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『犬がいた季節』は2021年本屋大賞第3位に輝き、山本周五郎賞にもノミネートされました。1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。12年間、高校で生徒と学校生活を送る中でその瞳に映ったものとは──。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意。ページをめくれば18歳のあなたに再会できるかもしれません。


新入社員のコメントをご紹介!


 犬の目を通して過ぎていく時間がとても甘酸っぱかったです。僕は18歳の頃、母国のフランスを出て日本にやってきましたが、その頃に犬がいる日々を送っていたら違う世界線を今生きていたかもしれません。社会人となった今は、会社に犬が飼えないか相談したくなりました。(S.K)
 大切な人に好きと伝えられなかったこと。大切な人と離れ離れになってしまったこと。そんな立ち直れないほど辛い思い出も、時が経てば自分の心を温めてくれる。自分を未来へ突き動かす原動力になってくれる。この作品を読み、そう強く思えました。(I.B)
 18歳の悩み、嫉妬、希望の多くに心あたりがあり、それを眺めるコーシローを含めすべてが愛おしかったです。できることならこの本を、周りと比べては落ち込む18歳の自分に読ませてあげたいと思いました。新社会人の私も変わらず悩みだらけですが、コーシローはそれでもいいと寄り添ってくれている気がします。(I.T)
 この本に出てくる18歳の高校生たちは、不器用で危なっかしいけれど、確かに真っ直ぐ生きています。キラキラと眩しいくらいに輝いています。社会人になったばかりで、これからの人生に不安もたくさんありますが、何事にも本気だったあの頃の自分に嘘はつきたくないです。(S.T)
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著者プロフィール


伊吹有喜(いぶき ゆき)
三重県生まれ。中央大学法学部卒。2008年『風待ちのひと』(『夏の終わりのトラヴィアータ』を改題)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。主な著書に、映像化された『四十九日のレシピ』『ミッドナイト・バス』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』、全国有志の書店員による「乙女の友大賞」を受賞した『彼方の友へ』、高校生直木賞を受賞した『雲を紡ぐ』や、「なでし子物語」「BAR追分」シリーズなどがある。最新刊は『娘が巣立つ朝』。


書誌情報


書名:犬がいた季節
著者: 伊吹有喜
定価:880円(税込)
判型:A6判(双葉文庫)
発売元:双葉社
発売日:2024年1月10日
 ISBN:9784575527179


情報提供元: @Press