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非常に高い安全性が要求される電動パワーステアリングシステム(EPS:Electric Power
Steering)、ブレーキシステムなどでは、機能安全規格ISO 26262で規定されている最も高い自動車安全度水準であるASIL-D注2を求められるケースが多くなっています。
本製品は、製品自身の動作異常を監視する機能として電源の高電圧・低電圧検出や過熱検出、周波数異常検出を、また外部のマイコンの動作異常に対する監視機能としてウォッチドッグタイマの異常検出回路を内蔵しています。さらに、Latent-fault(潜在的な故障)を検出するために異常検出回路の診断回路を内蔵し、機能安全の向上を図っています。
加えて、当社では様々なシステム異常を想定した機能安全分析を実施しており、ユーザーが安全設計・安全分析を行う上で必要となる機能安全FMEDA注3などの各種ドキュメントを提供します。
新製品の主な特長
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品番 | TB9044FNG | |
量産開始予定時期 | 2017年10月 | |
量産規模 |
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出力電圧 | 400mA出力(1回路):5.0V±0.1V
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出力電流能力 | 400mA出力(1回路)、100mA出力(3回路) | |
動作電圧範囲 |
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異常検出回路 | バッテリ電源の低電圧検出回路、DC-DCコンバータ(6V)の高電圧検出回路、シリーズ電源(5V)の高電圧/低電圧検出回路、IC内部過熱検出回路、IC内部発振周波数監視回路、MCU監視用ウォッチドッグタイマ回路 | |
パワーオンリセット | 外部コンデンサによる時間調整可能 | |
ウォッチドックタイマ | ウィンドウ方式(高速検知及び低速検知は独立して時間選択可能) | |
ウォッチドック停止制御 | ウォッチドックタイマセレクト(WS端子)による動作と停止切替可能 | |
動作電源電圧範囲 |
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動作温度範囲 |
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パッケージ | HTSSOP48-P-300-0.50(6.1mm×12.5mm×1.0mm) | |
注1:
機能安全とは、電気・電子システムの機能不全が引き起こす故障によるリスクを許容できるレベルまで下げるという考え方です。特に第三者に対して、システムが安全であることを合理的に説明できることが重要となっています。自動車向け機能安全の規格である「ISO26262」では、機能安全を正しく実現するための開発プロセスなどが規定されています。
注2:
ASIL:Automotive Safety Integrity Level (自動車安全度水準)
注3: FMEDA:Failure
Modes Effects and Diagnostics Analysis (故障モード影響診断解析)
注4:負荷に直列に電圧制御素子が接続された、定電圧電源回路
注5:SPI:Serial
Peripheral Interface(同期式シリアル通信)
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