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株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、DIC株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:池田 尚志、以下DIC)の館林工場へ、オリジナルの製造現場DXサービスであるDSF Cyclone*1を提供したことを本日発表いたします。
■背景
DICは、印刷インキ、有機顔料、PPS コンパウンドで世界トップシェアを誇るファインケミカルメーカーです。中でも、樹脂着色剤事業のマザープラントとして樹脂に高付加価値な機能を持たせる素材を中心に生産している館林工場では、2017年ごろから生産部門を中心にデジタル化を進め、スマート工場化を推進してきました。
同工場は、従来のログ収集基盤や現場の構造上の問題から、生産現場での効率的な状況把握が難しいという課題が存在していました。設備からのアラートが発生した際に、現場担当者が毎回現地に赴く必要があるため、無駄な移動や対応の遅れが生じていました。また、データの収集は行われているものの、それを有効に活用できる環境が整っておらず、過去のデータを使用する際には手間がかかり、満足のいく形でのデータ利用が困難な状況にありました。
■DSF Cycloneの特長
DSF Cycloneは、様々な製造工程への導入実績があり、製造現場の設備や作業者のデータの収集~蓄積~分析を実現するサービスです。データの収集と連携を効率的に行い、現場で簡単にデータを活用できる機能を持っているため、内製化を重視し、現場での変更要望に迅速に対応できる柔軟なシステムを求めていた同工場に最適なソリューションでした。また、プロジェクトにIT領域に精通したメンバーが少なかったことから、提案やサポートが充実していて伴走支援が可能、加えて、データ利活用の負担を軽減する仕組みが重要視されたいたことから、データ連携や活用に実績を持つマクニカのDSF Cycloneが選ばれました。
■導入後の効果
1.専用画面作成による状況確認の効率化:
設備の稼働状況や異常発生をスマートフォンなどから迅速に把握できる環境を整備。適切な人員対応が可能になり、作業効率向上に寄与。
2.データ収集でトラブル原因の明確化:
データ収集により、トラブルの原因を迅速に特定することができ、迅速な対策が可能に。
3.事前計画の実現:
原料補充タイミングの予測など、データを活用して事前計画を立てることが可能になり、生産の効率化に寄与。
画像 : https://newscast.jp/attachments/o0rICUnpA0jPym3HEMcH.png
■今後について
1.内製化の拡大とDX人材の育成:
DSF Cycloneを活用することで、デジタルに明るいDX人材を社内で育成し、内製化をさらに進めます。これにより、現場の要件変更に迅速に対応できる体制を整え、コスト削減と迅速な対応が可能となります。
2.データ活用の促進:
収集したデータの利活用をさらに進め、現場の効率化や生産性向上に繋げる取り組みを強化していきます。これにより、より精度の高い生産計画やトラブル対応が可能となり、競争力の強化が期待されます。
3.システムの改善と拡張:
現在のシステムをさらに改善し、新たな機能やデータポイントの追加を行うことで、より多くの情報をリアルタイムに把握できる環境を整備していきます。
マクニカは、今後も、DIC館林工場へのDSF Cycloneにおけるデータ活用の支援や技術的サポートに加え、同社が推し進めるスマート工場の実現に向けて、さらなる伴走を続けていきます。
マクニカでは、「体験ファーストで人とものづくりが変わる」をコンセプトにした「Digital Synergy Factory」*2により、最先端の知見・テクノロジーを使ってお客様のあらゆる経営課題に寄り添い、経営革新を加速します。
*1:製造現場DXサービス「DSF Cyclone」
DSF Cycloneは、製造現場と生産管理を実績データでつなぎ工場の生産効率と生産性の最適化を図る製造実績システムです。データドリブンな工場運営の意思決定が可能となります。データ収集、正規化、利活用が1パッケージになっており、工場全体に展開しやすい機能を備えています。DSF Cycloneはマクニカで開発し、多種多様な製造工程へ導入しています。導入いただいた製造現場では、日々の実績データを元に効率的なものづくりを実現しています。
詳細は、Webサイトをご覧ください。
https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/products/service/137029/
*2: Digital Synergy Factory(DSF)
製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する、マクニカのソリューション/サービスの総称です。グローバルのベストプラクティスをもとにした実行可能なロードマップ策定、関わる人の心・行動変容を大事にしたクイックな体験の実行、目的達成に向けた運用まで伴走します。
詳細はこちら:https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/
【製品/事例の詳細はこちら】
URL:https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/cases/145737/
【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ DSF Cyclone 担当窓口
TEL:045-470-9118
E-mail:consulting-iot@macnica.co.jp
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
DICは日本で有数のファインケミカルメーカーのひとつであり、DICグループの中核企業です。DICグループは、世界全体でSun Chemical Corporationを含む190以上の子会社によって構成され、60を超える国と地域で事業を展開しています。グループ全体として、人々の生活に欠かせない包装材料、テレビやPC等のディスプレイに代表される表示材料、スマートフォンなどのデジタル機器や自動車に使用される高機能材料を提供するグローバルリーディングカンパニーと認知されています。これらの製品を通じて、社会に安全・安心、彩り、快適を提供しています。DICグループは持続可能な社会を実現するため、社会変革に対応した製品や社会課題の解決に貢献する製品の開発にグループ一丸で取り組んでいます。連結売上高1兆円を超え、世界全体で22,000名以上の従業員を有するなか、グローバルで様々なお客様に寄り添っていきます。詳しくは、https://www.dic-global.com/ をご覧ください。
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界26か国/地域92拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp