厚生労働省が利活用を推進するPHR(Personal Health Record)サービスの一つとして、健診受診者は、特定健診の結果をマイナポータルで閲覧できるようになりました。しかし、実際の健診では、受診案内や問診票、結果報告書を紙で運用することが多く、健診業務を行う健診機関での業務効率化やペーパーレスを推進する上での課題となっています。そのような中、2024年4月より開始された「第4期特定健診・特定保健指導」において、問診に関わる「標準的な質問票」の変更が行われ、各健診機関では紙の問診票の更新業務が必要となりました。 キッセイコムテックは、これまで健診機関向けにレントゲンなどの医用画像を管理するシステムを開発・販売し、多くの健診施設へ導入してきましたが、「第4期特定健診・特定保健指導」の開始に伴い、新たに健診受診者向けWeb問診クラウドサービス「RAKUNiS」をリリースする運びとなりました。 「RAKUNiS」は、「健診機関と受診者を共にラクにするシステム」をコンセプトに開発しています。受診者は自身のスマートフォン・タブレット・パソコンを用いて、場所や時間を問わず回答をすることができます。また、質問の補足説明や前回入力値の参照も行え、正確な回答を簡単に入力することができます。一方、問診情報を受け取る健診機関側では、これまで手入力やOCRで行っていた健診システムへの問診入力・確認・修正の手間が無くなり、素早く正確な問診データの収集を行うことができます。これにより、現場スタッフの業務効率化や負担軽減に繋がります。