、2015~2020年にモバイル業界で推定1700億米ドルの市場機会を開拓できる可能性があります。



コネクテッド・ウィメン・コミットメント・イニシアチブに関する詳細はこちらをご覧ください:http://gsma.com/mobilefordevelopment/the-commitment



通信事業者がコネクテッド・ウィメン・コミットメント・イニシアチブを支持



アクシアタ・グループのJamaludin Ibrahim社長兼グループ最高経営責任者兼マネジングディレクター:「当グループはデジタル経済を加速させるために尽力しているので、モバイル業界におけるデジタル格差の解消を目指すGSMAのコネクテッド・ウィメン・プログラムを歓迎します。通信事業者が、性別の多様化と女性の携帯電話保有を促すためにできることは、まだまだたくさんあります。モバイルサービスの利用が進むと、教育、ヘルスケア、企業、ビジネスで女性や少女の可能性が広がります。このためアクシアタでは、当社が業務を行う市場で、ジェンダー包摂と機会均等を促す取り組みを支持しています。」



ディジのアルバーン・マーティー最高経営責任者(CEO):「ディジは、世界の女性にモバイル接続をもたらすべく、GSMAと共に総力を結集でき、うれしく思います。マレーシアには、インターネットを未だに利用できない女性が600万人いるため、デジタルの男女格差を埋めることで、これらの女性がデジタル経済に活発に参加し、貢献できるようになります。マレーシアのすべての女性をつなぎ、力を与えたいと思います。こうした取り組みは社会・経済的な波及効果を及ぼし、家族、コミュニティー、社会全体の改善につながると確信しているからです。当社はGSMAのコネクテッド・ウィメン・イニシアチブを支援すべく、2020年までにモバイルインターネットの顧客基盤における女性の割合を42パーセントから47パーセントへと増やします。」



オーレドーのグループ最高経営責任者のシェイク・サウド・ビン・ナサール・アル・サーニー閣下:「モバイル技術は人々の生活を豊かにし、新たな成長機会を創出する上で、大きな影響があります。しかし世界の女性の大部分は、携帯電話やモバイルインターネットを利用することが困難なため、こうした機会を奪われています。私たちは、GSMAのコネクテッド・ウィメン・コミットメントを支援でき、うれしく思います。モバイル技術がもたらす機会をインドネシア、ミャンマー、モルジブのすべての女性に拡大し、社会・経済的発展の素晴らしい恩恵を女性も受けられるようにします。」



ティゴ・ルワンダ最高経営責任者(CEO)のTongai Maramba氏:「ティゴ・ルワンダは2020年までに、モバイル金融サービスを利用する女性を39パーセントから45パーセントへと増やすために尽力します。女性は急場の支払いや送金、日々の家計など、家庭の財政管理で大きな責任を担っています。実際、女性は自身の収入の最大90パーセントを家族やコミュニティーに振り向けています。モバイル金融サービスを利用する女性の数を増やすことができれば、女性の生活の質、そして家族とコミュニティーの生活の質を改善できます。」



タークセルの戦略マーケティングディレクター、Ebru Darip氏:「女性に均等な機会を提供することは、タークセルの最優先事項の1つです。当社は企業の社会的責任として、女性の経済包摂から少女の教育まで、広範なプロジェクトに取り組んでいます。また当社の中核事業である通信・技術サービスの提供を、女性のニーズを満たす方法で行っており、その中心にあるのはトルコ全土の280万人の女性をつなぐタークセルのスマート・ウィメン・クラブです。私たちは女性のモバイルデータ利用を改善することに全力を挙げていますが、それはお客さまの生活を支援し、豊かにする上で大きく貢献します。長い間、当社のアプローチの中心に据えている目標を達成すべく、通信事業者が結集するこのイニシアチブに参加でき、誇りに思います。」



-以上-



編集者への注記



1参加する通信事業者は、モバイルインターネットおよび/またはモバイルマネーの顧客基盤で、女性が占める割合を増やすことを約束しています。7500万人の顧客には、本イニシアチブによって確約した現在のモバイルインターネットまたはモバイルマネーの顧客基盤が含まれます。



2http://www.gsma.com/connectedwomen/resources-2/gender-gap/



GSMAについて



GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。



詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA



原文はbusinesswire.comでご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20160222005655/en/



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 GSMAとモバイル通信事業者が、世界中の女性にモバイルマネーとモバイルインターネットを拡大するイニシアチブを発足