職人不足にどう立ち向かう?約30名の自社職人を育てる住宅会社の人材戦略 創業127年の住宅会社が約10年かけて取り組む「多能工職人育成」を学ぶ視察会を11月7日に千葉県で開催
@Press 2026年10月14日 09:30:00
ハウジング重兵衛視察会 in 千葉
JMCAの様子
ハウジング重兵衛代表取締役社長 菅谷 重貴氏
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ハウジング重兵衛視察会 in 千葉
建設業界では、技能者の高齢化と若手人材の不足が続いています。国土交通省によると、建設技能者のうち60歳以上は25.8%を占める一方、29歳以下は11.7%にとどまっています。さらに、全国8職種の建設技能労働者の需給状況は、2026年7月時点でも1.2%の「不足」。住宅の建築やリフォームを支える職人が減少する中、「いかに採用するか」だけでなく、「未経験者をどう育て、長く働いてもらうか」が住宅会社にとって重要な経営課題となっています。
こうした中、1899年創業の株式会社ハウジング重兵衛では、2018年から職人の正社員採用に力を入れ、未経験者を含む人材の採用・育成に取り組んできました。同社が2023年に公表した情報によると、過去5年間で新卒の職人8名を採用。現在では自社正社員として約30名の職人を雇用し、大工・水道・塗装・電気・住宅設備など複数の技能を持つ「多能工職人」の育成を進めています。今回の視察会では、同社の職人育成の考え方や実際の取り組みを学び、住宅業界における人材確保・育成のヒントを探ります。
【建設業界で課題となる、技能者の高齢化と若手の担い手不足】
建設業では、就業者の高齢化と若手人材の不足が長年の課題となっています。上記の通り、国土交通省の資料によると、建設技能者の60歳以上は77.4万人で全体の25.8%。一方、29歳以下は35.2万人、11.7%となっています。60歳以上の技能者については、今後10年間でその大半が引退することが見込まれており、技能の継承や若年層の確保・育成が急務とされています。また、国土交通省が2026年8月に公表した「建設労働需給調査結果(令和8年7月調査)」では、全国8職種の過不足率は1.2%の不足となりました。前年同月の1.6%不足からは0.4ポイント改善しているものの、依然として「不足」の状態が続いています。
建設業では、今後の担い手確保に向けて、若者の入職・定着に加え、処遇改善、働き方改革、生産性向上を一体的に進めることが求められています。
出典:建設業の人材確保・育成に向けた取組を進めていきます~国土交通省・厚生労働省の令和9年度概算要求の概要~
【2018年から職人の正社員採用に注力。自社で育てる仕組みづくり】
こうした業界課題に対し、千葉県を中心に住宅関連事業を展開する株式会社ハウジング重兵衛では、約10年前から職人の採用・育成に注力しています。
同社は1899年創業で、2026年4月時点の従業員数は165名。そのうち約30名を自社正社員の職人として雇用しており、従業員全体の約18%にあたります。さらに、単一の技能だけを持つ職人ではなく、大工・水道・塗装・電気・住宅設備など、複数の技能を身につけた「KENSHI」と呼ばれる多能工職人を育成。未経験者を職人へと育てる「多能工職人育成学校」も展開しています。
職人育成への取り組みを始めてから約10年。近年の離職率は約3%とされ、採用後の育成や定着までを見据えた人材づくりに取り組んでいます。
【職人不足に対応する人材育成の一例、「多能工職人」の育成】
ハウジング重兵衛では、多能工育成の取り組みとして「日本マルチクラフターアカデミー(JMCA)」を展開しています。
同アカデミーでは、座学や校内での実技に加え、実際の住宅リフォーム現場での実習などを通じて、職人として必要な知識や技術を学ぶカリキュラムを実施しています。2024年に公表された第1期の情報では、4名が受講しました。また、現場では、先輩職人などが同行するOJTを通じて技術の習得を支援。施工技術だけでなく、現場での判断力や仕事への姿勢なども評価しながら育成を進めています。
採用した人材がどのように技術を身につけ、現場で活躍できるようになるのか。今回の視察会では、こうした人材育成の考え方や仕組みを学びます。
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JMCAの様子
【現場を訪問し、職人育成の取り組みを学ぶ視察会】
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)では、こうした住宅業界の課題を背景に、2026年11月7日、株式会社ハウジング重兵衛を訪問する視察会を開催します。今回の視察では、職人の採用・育成だけでなく、若手人材の定着、多能工化、地域密着型の経営など、同社が約10年かけて構築してきた仕組みを現地で確認します。
創業から長い歴史を持つ住宅会社が、どのように職人の採用・育成に向き合っているのか。多能工という働き方や育成の仕組みを知ることで、自社の人材確保や育成を考えるきっかけを提供します。
人手不足への対応に悩む住宅会社や、職人の採用・育成体制を見直したい事業者にとって、他社の実践から学ぶ機会となることを目指します。
●当日の主な視察内容
14:00~14:45: グーシュ府馬を視察
14:45~16:20: 菅谷重貴社長による講習会(グーシュ府馬内)
17:20~17:50: 成田ショールームを視察
●ハウジング重兵衛視察会について
名称 : ハウジング重兵衛視察会 in 千葉
日時 : 2026年11月7日(土)13:00~18:00(受付12:30~)
集合場所 : 京成成田駅東口「コンフォートホテル成田」の前(貸切バスで移動)
視察先 : グーシュ府馬/成田ショールーム
対象・定員: 工務店・ビルダー・リフォーム会社の経営者、経営幹部など
最大40名(1社3名まで)
参加費 : JGBA会員:1名10,000円/未会員:1名35,000円
※懇親会は別途実費
主催 : 一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)
申し込み : 事前予約制 https://jgba.net/event/2026-11-7-seminar/
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ハウジング重兵衛代表取締役社長 菅谷 重貴氏
【日本優良ビルダー普及協会について】
日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は、全国の工務店・住宅会社を対象に経営支援を行う団体です。セミナー・視察会・交流会の企画運営や情報提供を通じて、各社が他社の技術や商品開発、経営ノウハウを学び、共有できる場を設けています。
【今後の展望】
JGBAは今後も、全国各地の住宅会社を訪問する視察会や、経営・営業・商品開発などをテーマとしたセミナーを開催します。参加企業が現地で得た知見をそれぞれの地域に持ち帰り、住まいづくりや顧客への提案、企業経営に生かせる機会を提供してまいります。
【団体概要】
名称 : 一般社団法人日本優良ビルダー普及協会
所在地 : 東京都港区赤坂3-5-5 ストロング赤坂ビル4F
代表理事: 田島 亮
設立 : 2021年1月20日
事業内容: 工務店・住宅会社の経営支援、セミナー・視察会・交流会の企画運営など
URL : https://jgba.net/
【取材依頼・お問い合わせ先】
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)
TEL : 03-6277-6079
MAIL: info@jgba.net
情報提供元: @Press