施術前後の身体の状態や動きを確認する様子


患者さんの状態や生活状況を確認する問診の様子


身体の状態を確認しながら行う鍼灸施術の様子


身体全体の状態を確認する検査の様子

大阪府柏原市・大阪市難波で施術を行う「はりきゅう専門 澤田鍼灸院」(院長:澤田 侑輝)は、起立性調節障害(OD)の診断を受けた方を含め、朝起きられない、頭痛、倦怠感などによって学校生活や日常生活に支障を抱える中高生の施術例を公開いたしました。



症状の種類や程度、通院期間は一人ひとり異なりますが、当院で経過を確認してきた中では、身体症状だけでなく、起床、睡眠、外出、学習、通学など、日常生活そのものに変化がみられたケースがあります。



今回、患者本人・保護者から掲載許可を得ている1症例について、約1年半にわたる経過を紹介するとともに、若年層の自律神経に関わる不調について、実際の臨床経験を踏まえた情報発信を行います。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/628465/LL_img_628465_1.jpg

施術前後の身体の状態や動きを確認する様子



■中学生の約10%にみられるとされる起立性調節障害

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation:OD)は、思春期に発症しやすく、立ちくらみ、頭痛、めまい、倦怠感などがみられ、血圧や心拍数など循環器系の自律神経調節に不調をきたす疾患です。

日本小児心身医学会によると、軽症例を含めた有病率は中学生の約10%とされ、不登校の子どもの約3~4割にODが併存するとされています。

午前中に症状が強く出やすいことから、朝起きられない、遅刻や欠席が増えるなど、学校生活に大きな影響を及ぼす場合があります。

朝起きられない状態は、周囲から本人の「怠け」や「やる気」の問題と捉えられてしまうこともあります。

しかし、実際には身体的な問題が背景にあるケースがあり、本人だけでなく、家族や学校を含めた周囲の理解も重要です。





■2024年以降、中高生8例を施術

澤田鍼灸院では2024年以降、起立性調節障害と診断された方を含め、

・朝になると起きることができない

・頭痛が続く

・強い倦怠感がある

・夜に眠れず生活リズムが崩れている

・めまいやふらつきがある

・集中して文章を読んだり勉強したりすることが難しい

・学校へ通うことが難しい

といった状態を抱える中高生8例を施術してきました。



当院では、単に「頭痛がある」「朝起きられない」といった一つの症状だけで身体を判断するのではなく、その日の身体状態を観察しながら施術を行い、継続的に経過を確認しています。



同時に、

「何時に起きられるようになったか」

「夜は眠れているか」

「学校へ行けているか」

「文字を読んだり勉強したりできているか」

「一人で外出できるか」

「趣味や運動など、以前行っていた活動ができているか」

など、症状だけではなく、その人の日常生活が実際にどう変化しているのかも重視しています。



8例すべてで通院期間や追跡期間は異なり、途中で通院を終了したケースもあるため、全例について長期的な転帰を確認できているわけではありません。



一方、当院で経過を追えている症例では、身体症状や日常生活上に何らかの変化が確認されています。



画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/628465/LL_img_628465_3.jpg

身体の状態を確認しながら行う鍼灸施術の様子



■学校生活が困難だった中学3年生――約1年半にわたり継続して経過を確認

その一例が、患者本人・保護者から症例掲載について許可をいただいている、中学3年生で来院した患者さんです。

来院当初は、朝起きることが難しく、強い頭痛など複数の身体症状があり、学校にもほとんど通うことができない状態でした。

頭痛は朝から長時間続くことがあり、夜も十分に眠ることができず、生活リズムが大きく崩れていました。

体調が特に厳しい時期には、文章を読もうとしても内容が頭に入らず、文字を読んだり、自分で文章を作ったりすることさえ難しい状態だったといいます。



また、動悸、息切れ、過呼吸、吐き気、倦怠感など複数の訴えがあり、一人で電車に乗ることにも不安があるなど、日常生活そのものが大きく制限されていました。

その中に、長時間にわたり頻回に「げっぷのような症状」が続くという訴えもありました。

医療機関で診断された病名として記載するものではなく、患者さん・ご家族が「げっぷ」と表現されていた症状です。



【初回施術後、ご家族が最初に驚いた身体の変化】

この患者さんの施術を開始した際、ご家族が最初に驚かれた変化の一つが、この「げっぷのような症状」でした。

初回施術後、それまで頻回に続いていた症状が一旦みられなくなりました。

その後、体調や生活状況によって一時的に症状がみられることはありましたが、全体としては徐々に落ち着いていきました。

また、施術を継続して身体の状態をみていく中で、頭痛、寝つき、起床状態などにも少しずつ変化がみられるようになりました。



当院では、その場で一つの症状に変化が出たことだけで判断するのではなく、その後の生活がどう変わっていくのかを継続して確認してきました。



【午後3時頃の起床から、朝8時頃の起床へ】

約1年半にわたり経過を確認する中で、日常生活にも大きな変化がみられるようになりました。

以前は夜に眠れず、朝起きることができず、午後3時頃まで起きられないこともあった状態から、現在は朝8時頃に起床できるようになっています。

寝つきも以前に比べて良くなり、頭痛は以前に比べて減っていますが、現在も時折みられることがあり、本人・ご家族からは、しっかり眠ることで良くなると聞いています。

文字を読むことが難しかった状態についても変化がみられ、現在は文章を読み、自分で文字を書くことができるだけでなく、好きな勉強や読書にも取り組めるようになっています。

以前は怖くて一人で乗ることのできなかった電車にも乗れるようになり、現在は自分に合った学校へ一人で電車通学しています。

階段の昇り降りも、以前は手すりなしでは難しい状態でしたが、現在は手すりを使わず行えるようになっています。

ウォーキングや趣味などの活動も再開されました。

患者さん・ご家族からは、「以前とは比べものにならないほど元気になった」「本来の笑顔とやる気が戻ってきた」との経過も聞いています。

現在も体調には日による波があり、無理をすると「げっぷのような症状」がみられることはあります。

しかし、来院当初と比較すると、睡眠、起床、学習、外出、通学など、本人ができる日常生活の範囲は大きく広がっています。



※本症例は患者本人・保護者の許可を得て掲載しています。

※一症例の経過を紹介するものであり、すべての方に同様の経過がみられることを示すものではありません。





■「症状がなくなったか」だけではなく、「その人の生活が戻っているか」を確認する

澤田鍼灸院が臨床で重視しているのは、症状の有無だけではありません。



施術前後の身体状態を確認するとともに、その変化が継続する中で、

「朝起きられるようになった」

「夜眠れるようになった」

「文字が読めるようになった」

「勉強ができるようになった」

「一人で外出できるようになった」

「学校へ通えるようになった」

「好きだったことを再びできるようになった」

といった、実際の生活の変化につながっているかまでみていくことを大切にしています。



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施術前後の首の可動域の変化



■院長・澤田 侑輝のコメント

院長の澤田 侑輝は次のように話します。

「朝起きられない、学校へ行けない状態が長く続くと、ご本人はもちろん、ご家族も非常につらい時間を過ごされます。

私が大切にしているのは、病名だけで身体を見るのではなく、実際にその方の身体を丁寧に観察して、施術前後の変化を確認しながら経過をみていくことです。

その場で身体に変化がみられることも大切ですが、最終的に重要なのは、その方の日常生活がどう変わっていくかだと考えています。

朝起きられた、文字が読めた、一人で電車に乗れた、学校へ通えるようになった。

以前できなかったことが一つずつできるようになり、ご本人の表情や生活が変わっていく。その経過をご本人、ご家族と一緒に確認できることは、臨床に携わる者として非常に大きな意味があります。

まだ私自身も日々学び続けています。これからも一人ひとりの身体をよく観察し、実際の変化を大切にしながら臨床に取り組んでいきたいと考えています。」





■医療機関での診断・治療と鍼灸を対立させない

起立性調節障害が疑われる場合には、小児科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。

澤田鍼灸院では、西洋医学と鍼灸を対立するものとは考えていません。

医療機関での診断や治療内容を尊重しながら、鍼灸院として患者さんの身体状態を継続して観察し、その方の状態に合わせて施術を行うことを基本としています。



また、必要と判断した場合には医療機関の受診を勧めることも重要だと考えています。





■自律神経を重視してきた鍼灸院として――「実際の身体の変化」を臨床の中心に

澤田鍼灸院は2017年に開院し、現在、柏原本院・難波分院で施術を行っています。

2025年9月には、自律神経の状態を重視する当院の施術方針について、@Pressを通じてプレスリリースを発表しました。

今回の発信ではそこからさらに一歩踏み込み、実際に相談を受けている中高生の起立性調節障害や起床困難、頭痛などについて、実際の臨床経過と日常生活の変化を踏まえて取り上げました。

症状名だけを追うのではなく、身体を観察し、施術を行い、その後の変化を確認する。

そして、その変化が患者さんの生活につながっているかまで継続してみていく。

澤田鍼灸院では、今後もこうした臨床を積み重ねながら、自律神経に関わるさまざまな不調について情報を発信していきます。





■施設概要

名称:はりきゅう専門 澤田鍼灸院

院長:澤田 侑輝

開院:2017年



柏原本院

大阪府柏原市国分本町3-8-11 本町ガーデンハイツ102



難波分院

大阪市中央区高津2-4-21 おおきに道頓堀ビル901



URL : https://shinkyu-sawada.com/

Instagram: https://www.instagram.com/shinkyu.sawada

TEL : 072-942-7011

E-mail : shinkyu.sawada@gmail.com



※所在地等は配信時点の情報をご確認ください。





■参考資料

一般社団法人 日本小児心身医学会「起立性調節障害」

軽症例を含めた中学生の有病率を約10%、不登校児の約3~4割にODが併存するとしています。

確認日:2026年8月31日。



一般社団法人 日本小児心身医学会

「小児起立性調節障害診療ガイドライン 改訂第3版」

学会誌第32巻1号、2023年5月掲載。

情報提供元: @Press