本調査は、英ケンブリッジ大学のサステナビリティ・リーダーシップ研究所(CISL)のエキスパートと共同で実施されたもので、世界8カ国(オーストラリア、中国、ドイツ、インド、日本、オランダ、英国、米国)の8,214人を対象としたアンケートと、ステークホルダーへの詳細なインタビュー、そして国際的な文献の調査から構成されています。 本レポート「The Tipping Point: Building trust in the circular economy(転換点:サーキュラーエコノミーへの移行で問われる“信頼性”)」では、品質と信頼性に対する信頼の構築が、いかに消費者の循環型行動への取り組みを促進するかを明らかにしています。
BSIの最高責任者(CEO)であるSusan Taylor Martinは、次のように述べています。 「サーキュラーエコノミーは、人と地球の双方に計り知れない機会を与えてくれます。天然資源を保護することができ、経済的な利益を受け取ることもできます。しかし、その実践において、信頼は依然として決定的な障壁となっています。消費者は日常的に価格と品質のバランスを考慮して購入を決定していますが、再生、修理、リサイクルされた商品は、品質、安全性、信頼性に関する新たな懸念を生み出しています。サーキュラーエコノミーを現実のものとするためには、企業は持続可能性のメッセージを出すにとどまらず、真の価値、耐久性、信頼性を示すことでその姿勢を強化しなければなりません。つまり消費者に、循環型商品もこれまでの商品と同じように信頼できるものであると納得してもらうことが重要なのです」
【注記】 ※1 サーキュラーエコノミー(循環経済):製品や資源の価値を最大限活かし、廃棄を最小限に抑える経済モデル ※2 出典:The Circularity Gap Report, Circle Economy, 2025. ※3 10の循環型行動:(1)リペア(修理する)、(2)リユース(再使用する)、(3)シェア(共有する)、(4)リファービッシュ(再生する)、(5)アップサイクル(創造的再利用)、(6)リサイクル(再資源化する)、(7)借りる(レンタル)、(8)長く使う(製品寿命の延長)、(9)必要な分だけ買う(過剰消費の回避)、(10)循環型製品を選ぶ
■調査方法について BSIの2025年のグローバル・サーキュラリティに関するレポート「The Tipping Point: Building trust in the circular economy(転換点:循環型経済への移行で問われる“信頼性”)」は、世界8,214人を対象とした調査で、一連のステークホルダーへの詳細なインタビュー、国際的な文献の調査から構成されています。