食品に技術革新の波がきている今、「完全食」(=一品で必須栄養素を完全に摂れる食品)が盛り上がっています。「自炊する時間がない」「栄養バランスを考えるのは難しい」……そんな悩みを、極限までミニマルになった食事が解決してくれるかもしれません。 本連載「食べてみたシリーズ」では、様々な新食品を徹底検証。調理過程や実食レポで、その実態に迫ります。


 



SF作家の巨匠、星新一先生の短編作品に「処刑」という作品があります。


この作品では死刑囚である主人公が、ボタンを押すと水が出てくる機械を持たされて刑務所に送られるところから話が始まります。


そしてこのボタンは何度か押しているうちに爆発して主人公は処刑されてしまう・・・という話なのですが、今回はその機械ではなく、もう一つの小道具の話です。


 


この作品には、水に溶かして飲むだけで一食分の栄養が取れるという瓶詰めの薬が小道具として登場します。


囚人たちは薬を溶かした水だけの味気ない食事を取って生きながらえるという悲しい設定なのですが、当時中学生だった僕は「なんて便利な薬なんだ」と感嘆していました


 


忙しく働いてる皆さんの中にも「そんな薬があったら欲しい!」と思っている人は、実は結構いるのではないでしょうか。


実は、すでに現実でこんなSFみたいな商品が販売されているというのです。それがこちらのバランス完全食『COMP』です。


 



 


申し遅れましたが、私はBUSINESS LIFEエンジニアのIと言います。



このCOMPという商品、斬新な技術や物事の効率化を求めるエンジニアたちの心を掴んだようで、エンジニア界隈では有名になってきています。


自分も「SFチックで面白い」というネタ的な興味からTRIAL PACK(お試しパック)を頼んでみましたが、今ではすっかり生活の中に定着しています。


 


社内でもオススメしてみたところ「これはエンジニアに限らず、あらゆるビジネスパーソンに役立つのでは」と声が上がり、今回記事を書かせていただくこととなりました。


 


完全食「COMP」とは?


COMPは必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを理想的に配合した完全バランス栄養食です。


 


一日の平均必要カロリー2200kcalあたりのCOMP栄養価。n-3脂肪酸やビタミン群の数値が飛び抜けて目立つ(「COMP」公式サイトより)

 


水に溶かして飲むパウダータイプ、あらかじめ溶かしてあるドリンクタイプ、同様の成分をゼラチンで固めたグミタイプの3種類があります。


 


(左)欲しい時にすぐ飲めるCOMP DRINK。6パック7410円 (中央)液体と混ぜて飲む粉末タイプのCOMP POWDER。12パック5000円 (右)COMP GUMMY。10パック4750円

 



中でも自分が愛用しているのはパウダータイプのもので、粉を溶かすための専用シェイカーも一緒に購入しています。


1袋につき一食分、96グラムの粉末が封入されていて、これを200mlほどの液体に溶かして飲むことで、400kcalを栄養バランスよく摂取できます。


 


COMPがビジネスパーソンに効く3つの理由

 


このCOMP、「栄養ドリンクや機能性食品と何が違うの?」とか「精神的にキツくない?」といった疑問の声を多数耳にします。

そこで今回は、ビジネスパーソンがCOMPを生活に取り込むことで得られる3つのメリットを、ご紹介させていただきます。


 


メリット①:栄養とコスパのバランス


なんとこちらのCOMP、12袋で5000円(税込)、1袋あたり420円程度で一食分の栄養を摂ることができます。


毎食コンビニ弁当や外食で、つい食費がかさんでしまう人にとって、ワンコイン以下で得られるのはとても利点です。


 


とはいえ、コスパの話だけすれば「カップラーメンの方が安い」とか「菓子パンの方がカロリーが多く摂れる」と思う方もいるでしょう。


しかし、こうした炭水化物だけでカロリーを摂取するタイプの節約法は、栄養が著しく偏ってしまうという大きなデメリットがあります。


私の友人にも、出張の間の1ヶ月間、毎食カップ麺だけの食生活を続けた結果、栄養失調に陥ってしまったという失敗をしてしまった人がいます。


 


また、こうした食生活は肥満の原因にもなりやすいですよね。

逆に「昼食はサラダだけ」みたいな食事の取り方も、エネルギー不足や低血糖を引き起こし、仕事のパフォーマンスを落としてしまいます。


 



 


また、「不足している栄養をサプリで補っている」という人も、COMPが全ての栄養素をバランス良く配合しているので、サプリに頼る必要がなくなり、その分の費用が浮くというメリットもあります。


この「できるだけ節約をしたい」「だけどパフォーマンスは維持したい」という人が、どちらも犠牲にすることなく栄養を摂取できるのがCOMPなのです。


 


メリット②:究極の時短


 


「ドリンクだけの食事なんて精神的につらくないか?」という疑問をよく持たれますが、むしろ自分の場合、COMPを生活に取り入れてから気持ちに余裕ができました。


というのも、この食品の優れているもう一つの側面は「調理から摂取までの時間が劇的に短い」という点です。


 


仕事が忙しい日や、残業で遅い時間に帰ってきた日に、「今日は何を食べよう」「どこで食事を買おう」と考えることすら億劫な日ってありますよね。


しかも自炊の場合、食材を買いに行って、買うものを選んで、調理して、食器や調理器具を片付けてと、これだけで1時間以上の時間がかかってしまいます。


美味しい食事が気持ちを回復させるとはいっても、日によっては「食事のせいでかえって疲れてしまう」というタイミングがよくあると思います。


 



 


しかしCOMPの場合、「飲もう」と決めて水に溶かし、飲み終えるまでほんの数分しか掛かりません。洗い物も、後片付けもシェイカーを1つ洗うだけです。


これによって稼いだ1時間以上の時間を、娯楽の時間に当てたり、家事や勉強の時間に有効活用すれば、生活に余裕が生まれます。


 


確かに栄養ドリンクなどでも時短は可能ですが、過剰なカフェインや糖類が健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性もありますよね。


毎日を忙しく過ごすビジネスパーソンにとって、食事を効率化するという選択肢は非常に心強いものでしょう。


 


 


メリット③:普段の食事をより楽しめるようになる


 


ここまで良いところばかり上げてきましたが、完全食と呼ばれるCOMPにも難点があります。

それは「毎日COMPだけだと飽きてしまう」という点です。


 


WEB上では『1ヶ月COMPだけで生活してみた』といった挑戦記事をたびたび見受けますが、どれも最後の方は「精神的につらくなった」という残念な結末ばかりです。


オススメしている自分としても1週間以上COMPだけは辛いものがありますし、たとえ他の食品だったとしても1ヶ月食べ続ければ飽きてつらくなってくるでしょう。


こうした企画はあくまで“ネタ”の域を出ませんし、「飲むのがつらいものだ」という誤解した印象を持ってしまった人もいるのではないでしょうか。


 


COMPを適切に生活に取り入れる方法としてオススメしたいのは、“週に数回飲む”という程度のとり方です。


たとえ普通の食事にしたところで、毎日毎回お金や時間をかけて、栄養バランスを気にしながら料理を取るのはつらさが生じてしまいます。


 


「今日は忙しいからCOMPで、明日は時間をかけて料理をする」とか「二日間はCOMPで節約して、週末は浮いたお金で外食をする」という緩急をつけられるのが、COMPの最大の長所だと利用していて感じました。


「栄養をとるための食事」と「楽しむための食事」を使い分けることで、前者はより機能的に、後者はより楽しくなるのです。




→NEXT:編集部もCOMP試飲!衝撃の食体験





 


編集部も試飲してみた!衝撃の食体験

 


エンジニアのIさんの勧めで、編集部でもランチがわりにCOMPを試飲してみました。以前から話題にはなっていたものの、実物を目にするのは初めて。まるで薬品か化粧品のようなデザインのパッケージに「徹底してるな……!」と呟く編集部員もいました。


 


一食400kcalあたりの三大栄養素は糖質55g、脂質13g、タンパク質15g

 


 


「粉末を入れる→水を入れる→混ぜる」の3ステップであっという間にできてしまうCOMP。シェイカーに粉を入れますが、仮にも昼食を作っているはずなのに化学実験をしているかのよう。


 



 


よく混ぜてから紙コップにゆっくり注がれた液体は、白っぽいベージュ色をしていました。極限まで無駄を削ぎ落とした姿は衝撃的です。


 



 


周囲の反応を伺いながらCOMPを口に含むと、なんとも言えない表情が浮かびます。


 


「思ったほど飲めない味じゃなかった」


 


「この味を知っている気がするけど、なんの味だろう」


 


「小麦粉を溶かしたような味ですね」


 


「スムージーと合わせるといいかも」


 


常飲しているIさんの場合、普段は牛乳を混ぜて飲んでいるそうです。


 


「ややクリーミーな乳飲料といった風味になりますよ」


 


公式サイトではコーヒーに混ぜてソイラテ風にしたり、粉末のスープ飲料と混ぜるなどのレシピが公開されています。



◆公式サイト「COMP 完全食」



 


COMPグミも試食してみた
強烈な色をしたグミタイプ。スタイリッシュなパッケージからは想像できない

 


さらに、携帯食料として人気のグミタイプも試食してみました。

パックの封を切った瞬間、強い匂いが広がります。匂いのクセが人を選ぶ商品かもしれません。


食べてみると十分なかみごたえが感じられます。噛むのに時間がかかり、一食分(105g)を一気に食べるのは難しそう。一食を全てグミでまかなうのではなく、作業中の間食としてつまむと良さそうです。


 


気になる味の評価は編集部でも大きく分かれました。


 


「言い表しにくい味ですね……」


 


「ビタミン剤を固めたような味がしません?」


 


「普通に美味しいと思いました!」


 


栄養士のAさんからは「これは乾燥酵母の味」という不思議な感想も。


 


しかし「これ一品だけで食事は完璧」という安心感が完全食のいいところ。いきなり試すのには抵抗があるというあなたも、まずはパウダータイプ3袋とグミタイプ2袋がセットで1000円の「TRIAL PACK」からお試しになってみてください。


 


次回予告

 


次回の完全栄養食は「体にいいラーメン」を謳う「BASE RAMEN」を徹底調査! 「脂っこい」「手軽だけど太る」というイメージがありながら、悪魔的な魅力を放つ”ラーメン”。BASE RAMENを実食し、お手軽さと健康への配慮が両立するかを検証します。


情報提供元: BUSINESS LIFE
記事名:「 多忙なビジネスパーソンこそ飲みたい完全食「COMP」気になる味は…|食べてみたシリーズ