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ストレスマネジメントの専門家・公認心理師として企業や中央官庁、自治体のメンタルヘルス対策や研修に携わり、これまでのべ1万人以上のカウンセリングを行ってきた舟木彩乃さんの新刊『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』が10月20日、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されます。
厚生労働省の令和4年度労働環境調査では、ストレスを感じている人は8割以上、主なストレス原因は「仕事の量」「仕事の質」「対人関係」と報告されています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/r04-46-50_gaikyo.pdf
また、仕事の強いストレスが原因でうつ病などの精神障害になり、労災と認められた方が710人と、調査の始まった1983年度以降で最多との報道もあります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230630/k10014114301000.html
著者の舟木さんは現在も日々、メンタルケアの現場でカウンセリングを行っています。職場の人間関係がしんどい、上司がパワハラ気質、ママ友がマウントばかりとってくる、家庭が不和――相談の9割が「人間関係」の悩みといいます。
多くの人は、ギリギリまで自分の気持ちをすりへらし、耐えたりごまかしたりしながら、つらい環境になんとか自分を合わせようとがんばりますが、〝我慢の限界〟という言葉があるように、心には容量があり、心のコップが我慢でいっぱいになったとき、心や身体に不調が現れます。
そこで、舟木さんが提唱するストレスマネジメントが、つらい出来事やストレスフルなことがあっても、うまく対処して、心の健やかさを保てる力、「首尾一貫感覚」です。
*アップルシード・エージェンシーでは本書籍を始め、様々な書籍の販促サポートをしています。
首尾一貫感覚とは、医療社会学者のアーロン・アントノフスキー博士が、1970年代に第2次世界大戦中、ナチスドイツのユダヤ人強制収容所に収容された経験をもちつつも、その後も更年期を経てなお健康を保っていた女性たちについて研究した結果、過酷な経験をしたのにもかかわらず「健康を保っていた女性たち」に共通する「考え方」や「価値観」を分析し、 導き出したものです。
簡単に言うと
「大変な仕事、しんどい人間関係、ストレスフルな出来事があっても、明るく健康に生きる力」
といえます。そのため、別名「ストレス対処力」とよばれていて、主に下記の3つの感覚で構成されています。
■把握可能感(「だいたいわかった」と思える感覚)――自分の置かれている状況や今後の展開をある程度、把握できると思うこと
■処理可能感(「なんとかなる」と思える感覚)――自分に降りかかるストレスや障害にも対処できると思うこと
■有意味感(「どんなことにも意味がある」と思える感覚)――自分の人生や自分自身に起こることにはすべて意味があると思うこと
著者の舟木さんは、悩みを抱えて相談にくる人たちに最も不足しているのは、首尾一貫感覚の3つの感覚のなかでも「処理可能感」、「なんとかなる」と思える力だと指摘しています。
本書では、「なんとかなる」と思える感覚である<処理可能感>を中心に、首尾一貫感覚の高め方を伝えています。具体的には
・自分がいる環境のルールや規則を調べる
・人の力を頼って成功体験を積む
・「うまくいったこと」を日記に書く
・似たような状況の人の本を読む
・ストレス解消法をストックしておく
・問題に向き合うべきか、状況を整理する
といったことが有効です。
「首尾一貫感覚」 の入門書として、図やイラストを活用し、わかりやすく説明しながら、ストレスフルな状況にいて、不安だったり、凹んでいたり、イライラしている読者の心が少しでもラクになることをめざしています。
「働く人のため」のストレスマネジメント術、決定版となっています。
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【目次】
第1章 ストレスにつぶされないために
第2章 「だいたいわかった」把握可能感の感覚を高めるヒント
第3章 「なんとかなる」処理可能感の感覚を高めるヒント
第4章 「どんなことにも意味がある」有意味感を高めるヒント
【書誌概要】
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2023/10/20
定価:1,650円
単行本(ソフトカバー) : 208ページ
ISBN-13 : 978-4799329917
画像 : https://newscast.jp/attachments/NE8PIijfl1y1QokQIoeG.jpg
心理カウンセラー/ストレスマネジメント専門家〈博士(ヒューマン・ケア科学)/株式会社メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー)副社長
Yahoo!ニュース エキスパート オーサ-として「職場の心理学」をテーマにした記事、コメントを発信中。
AIカウンセリング「ストレスマネジメント支援システム」発明(特許取得済み)。
国家資格として公認心理師や精神保健福祉士などを保有。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁や自治体のメンタルヘルス対策にも携わる。
博士論文の研究テーマは「国会議員秘書のストレスに関する研究」。ストレスフルな職業とされる国会議員秘書のストレスに関する研究で知った「首尾一貫感覚」(別名:ストレス対処力)に有用性を感じ、カウンセリングに取り入れている。
著書に『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館)、近著に『過酷な環境でもなお「強い心」を保てた人たちに学ぶ「首尾一貫感覚」で逆境に強い自分をつくる方法 』(河出書房新社)がある。
「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる | 舟木 彩乃 |本 | 通販 | Amazon : https://amzn.asia/d/4znbzSv
舟木彩乃さんのページ | Yahoo!ニュース : https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/funakiayano