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ビットコイン・ブロックチェーンの大手トランザクション処理企業がインテグレーション/リセラーパートナーを通じて、2016年第1四半期にチップを市場投入
サンフランシスコ & ジョージア共和国トビリシ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
ビットコイン・ブロックチェーンのインフラストラクチャーを供給する世界的大手トランザクション処理企業のビットフューリー・グループは本日、フルカスタム設計の16nm特定用途向け集積回路(ASIC)チップを量産すると発表しました。これはビットコインネットワークに比類のないエネルギー効率をもたらすものです。
厳格な試験を行った結果、ビットフューリーの新しいチップは傑出したコンピューティング性能を備えていることが実証されました。設計目標は毎秒40ギガハッシュで、ギガハッシュ当たりの電力効率は0.06ジュールでした。試験に用いられた新しいビットフューリー製チップのエンジニアリングサンプルは、計測された電力効率が平均してギガハッシュ当たり0.055ジュールから0.07ジュールの範囲を示し、ビットフューリーの16nm
ASICチップはエネルギー効率において業界をリードする製品となります。
ビットフューリーの16nm
ASICチップは、電力効率が傑出していることに加えて、0.35Vの低電源電圧でも動作できます。チップの静的な部分は0.28Vの低電源電圧でも機能します。トランジスターが低速サブスレッショルドではなくアクティブモードで動作する既存のシリコン素子とシリコン設計手法では、この水準の生産性を達成することはこれまで不可能でした。毎秒55
Ghから最大で毎秒180 Ghまでの動作モードでのJ/Gh指標はほぼ0.0011の線形関係となりますが、毎秒40~55
Ghでは勾配のある状態からプラトーに収束します。
ビットフューリーのバレリー・バビロフ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「私たちは非常に優れた16nm
ASICチップの量産を開始できることをとても喜んでいます。当社のこれまでの懸命な努力が、最終的に私たちの期待を十分に満足させるものとなりました。従来のテクノロジーが、性能面で当社の新しい16nmテクノロジーと競合することはほとんど不可能だと、私たちは思います。ビットコイン・コミュニティーの責任ある一員として、当社はインテグレーションパートナーおよびリセラーと協力して、当社独自のテクノロジーを広く普及させ、ネットワークの分散化を確実に維持し、共に手を取り合ってエクサハッシュ時代へと着実に進みたいと考えています。ビットフューリーは、当社のインテグレーション/リセラープログラムへの参加に関心をお持ちのあらゆる企業を心より歓迎します。」
GUCのジム・ライ社長は、次のように語っています。「私たちはこれまでビットフューリーの経験豊かなIC設計者と緊密に協力してきました。ビットフューリーがこの傑出した成果を挙げるための一助となることができ、うれしく思います。GUCは、ビットフューリーとGUCの協力関係が両社にとって初めての16nmフルカスタム設計のテープアウトとして結実したことを誇りに思っています。」
ASIC 16nmチップのその他の重要な背景情報
すべてのビットフューリー製16nmチップは、毎秒100ギガハッシュ以上のコンピューティング性能を実現します。平均すると、ビットフューリー製16nm
ASICは空冷式による毎秒140ギガハッシュから、浸漬式冷却による最大毎秒184ギガハッシュまでの範囲で演算が可能です。これにより、ビットフューリーのカスタムメイドシリコンは、シリコン単位面積当たりの計算効率で絶対的に抜きん出ています。
ビットフューリーは、来たる「エクサハッシュ時代」、すなわちビットコイン・ネットワークのコンピューティング性能が毎秒1000ペタハッシュ(10の18乗ハッシュ運用)を超える時代に必要となるコンピューティング性能の継続的な拡大をサポートする点で、独自の能力を備えた初のビットコイントランザクション処理企業です。その理由は、ビットフューリー製16nmチップが、一定のエネルギーレベルにおいて、ビットフューリーが現在投入している28nm
ASICの最大4倍のコンピューティング性能を発揮するからです。このため、ビットフューリーの16nmチップを用いると、今日の競合ソリューションと比較してエネルギー効率とコンピューティング性能の大幅な向上が実現できます。
ビットフューリーは、カーボンフットプリントを最小化するという誓約を忠実に守り続けるべく、自社のデータセンターのエネルギー効率を高めるために絶えず努力しています。当社はすでにデータセンターの電源供給に再生可能エネルギーを使用し、エネルギーのオーバーヘッドコストをインターネット最大手の半分以下に抑えるとともに、温室効果ガスの排出量をさらに削減するための新たな方法を常に模索しています。この取り組みにおける重要な一歩として、ビットフューリーがジョージア共和国のトビリシに先日開設した40メガワット対応のデータセンターでは、自社独自の浸漬式冷却技術が導入されています。
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上述のすべての数値は、実物のシリコンサンプルで計測されたものです。製品のマイレージはこれと異なる可能性があります。シリコン素子の物理特性により、チップは並外れて低い電力消費量、または並外れて高いコンピューティング性能を示すことがありますが、これらは同時に起こりません。
ビットフューリー・グループについて
ビットフューリー・グループは、ビットコイン・ブロックチェーンのインフラストラクチャーを供給する民間トランザクション処理企業として世界最大です。2011年にバレリー・バビロフとバレリー・ネベスニーにより設立されたビットフューリーはサンフランシスコ、ワシントンDC、香港、アムステルダム、ロンドンに運営オフィスを置き、アイスランドとジョージア共和国にデータセンターを構えています。ビットフューリーは、カスタムメイドの特定用途向け集積回路(ASIC)によって持続可能な利益を引き出します。このASICは、マイニングのマージンを押し上げるパラメーターである最高の処理性能と共に最低の消費電力を達成するように最適化されています。ビットフューリーは過去の何世代かのシリコンの供給に成功するという素晴らしい実績を持ち、6~12カ月ごとにワット性能を少なくとも2倍にするというロードマップを持っています。ビットフューリーの経営陣および重役は、シリコン工学、業務の確立、事業の収益化で実績をあげている業界に精通するベテラン勢で構成されています。
BitFuryはビットフューリー・グループ・リミテッドの登録商標です。
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