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以前暮らしていた住まいから見え、ずっと間取りが気になっていた向かいのメゾネットマンション。その物件が売りに出されたことをきっかけに購入を決意し、こだわりのリノベーションを行いました。デザインコンクリートを随所に施し、ビンテージな風合いと遊び心を凝らした住まいが完成しました。



2020年

建物/メゾネットマンション(築19年)

市区町村/東京都葛飾区柴又

施工価格/830万円(税抜)

施工箇所/全面改装

工期/2か月

延床面積/94.0㎡(28.48坪)



Before



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以前暮らしていたマンションから、背の高いイチョウの木越しに、本物件のマンションが気になっていたオーナーご夫婦。「どんな間取りなんだろう?」「上下階がつながって見える感じ、あの感じどうなっているのかしら?」と興味を抱いていた本物件が売りに出されていることを知り、内見してみると、そこはLDKに大きな吹き抜けのあるメゾネットタイプの部屋でした。一目惚れに近い感覚で即決。吹き抜けに面した窓からは、花火が一望でき、普段はスカイツリーがよく見える眺望が魅力です。あとは自分たちにとって暮らしやすいように、気になる箇所をどんな風にリノベーションしていくか、オーナーファミリーの夢は膨らみます。



ヴィンテージ仕上げのエントランス



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「ロードバイクを飾りたい」というご主人のリクエストと、「靴の収納場所と背の高い物入れが欲しい」という奥様のご要望、そしてご夫婦共通の「ビンテージ感のあるダークなカラーコーディネート」を反映。デザインコンクリートを用いて、壁と床をスタイリッシュなモルタル調に仕上げました。バイクを飾る壁面には、アクセントとしてヘム材のシングルパネルをウォルナット色に塗装。抜け感を出すために、隣の部屋につながる内窓をハイサイドにレイアウトし、採光と通風にも配慮しています。



大人も子どもも楽しめるリビング&ダイニング



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今回のリノベーションで一番のポイントは、このリビング&ダイニングでした。小学校に上がるお子さまとの3人暮らしを楽しむことを重視されていたオーナーご夫婦。十分な部屋数があるものの、家族ができるだけ各部屋にこもることなく、リビングに3人が集まり、時には一緒に、時には思い思いに楽しめる空間を目指しました。「家族みんなでゆったりテレビを見られる空間と、お子さまにとって秘密基地のようなスペースがあったら嬉しい」というご主人、「テレワークで仕事をするワークスペースとダイニングTV、ソファでくつろげるスペース、3つの機能をすべて満たしたい」という奥様、そして「いつも子どもが目の届く空間」をお二人とも望まれました。そんな想いをカタチにしたのが、全フロアを見渡せる階段スペースの壁面をアクセントの格子にし、TVを掛けることで、カウンター、ダイニングテーブル、ソファのどこからもベストビューを実現。しかも格子の裏には、秘密基地のようなキッズスペースも。奥様のご希望だった、ゆったりとソファから窓越しの花火が楽しめる、そんな空間を叶えました。床材には、床暖房対応のペルゴ(ベルギー製)のウォルナットカラーを採用。糊や釘を一切使用せず、簡単に施工できる点が特長です。2020年の東京オリンピックでも床材として採用されたこの商品は、傷がつきにくく、汚れを落としやすい機能性の高さに注目が集まっています。全体のトーンはグレー、ウォルナットのビンテージ感のあるダークトーンに。アクセントにはオーナーご夫婦が大好きなダークブルーを効かせ、テクスチャー感のある素材をミックスすることで、より深みのある演出を心がけました。また、もともと広いLDKですが、壁の一部をR壁(曲面)で仕上げることで、さらに広がりがプラスされています。



スッキリ、シンプルを心がけたダイニング



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リビング同様、ダイニングのベースライトには薄型のスリムなLED照明を使用。天井が躯体という制限のなかで、天井高を下げることなくコンパクトでスタイリッシュかつ空間にマッチした照明プランをご提案しました。キッチンカウンターに対し、縦向きにレイアウトしたダイニングテーブル。たっぷりとした広さで食事を楽しむことができます。



ヴィンテージ感で気持ちも上がるキッチンエリア



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キッチンは奥様の強い希望によって、グラフテクトの新色「メルクリオカラー」をセレクト。ヴィンテージ感のあるインテリアに、錆びたような面材が、雰囲気をさらにアップさせています。ミーレの食洗機にガスオーブン等、奥様のこだわりがぎっしり詰まったキッチンエリア。天井には埋め込みタイプのライティングレールを設け、鉛色のテクスチャー感のある3つのペンダントライトで演出。見晴らしの良いキッチンからはリビングダイニングを一望することができ、家事をしながらお子さまの様子にも目を配ることができます。また、TVの視聴や窓からの眺めを楽しむことができるため、ここに立つとゆったりとした気分で調理を楽しむことができると、奥様が嬉しそうに話してくれました。



洋食屋の厨房をイメージしたデザインコンクリート



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今回、オーナーファミリーが何より楽しみにしていたのが、キッチンの壁に表現したデザインコンクリート。レンガとモルタルをミックスした立体感のある仕上がりになりました。すべてフェイクですが、近くで見てもまるで本物と見間違えるほど、細部の作り込みはまさに職人の技術力の集大成。本来のレンガを壁に張る場合、どうしても壁が厚くなるのですが、このデザインコンクリートであればフラットに近いまま、効果的に立体感の演出が可能です。どんなカラーで、どんなデザインで、どんな表現をするか、細かなお打ち合わせを進めながら、最終的にこの表現に決まりました。テーマパークや商業施設等で多用されるこのデザインコンクリートが暮らしの中にあることで、日常の中に非日常が生まれます。あえてコンロの近くにレンガ調のデザインを施したのは、油汚れを目立ちにくくするためで、腕の立つ洋食屋の厨房のイメージを表現しました。なお、デザインコンクリートの表面にトップコートを重ねることで、汚れに対する耐久性を高めている点もポイントです。



見た目と使い勝手を両立したコンパクトなパントリー



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ダイニング側からキッチンを眺める際、「なるべくスッキリ見せたい」というご要望を受け、側板をアクセントパネルのように表現しました。両サイドの棚は側板よりも少し内側に収まる奥行きにすることで、収納アイテムが目立たないように配慮。また、すべて扉を省いてオープン棚にすることで、コストダウンをはかっています。炊飯器用のスライドレールや、ダストボックス用のスペースを備え、コンパクトながら充実した機能面が魅力のパントリーに仕上がりました。



家族みんなで使える多目的カウンター



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ダイニングの壁面に沿ってカウンターを設計。テレワークやお子様の勉強スペースとして、家族全員で並んでも十分なスペースを確保しました。



回遊動線で渋滞を回避する洗面エリア



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朝の身支度で洗面まわりの渋滞緩和をご希望された奥様のために、洗面スペースへのアクセス経路を2箇所設けた回遊できる動線を設計。キッチン側の経路はLDKのR壁にあわせて上部を丸型に仕上げました。曲面の施工は大工の技術によって仕上がりが左右される、難易度の高いデザインです。洗面台の背面には、R壁の内側に沿って角を丸めた棚を。人の行き来が集中しやすい箇所だけに、棚の角にぶつからないよう配慮しました。洗髪にも対応した深型の洗面ボウルとホースタイプの吐水口の水栓金具を備えています。ボウルは継ぎ目のないシームレスなデザインを採用することで、お手入れのしやすさも重視しました。カウンター下にはタオルバーや棚を設けることで、洗髪時の使い心地にこだわったオリジナル洗面台となりました。アクセントカラーには、ビビッドなブルーをチョイス。毎朝、鏡に向かうたびに、フレッシュな気持ちにさせてくれる空間です。



優雅なバスタイムを演出する高機能ユニットバス



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ご夫婦たっての希望で、LIXILの最高峰バスシステム「スパージュ」をセレクト。自宅で肩湯を味わえる「アクアフィール」は、お湯のベールに包まれているような新感覚の機能で、バスタイムをさらに楽しむことができそうです。パネルのカラーリングは、人気のチェリーカラーでリラックス空間を演出します。



収納とロフトを備えた風通しのよい子ども部屋



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当面の間、お子さまの勉強スペースはダイニングで、家族みんなの寝室も上階を予定しているため、しばらくは第2の秘密基地スペース兼クローゼットとして使用する、ロフトを備えた子ども部屋。こんなに高いところにも秘密基地があるなんて、家のなかにいながら冒険を楽しめそうですね。将来、お子さまの個室として使う際にも十分な広さと機能を備えた空間です。玄関の土間とつながる内窓も備えています。



個性的な空間に仕上げたトイレスペース



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オーナーご夫婦のセンスが冴えわたるトイレスペース。下階はビンテージライクな鈍色のオシャレなアクセントクロスをセレクト。床面もテクスチャー&カラーを合わせたクッションフロアでコーディネート。上階のトイレは壁面をベースカラーのライトグレーで統一。床材には遊び心のあるオシャレなジムフロアを張りました。さらに既存の吊り戸棚の扉にも同柄のジムフロアをアクセントに。楽しい演出となりました。小さな個室ともいえるトイレスペースは、(時には冒険もしながら)自分好みのセンスを楽しめる空間です。



開放的な暮らしを支える吹き抜け



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LDK全体を見渡せる吹き抜け。メインの見せ梁となるアクセントのダークブルー色と格子の特徴を際立たせるため、それ以外は特に手を加えず、その形状を活かしながら、白く美しいクロス(壁紙)を貼りました。「美しい箇所は、そのまま活かす」コストバランスを考え、メリハリをつけた家づくりがオススメです。








































情報提供元: @Press