ロンドンと深センだけで4億4000万米ドルの経済効果


香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --
GSMAの新たな報告書によれば、モバイルブロードバンドにCバンド帯を追加的に利用することで、ロンドンと深センだけで、現行サービスの提供を維持しながら、さらに4億4000万米ドル(4億ユーロ)の経済効果が生まれます1。GSMAとファーウェイ(華為技術)2による分析を基にプラム・コンサルティングがまとめた本調査報告書「Use
of C-Band Spectrum for Mobile Broadband in Cities: London and
Shenzhen(モバイルブロードバンド向けCバンド帯の都市での利用:ロンドンと深セン」は、ロンドンと深センにおけるCバンド帯でのモバイル事業の影響に着眼したものです。



本報告書の結果は、ジュネーブで開幕した世界無線通信会議(WRC-15)と同時に香港で開催されているグローバル・モバイル・ブロードバンド・フォーラムで本日発表しました。WRC-15は、モバイルブロードバンドとCバンド帯の今後の周波数帯割り当ての決定で極めて重要な役割を果たします。これはこの会議で検討中であり、今後のデータ需要を満たす上での鍵となります。



報告書では、世界中の規制当局に緊急に求められることとして、特に人口密度の高い都市部で、モバイルデータトラフィックの大幅増への対応に必要な周波数帯割り当てへの対処が強調されています。Cバンド帯により、動画のような高データレートサービスの提供をサポートする大規模な隣接チャンネルが提供できます。



モバイルデータトラフィックは、世界中で急拡大を続けています。英国情報通信庁(Ofcom)によれば、英国でのアクティブ接続1件当たりの毎月の利用量は過去3年間に毎年50パーセント増加しており、2014年6月までに0.5ギガバイトを上回りました。すなわち、ロンドンの総データトラフィックは、控えめに見積もっても月に7ペタバイトになります。プラムは、今後15年間でロンドンのモバイルデータトラフィックの平均年間成長率は35パーセントになると予測しており、深センでも2030年まで同様のペースで増加すると予想されます。



報告書では、Cバンド帯のモバイルブロードバンドでの利用は、モバイルサービスを衛星や固定リンクのサービスなど、この帯域の他のユーザーと共存できるようにする共有技術の開発を通じて達成され得ることを示しています。プラムの調査やその他の独立調査3では、衛星設備の周辺に半径5キロメートルの除外ゾーンを設けた場合に、Cバンド帯スモールセルが衛星サービスとうまく共存できることを示しています。この帯域を利用する固定リンク・サービスやポイントツーマルチポイント・サービスの継続的な提供を確実に保護するために、同様の対策を取ればよいでしょう。



ファーウェイのワイヤレスネットワーク担当プレジデントのデビッド・ワンは、次のように述べています。「世界中の政権は、より人口密度の高い環境での高速接続に対する需要を満たすために、連続帯域のさらなる利用を可能にする必要があります。WRC-15で行われるCバンドの議論は本会議ならではの機会であるため、見逃せません。今回の共同報告書では、既存サービスとの共有を基本としてモバイルブロードバンドでCバンドを利用することの大きな社会・経済的メリットを浮き彫りにしています。」



GSMAのアジア担当ヘッドのアラスデア・グラントは、次のように述べています。「Cバンド帯により、事業者は都市の中心部で消費者に高速モバイルブロードバンドを提供しやすくなります。私たちは、モバイルインターネットの未来を保護し、その確かなメリットを世界中の市民に提供するために、WRC-15を機にこの決定的に重要な帯域を割り当てるよう、各国政府に強く求めます。」



報告書を入手するにはwww.gsma.com/spectrum/use-of-c-band-spectrum-for-mobile-broadband-in-cities-london-and-shenzhenにアクセスしてください。



-以上-



編集者への注記



1
経済効果は、モバイルブロードバンドサービスのサポートに追加の周波数帯を利用することで回避されるインフラコストに基づく。これらは、Cバンド帯の利用なしにトラフィック需要をサポートするために必要なインフラ要件を考慮して、Cバンド帯が利用可能な場合のインフラコストの差から算出。



2
ファーウェイは、本報告書のナレッジパートナーとして、その世界市場分析、研究開発・技術チーム、顧客サービスから収集した集合ネットワークデータへの直接的アクセスで貢献。



3
トランスフィニットはGSMAのために数々の報告書を作成しており、その中で屋外のスモールセルとFSS受信装置は地形により5キロメートルのオーダーで離して運用できると報告。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 新たなGSMA報告書でモバイルブロードバンドでのCバンド帯利用の経済効果が明らかに