基調講演・特別講演として、3名の著名なゲストを迎えます。MRI分野での分子イメージング研究を牽引するMark D. Pagel教授(ウィスコンシン大学)、光イメージング分野では、米国国立衛生研究所・国立がん研究所より独創的なプローブを開発するMartin J. Schnermann上席研究員、そして核医学イメージング分野では臨床医でもあり腫瘍分野で先端的研究を展開するDelphine L. Chen教授(ワシントン大学)の来日講演が決定しました。加えて最近、光免疫療法※6の開発者として名高い小林久隆先生(NIH/NCI)が「友情講演」としてのご登壇が決まり、非常に豪華な顔ぶれとなります。また、専門が異なる方々や企業からのご参加を容易にするために、座長による「日本語解説付き」で講演が行われます。少しでもご関心がある方のご参加を歓迎いたします。
日本分子イメージング学会(理事長:小川美香子(北海道大学))では、今年より新しい学術賞として「日本分子イメージング学会賞」および「奨励賞」を設立し、先日、公募・選考が行われました。その結果、学会賞として、草創期における分子イメージング開発を主導し、核医学・放射線科学の分野で大きな業績を残した米倉義晴氏(浜松光医学財団・副理事長、放射線医学総合研究所・元理事長)が選出され、また極めて優秀な論文発表に対して授与される奨励賞には、岡田智氏(東京工業大学・准教授)がMRIガイド下でがんの中性子捕捉療法※7を実現するガドリニウム-ホウ素結合アルブミン(Gd-MID-BSA)の開発「Development of a Gadolinium-Boron Conjugated Albumin for MRI-Guided Neutron Capture Therapy(Mol. Pharmaceutics 2023)」に決定しました。 学術集会2日目の5月24日(金)に表彰と受賞講演が行われます。
4)アジア分子イメージング学会連合:FASMI アジア・オセアニア・インドの分子イメージング学会が参加する学会連合。Federation of Asian Societies for Molecular Imaging。今年から渡辺恭良(理研・神戸大学)が理事長を務める。2006年に設立。現在、日本、オーストラリア、韓国、台湾、インドが参加。相互に講演者の交流、シンポジウムを共催するなど、連携を行っています。 https://www.f-asmi.org
5)世界分子イメージング学会(WMIS;World Molecular Imaging Society) 2011年に2つの国際的な分子イメージング学会であったAcademy of Molecular ImagingとSociety for Molecular Imagingが統合され設立されました。H. Charles Manning会長(テキサス大学)。大規模な国際会議として、毎年World Molecular Imaging Congress(WMIC)を開催しており、今年は9月にカナダ・モントリオールで開催されます。なお、ヨーロッパには欧州分子イメージング学会(European Society for Molecular Imaging;ESMI)があり、WMICとは定期的に共同開催されています。