有限会社総和運輸 船橋 謙一代表取締役


有限会社総和運輸


For JAPAN-日本の未来がココに-

絆ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤 宜範)が運営する「For JAPANプロジェクト」では、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。
今回、有限会社総和運輸の船橋 謙一代表取締役のインタビューが1月5日(金)に公開されました。

「物流業界の課題解決を、給与体系の見直しと人材育成から考える」
https://forjapan-project.com/news/1181/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/380822/LL_img_380822_1.jpg
有限会社総和運輸 船橋 謙一代表取締役


■物流業界の課題は、人材と仕事を取り合う現状そのもの
総和運輸の主な仕事は、「海上コンテナ輸送」です。海上コンテナ輸送とは、海外から輸入されてくるコンテナを、港から配達場所に輸送する業務のことをいいます。ドライバーが直接荷物を取り扱うことはないので、作業自体は免許を持っていれば誰にでもできる仕事です。ただ、全長17メートルの大きな車を動かすので危険を伴う部分もあり、社会的な責任感を持って仕事ができる人でなければ、運転はできません。
今、物流業界全体でドライバー不足が大きな課題となっています。弊社では8年ほど前からドライバーの育成に注力していることもあって、3年ほど前から20代の若いドライバーが年に4~5人入社している状態です。
ただ、一昔前からドライバーがいろんな会社を渡り歩くという傾向が、物流業界全体で見られています。つまり、ドライバーが定着しないということです。今は物流の仕事自体が減ってきているので、人材の取り合いをしながら仕事も取り合って、会社同士が潰し合っている状況です。この状況を早急に打開しなければいけないと、私は考えています。


■若いドライバーが働きやすい環境づくりで課題解決を図る
前述のように、弊社では20代のドライバーの数が増えています。若いドライバーは、これから30年以上働くことができるでしょう。若いドライバーが腰を据えて働ける環境づくりをすることで、「給料が安い」「人材不足」という物流業界にまつわる課題を打開できればと考えております。
総和運輸ではドライバーがトレーラーを運転するための、牽引免許の取得サポートも行っています。たいていの若いドライバーは、面接のときには牽引免許を持っていません。ですから、車が好きで本人にやる気があり、車の運転に伴う責任感を持ってさえいれば即採用につながります。公式ホームページも募集に特化したつくりにしているので、公式ホームページを見て応募してくる若い求職者の方も多いです。
物流業界において20年近く仕事をしている実績があり、継続して総和運輸に仕事をくださるお客さんが何社もあるので、そのあたりをアピールできたところがキャッチーだったのかなと思います。


■物流業界の働き方改革は給与体系の見直しから
弊社では「働き方改革関連法」の施行をきっかけに、給与体系の見直しを行っています。しっかりと労働時間を守って、ドライバーがきついというレッテルを剥がしたいのです。そして、運送業界や物流業界にもきちんと働けるところはあるという指標を示していきたいと考えています。
具体的には、今年の5月から来年の4月にかけての約1年間、時給計算で給与の支払いをすることにしました。通常、運送会社はドライバーに時給計算で給与を支払ったりはしないと思いますが、「働いている時間内でしっかりと稼げるようにしよう」というコンセプトで時給計算にしています。もちろん残業代もしっかり捻出して、適正価格でドライバーに支払いをしています。会社としては売上が10%ほど下がりますが、車1台あたりの売上を考えるとドライバーの給与は上がっています。
会社の経営は苦しくなりますが、ドライバーの定着率が上がればお客様へのサービスの品質も向上します。そこをクライアントにアピールできれば、ゆくゆくは仕事も増えて会社全体の売上も上がるのではないかと期待しています。


■ドライバー引退後のセカンドキャリアとして人材育成を視野に
今は若いドライバーの育成などもしているので、そのノウハウを活かして物流業界以外の分野でも人材教育に携わる仕事ができたらと考えています。総和運輸という会社と絡めるかどうかはわかりませんが、保育園の運営ができればと考えています。
総和運輸には若いドライバーだけでなく、年配の社員も大勢います。年配の社員たちは、あと何年かすると車に乗れないという事態に直面することになるでしょう。車に乗れなくなったら即退社するというのが、私は嫌なのです。何らかの事情でトレーラーの運転ができなくなったとしても、セカンドキャリアとして保育園の運転手やバックオフィスの仕事を見つけられるような環境づくりをしたいと考えています。


■物流以外の企業との業務提携でドライバーの働きやすさを考えたい
今、物流業界は停滞気味で、特に地方では海外からの入荷が減っていて、物流の仕事自体が少なくなっていると感じています。
しかし、このような状況だからこそ、新たなビジネスを考えています。車は物を運ぶだけではなく、人も運ぶことができます。ですから、今後は人を車に乗せて各地を移動しながら、楽しめるような事業ができればと考えています。トラックやバスなど、いろんな乗り物を全部体験できるテーマパークのようなものをつくるのも、おもしろそうです。そういった事業を、総和運輸だけでなくいろんな会社さんと一緒にやっていけたら素敵ですね。また、もっと日常的に身近なところでは整備工場と業務提携したいと考えています。運送業という業務の性質上、車の整備はどうしても必要不可欠です。整備工場と業務提携できれば、車の点検だけでなく改装などもできるようになります。
ドライバーが無理なく運転できるように、トラックを改装することもできるでしょう。そういった業務提携によっても、物流業界を働きやすくできればと思います。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/380822/LL_img_380822_2.jpg
有限会社総和運輸

〈会社概要〉
法人名 : 有限会社総和運輸
代表者名 : 船橋 謙一
企業ホームページ: https://www.sw-newface.com/
所在地 : 東京都品川区大井3-18-20
事業内容 : 海上コンテナ輸送


〈For JAPANプロジェクトとは〉
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/380822/LL_img_380822_3.jpg
For JAPAN-日本の未来がココに-

For JAPANプロジェクトとは、10年後20年後の日本の未来の担い手である20代にむけて、「日本の未来を創る“本質的な気づき”を。」をテーマに様々なコンテンツを通し情報発信を行っています。参画された【50人の社長】というレンズを通して、経験に基づく本質的な考え方や情報を学び、動き出すきっかけを与え“日本の未来を創るプロジェクト”全国放送『For JAPAN -日本の未来がココに-』(BS11)や、YouTubeチャンネル『For JAPAN -日本の未来がココに-』など様々なコンテンツで社長たちが徹底討論。

・番組見逃し配信 : https://youtube.com/playlist?list=PLFv6b8aodEYWpP5pqGBlWMgNZh1pb9NW2
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情報提供元: @Press