米マサチューセッツ州ウォルサム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --がんおよび幹細胞開発の分野における一流企業のミネルヴァ・バイオテクノロジーズは、Stem
Cells誌に当社最新の研究論文が掲載されたと発表しました。論文の表題は「プリミティブな成長因子NME7-ABは安定したナイーブ型ヒト多能性幹細胞の誘導に十分で、この新規成長因子によるリプログラミングは優れた分化をもたらす」(A
Primitive Growth Factor, NME7-AB, Is Sufficient to Induce Stable Naïve
State Human Pluripotency;ヒト多能性Reprogramming in This Novel Growth Factor
Confers Superior Differentiation、DOI: 10.1002/stem.2261)です。




この論文は幹細胞研究と幹細胞療法における大きな画期的成果を報告するものです。すなわち、ヒト幹細胞でナイーブ段階の多能性を誘導する簡素な方法です。山中教授は、成人の細胞を時間に逆行して本人の幹細胞へとリプログラミング(初期化)することができる4種類の遺伝子の発見に対し、ノーベル医学賞を受賞しています。ミネルヴァは、さらに早期の「ナイーブ」段階と呼ばれる胚期様段階までこのリプログラミングを継続させるプリミティブな成長因子NME7-ABを発見しました。研究室で培養されたヒト幹細胞はより後期の「プライム」と呼ばれる段階にあります。ナイーブ型幹細胞はまだ分化を開始していないため、移植用の成熟細胞へ分化誘導するのが容易です。他社はプライム型幹細胞をナイーブ段階に変換していますが、その方法は複雑でコストが高く、多くの場合に核型異常をもたらします。それらの方法は生化学的阻害剤、導入遺伝子、LIF、FGF2、マウスフィーダー細胞またはそれらの馴化培地のカクテルを必要とします。ミネルヴァ・バイオテクノロジーズは今回、短縮型のヒト組み換えNME7タンパク質が、阻害剤、導入遺伝子、フィーダー細胞、その他何らの成長因子も必要とせずに、ヒト幹細胞で安定したナイーブ段階を迅速かつ容易に誘導することを実証しました。重要な点として、NME7-ABによるリプログラミングは、FGF2使用培地によるリプログラミングより効率が50~100倍高く、フィーダー細胞を必要としません。



ヒト幹細胞でナイーブ段階を誘導する簡素な方法は、基礎科学の研究と今後の幹細胞療法に大きな影響を与えていくはずです。ミネルヴァのナイーブ型幹細胞システムは幹細胞生産を効率化して低コスト・高スループットを実現し、幹細胞由来細胞の品質を向上させ、遺伝子編集をルーチン作業化します。



ミネルヴァは3種類の幹細胞製品を販売しています。これらは1)成長因子NME7-AB、2)抗体接着コーティングMN-C3、3)分化を誘導し奇形種形成のリスクを排除するMUC1*ecdペプチドです。ミネルヴァのナイーブ型幹細胞システムは現在、世界各国の一流幹細胞研究所で使用されています。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 ミネルヴァがナイーブ型幹細胞成長因子を発見